レバノン。戦争のニュースでしか覚えがないような国だったので、映画の中で初めて、こんな美しい海があるんだ、こんな素晴らしい遺跡があるのか!と行ってみたくなりました。そして、私にはそんなに興味もない遠い国だったレバノンが、戦争の最中も、「今の暮らしを変えない」と葡萄を育て続け、ワインを愛してつくり続ける気概のある人たちの生き方に触れることで、レバノンへの距離感がグッと近づきました。所々に刻まれる出演者の方々の言葉が、胸に染み込んできました。私にとってはとても詩的なとてもいい映画でした。恐れや絶望に自分を見失うことなく愛をもって生きるヒントのようなものを、出演者たちの生きる姿にみせてもらったように思います。
「戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン」
3s.cinemaさん 24/11/11 16:34