新着映画レビュー

311の時に、下の子は0歳(授乳期).上の子は4歳で東京に居ながらも、地震の恐怖とその後に起きた福島の放射能が子供達に与える影響を考えはじめました。内部被曝の問題は関東に住む私達には他人事ではなく。今でも母達の大きな関心時です。
あの時から、地元のママ達と(時にはパパや他の大人も)、自分の子供をまず守る日々の食卓の事から、福島の子を保養する活動に陰ながら参加・「政治を変えるには関心を持ち続ける事」「投票率を上げよう」を合言葉にワークショップや選挙前に楽しいイベントをしたり、仲間達で続けています。
最近の政府の暴挙に対しては子供とデモに参加する事もあります。

映画の中で、20ベクレルの壁と戦う福島の母達の思いは、私達の思いそのもので涙しました。
監督の不安・葛藤はとても心に響き、立派な赤ちゃんが元気に生まれた時は我が事のように安堵し、嬉し涙でした。
エンドロールの♪happy birthday♪で止めどなく流れた涙は、今の政府が次々と世に送り出す秘密保護法・安保体制・原発再稼働・世界の戦争へ加担する武器の輸出等への怒りと、母達の願いが届くのかとの子供の未来への不安と、諦めずに地方議会から政府へとでも声をあげ続けていきたいと、決意したりと複雑な涙でした。色々な思いを改めて感じ、身の引き締まる映画でした。

諦めない。「命を守りたい」、という親の思いより大きな思いはそうないと思う。経済を動かしている人も親であったり。これからも小さな動きを大きくして、大きな力をも動かしていけるよう、出来る事から〜☆

「抱く{HUG}」

keiさん 15/12/25 03:49

感動 元気 学び 泣ける

私は巨大地震の後、主人の仕事の都合で現在は海外に住んでいる。
3・11の時は日本で子育てをしていたので、自然災害の残酷さ、原発事故の隠蔽された情報のことに腹を立て、目に見えない放射能の恐怖に日々怯えていたことを思い出し少し怖くなった。
海外で生活をしていても、3・11のことは決して忘れたことはない。
この映画をみて、見えない放射能に体をはり、そして悩み続けながら育児に向き合う監督の姿や現地で子育てする方々の姿を目の当たりにした。
放射能の汚染の現実がない海外に住んでいると、平和ボケしてしまったのかのように危機感が薄く、自分がなんなのかと考えてしまう。
この時代に日本に生まれたのだから、現状を受け入れて生活するべきなのか?
少しでも体制が変わるように動くべきなのか?本当に変わるのか?
日本人として逃げられない現実。
まだまだ結論が出ないけれど、ことの重きを理解し、親、一人一人が考えること。
そして子供たちも一緒に考え意見を持つこと。
それが少しでも明るい未来を作れる一歩なのではと感じた。





「抱く{HUG}」

あやもえママさん 15/12/24 22:05

学び

お子さんのお誕生を観届けて、「よかったね〜」と心からのほっとし、ありがたさが湧いてきました。
お母さんの妊娠中の気持ちがリアルに感じられます。現実から目をそらさず、真実に強く向かう母の姿は、お腹にいるお子さんにとって、どんなに心強い生きる力だったかと思います。きっといちばん伝えたいお母さんの想いを、お腹の中でいっぱい感じていたことでしょう。同じ地球を選んだわたしたち、生きる力のバトン、しっかりと繋げていきたいですね!

「抱く{HUG}」

榎早里香さん 15/12/23 22:46

学び

妊娠は、本来なら、お母さんとなる人がその心すべてで喜ぶことのできる贈り物だと思います。このドキュメンタリーを見て、不安や恐怖がその喜びを上回る日々を過ごさなくてはならなかった海南さんの姿に、原発事故の恐ろしさと、今この瞬間も稼働し核のゴミを出し続ける原発の存在そのものの恐ろしさを、あらためて実感しています。福島にカメラを向け、原発事故の被害者を記録していたはずの海南さん自身が、妊娠を知った日からあの事故の被害者になってしまう。映像が伝えるものは大きいと思っていましたが、自身にカメラを向け、母となってゆく過程を映し出した映像は、これが原発事故の現実なんだと、見る私に怖いほどの力で迫って来ました。放射能の恐ろしさは、結局はその影響がわかりえない、ということに尽きるように思います。様々な事情で福島にとどまり、何も起こらないことを祈りながら子供を産み育てる多くの親御さんが数多くいる現実を決して忘れてはならないし、これ以上の再稼働を止めるべく、これからも異なる意見を持つ人々と話し、声をあげていこうと思います。私も来年、初めての子供を出産します。生まれくるすべての命に、祝福と健康があることを願ってやみません。

「抱く{HUG}」

Keiさん 15/12/23 15:07

学び

今年、川内原発が再稼働されたり、高浜原発再稼働に福井知事が同意したり
人々の意識や危機感が3.11直後に比べて薄らいでいるように思えてならない。
福島や原発の問題は今も続いているし、解決していないのに。
この映画を見て改めて、
親として子供の未来に対して何ができるのか考えた。

「抱く{HUG}」

さん 15/12/23 07:34

学び

私は、切り取った現実の中に生きている。そのことを改めて感じた。母親だから、思うのだろうか。子供がいるから、思うのだろうか。自分だけの命だったら、思わないのだろうか。小学生の時に、初めてはだしのゲンを観た後、怖くて眠れなかった。あの時と同じ気持ちを、あの震災で現実に味わった。そして、この映画を観て、それを思い出した。怖くて、心配でたまらなかったこと。それから、心配しても、仕方なかったこと。あきらめと同時に、心配しすぎるよりも、現実に、子供たちの心が健やかにあるように生きようと思ったことを。

「抱く{HUG}」

たまみさん 15/12/22 21:31

学び

多くの子育て中の母親に共通の、あの日を境に決定的に変わった「何か」を描いてくれた作品だと思う。何か、というのは、安心感かも知れない。子どもと空を見上げて深呼吸しても心底は清々しくなれない、そういう喪失感かもしれない。あのころ、しつこく余震が続いたことも、あれほどの規模の脱原発デモがあったことも、たった5年くらいで遠くに流れていって忘れ去られたようだ。今では当たり前のように「再稼動もやむなし」といった論調が世間にあふれている。改めて、これって異常なんじゃないの?と思った。

「抱く{HUG}」

さん 15/12/22 18:28

泣ける

震災後、ボランティアで岩手県へ数回足を運んでいるが福島を通過するとき多くの車の速度が早くなることに、目に見えない恐怖があることを体感した。その後、今年43才で高齢出産をむかえ、監督の味わった恐れを私も味わい、あのときのボランティアでの影響が子供にないのか、確信がないままに日々を過ごしている。淡々としかし赤裸々に流れる映像には「自分ならどうするか」という強い問いかけの力がある。移住も思うままにならない福島の母たちの心境を思うと心が痛む。東京で立ちすくんだままの私は途方に暮れつつも、まるでなかったことのように日々を営み続けている。再考を促される作品だった。

「抱く{HUG}」

ちょこざいさん 15/12/22 15:12

感動 学び

改めて震災や原発問題について考えるきっかけのなるだけでなく、子供の被曝問題に焦点をあてて
いるところが、一児の母としてやはりより共感するところも多かった。
監督が自らに体を張って取材をしているのにも大変驚いた。
前半のシーンで、赤ちゃんを抱いている福島のお母さんの放射線レベルを
防備した計測員が測っているのはやはり衝撃だった。人々は、無防備に見えない恐怖と日々直面していて、
何かしなければと思わさせられた。

「抱く{HUG}」

さん 15/12/22 00:02

感動 役立ち 学び

気が付いたら泣いていた。
これまで、このことで涙を流した記憶が無い。
押し込めていたものが出てきてしまった。

あの事故以来、自分もまた直視できない絶望の中にいる。
事故の後、東京にいて「だいじょぶだいじょぶ」と過ごした母親がいただろうか。
デモや意見表明に参加しながらも、日常と未来を壊した人の中に自分もいると思う。
だからこそ、してはいけないことがあると思っている。
心の底の絶望と共存しながら、毎日を淡々と送る以外にわたしにやれることがあるだろうか。
今より少しだけ、自分の気持ちを大切にしながら、毎日を普通に暮らそうと思う。
自分のできることをやりながら。

未来は変えられると思う。

「抱く{HUG}」

ロータスシネマさん 15/12/19 13:36

学び 泣ける

ランキング

伝説的なピアニストでアカデミー賞受賞作『シャイン』のモデルとなったデイヴィッド・ヘルフゴットは、...
この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る...
1953年、アメリカのアイゼンハワー大統領(当時)は、軍産複合体を批判する有名な演説「鉄の十字架」別...
『0円キッチン』はジャーナリストで“食料救出人”のダーヴィドが食料廃棄をなくすため、廃油で走るキッチ...
命の輝き、母の愛、この世界に生きるということ。

水を飲み、大きく息を吸うたびに赤ちゃんへの影響...
1940年代から、完全食品として推奨されてきた牛乳。酪農業を営む家で少年時代を送っていたキャンベル博...
“普通”の人々に出会うために、韓国出身女性監督チョ・ソンヒョンが、韓国人として本来行くことの出来な...
営利目的の途上国開発業者や巨大なNGOなどにより、数十億ドルにも及ぶ「貧困産業」が生まれ、そのなかで...
[作品背景]
2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件が発生。その年の10月にはアメリカを中心とした...
エジプトの市民革命、スペインの大衆反乱、そしてニューヨークのオキュパイ・ウォール・ストリート運動...

※ レビュー数で集計