新着映画レビュー

お子さんのお誕生を観届けて、「よかったね〜」と心からのほっとし、ありがたさが湧いてきました。
お母さんの妊娠中の気持ちがリアルに感じられます。現実から目をそらさず、真実に強く向かう母の姿は、お腹にいるお子さんにとって、どんなに心強い生きる力だったかと思います。きっといちばん伝えたいお母さんの想いを、お腹の中でいっぱい感じていたことでしょう。同じ地球を選んだわたしたち、生きる力のバトン、しっかりと繋げていきたいですね!

「抱く{HUG}」

榎早里香さん 15/12/23 22:46

学び

妊娠は、本来なら、お母さんとなる人がその心すべてで喜ぶことのできる贈り物だと思います。このドキュメンタリーを見て、不安や恐怖がその喜びを上回る日々を過ごさなくてはならなかった海南さんの姿に、原発事故の恐ろしさと、今この瞬間も稼働し核のゴミを出し続ける原発の存在そのものの恐ろしさを、あらためて実感しています。福島にカメラを向け、原発事故の被害者を記録していたはずの海南さん自身が、妊娠を知った日からあの事故の被害者になってしまう。映像が伝えるものは大きいと思っていましたが、自身にカメラを向け、母となってゆく過程を映し出した映像は、これが原発事故の現実なんだと、見る私に怖いほどの力で迫って来ました。放射能の恐ろしさは、結局はその影響がわかりえない、ということに尽きるように思います。様々な事情で福島にとどまり、何も起こらないことを祈りながら子供を産み育てる多くの親御さんが数多くいる現実を決して忘れてはならないし、これ以上の再稼働を止めるべく、これからも異なる意見を持つ人々と話し、声をあげていこうと思います。私も来年、初めての子供を出産します。生まれくるすべての命に、祝福と健康があることを願ってやみません。

「抱く{HUG}」

Keiさん 15/12/23 15:07

学び

今年、川内原発が再稼働されたり、高浜原発再稼働に福井知事が同意したり
人々の意識や危機感が3.11直後に比べて薄らいでいるように思えてならない。
福島や原発の問題は今も続いているし、解決していないのに。
この映画を見て改めて、
親として子供の未来に対して何ができるのか考えた。

「抱く{HUG}」

さん 15/12/23 07:34

学び

私は、切り取った現実の中に生きている。そのことを改めて感じた。母親だから、思うのだろうか。子供がいるから、思うのだろうか。自分だけの命だったら、思わないのだろうか。小学生の時に、初めてはだしのゲンを観た後、怖くて眠れなかった。あの時と同じ気持ちを、あの震災で現実に味わった。そして、この映画を観て、それを思い出した。怖くて、心配でたまらなかったこと。それから、心配しても、仕方なかったこと。あきらめと同時に、心配しすぎるよりも、現実に、子供たちの心が健やかにあるように生きようと思ったことを。

「抱く{HUG}」

たまみさん 15/12/22 21:31

学び

多くの子育て中の母親に共通の、あの日を境に決定的に変わった「何か」を描いてくれた作品だと思う。何か、というのは、安心感かも知れない。子どもと空を見上げて深呼吸しても心底は清々しくなれない、そういう喪失感かもしれない。あのころ、しつこく余震が続いたことも、あれほどの規模の脱原発デモがあったことも、たった5年くらいで遠くに流れていって忘れ去られたようだ。今では当たり前のように「再稼動もやむなし」といった論調が世間にあふれている。改めて、これって異常なんじゃないの?と思った。

「抱く{HUG}」

さん 15/12/22 18:28

泣ける

震災後、ボランティアで岩手県へ数回足を運んでいるが福島を通過するとき多くの車の速度が早くなることに、目に見えない恐怖があることを体感した。その後、今年43才で高齢出産をむかえ、監督の味わった恐れを私も味わい、あのときのボランティアでの影響が子供にないのか、確信がないままに日々を過ごしている。淡々としかし赤裸々に流れる映像には「自分ならどうするか」という強い問いかけの力がある。移住も思うままにならない福島の母たちの心境を思うと心が痛む。東京で立ちすくんだままの私は途方に暮れつつも、まるでなかったことのように日々を営み続けている。再考を促される作品だった。

「抱く{HUG}」

ちょこざいさん 15/12/22 15:12

感動 学び

改めて震災や原発問題について考えるきっかけのなるだけでなく、子供の被曝問題に焦点をあてて
いるところが、一児の母としてやはりより共感するところも多かった。
監督が自らに体を張って取材をしているのにも大変驚いた。
前半のシーンで、赤ちゃんを抱いている福島のお母さんの放射線レベルを
防備した計測員が測っているのはやはり衝撃だった。人々は、無防備に見えない恐怖と日々直面していて、
何かしなければと思わさせられた。

「抱く{HUG}」

さん 15/12/22 00:02

感動 役立ち 学び

気が付いたら泣いていた。
これまで、このことで涙を流した記憶が無い。
押し込めていたものが出てきてしまった。

あの事故以来、自分もまた直視できない絶望の中にいる。
事故の後、東京にいて「だいじょぶだいじょぶ」と過ごした母親がいただろうか。
デモや意見表明に参加しながらも、日常と未来を壊した人の中に自分もいると思う。
だからこそ、してはいけないことがあると思っている。
心の底の絶望と共存しながら、毎日を淡々と送る以外にわたしにやれることがあるだろうか。
今より少しだけ、自分の気持ちを大切にしながら、毎日を普通に暮らそうと思う。
自分のできることをやりながら。

未来は変えられると思う。

「抱く{HUG}」

ロータスシネマさん 15/12/19 13:36

学び 泣ける

やさしい映画だ。こわい映画ではない。けれど、現実はやさしいだけではない。
水、空気、山、人。なにを信じればいいのだろう。なにを信じ続けていたいのだろう。
どのような距離感で向き合えばいいのか、答えのないまま揺れつづける。

ほんのちいさなことでいい。不安ではなく、希望を抱きたい。
今日明日のことだけでなく、もう少し長い未来を見たい。
一児の母として、共感することが多かった。
母以外の人にもきっと届く映画だと思う。

「抱く{HUG}」

やまもさん 15/12/18 12:38

役立ち 泣ける

やさしい映画だ。こわい映画ではない。けれど、現実はやさしいだけではない。
水、空気、山、人。なにを信じればいいのだろう。なにを信じ続けていたいのだろう。
どのような距離感で向き合えばいいのか、答えのないまま揺れつづける。

ほんのちいさなことでいい。不安ではなく、希望を抱きたい。
今日明日のことだけでなく、もう少し長い未来を見たい。
一児の母として、共感することが多かった。
母以外の人にもきっと届く映画だと思う。

「抱く{HUG}」

さん 15/12/18 12:35

学び 泣ける

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