2017.1.26 参加者アンケートより
・ハイチでは、米国をはじめとした国家レベルでの支援、さらにNGO等による支援によって、かえって人々の自立が妨げられているという。それなりの年齢になって少しは世間がわかったように思っていても、何も知らない自分に気づかされました。
・教育、特に特別支援教育に関わっています。寄付だけでなく「善意」や「支援」とは、と根本から見つめ直す機会となりました。支援する側は「やがて自身がヒーローやヒロインにでもなったかのような錯覚、自己陶酔に陥りがち」であることを忘れずにいたいと思います。
・寄付の話だから対象はNPO関係者? ではなく、医師、看護師、心理士、教員、そして高校生や大学生等々たくさんの方々に見てほしいと思いました。
・あたり前と思ってしまうような善意に基づく支援が、実はネガティブな影響を引き起こしてしまうことを「先進国」側の人のインタビューだけではなく「途上国」現地の人の声も拾いながら描かれていて、あらためて「支援とは何か」を考えさせられた。
・教育現場の「支援」と重なることがあり、複雑な思いで鑑賞した。人々の自立を妨げるだけではなく、存在していた職業までも”潰して”しまう「支援」。教育現場で子どもに”発達障害”とレッテルを張ることで”潰して”しまっていることがないか?今一度慎重に考えたいと思った。
・映画を観ながら色んなことを思い出し考えさせられた。20歳の頃、寄付が相手の生きる力を奪う気がして、友人に話したら「なんて冷たい人間なんだ!寄付や支援は良いに決まっている」と責められたこと。与論島に昔から住む人たちから聞いた愚痴(綺麗なリゾート地が出来てもお金は全て都内へ流れてしまう)等々。真に相手を思い、本当に相手のためになることをするのは難しい。寄付は気になるけど、国の懐に入ってしまうとも聞くので、これからも相手の顔が見える支援を続けようと思った。
「ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~」
Shake-Handsシネマ&トークさん 17/07/24 19:03