今の北朝鮮って、日本の江戸時代と戦前を、
足して二で割ったような社会なのかなぁというのが
この映画を観て、初めて抱いた北朝鮮への印象です。
余りに知らないことばかりの謎の国の、
「ある面のリアル」が映し出されていて、本当に興味深い!
何より、チョ監督のインタビューが実に秀逸です。
確かに、出てくる「普通の」人々は、
当局がOKするような、模範解答的なことしか言いません。
でも表面的な取り繕いの合間に、
ポロリと人間らしい本音が見えたり、
北朝鮮と世界との途絶感も感じました。
韓国語が分かったら、もっと見えるものがあるかもしれません。
チョ監督は韓国籍を放棄してこの映画を製作したそうで、
原題は「My Brothers and Sisters in the North」。
「ワンダーランド北朝鮮」という邦題のほうがしっくりくる私とは、
北朝鮮の捉え方にも違いあると思いますが、
観る人それぞれに感じるところのある作品なのでしょう。
「ワンダーランド北朝鮮」
夏子さん 18/05/24 12:29