海がプラスチックで溢れている―。わたしたちには何ができるのだろうか。
世界70カ国以上、1200回以上の上映。17カ国語に翻訳され、短縮版が国連本部でプレミア上映された話題作。
「地球に心から謝りたくなりました。そして同時に、地球と一心同体の僕ら自身も蝕まれ始めていることも、あらためて実感しました。誰もがすぐできること、それは「プラスチックの海」でまず現状を知ることです。」
高砂淳二(自然写真家)
「全人類に見てもらいたい映画です。現実から目を逸らさないで。私達は大自然によって生かされている事を知って今すぐに行動しよう!」
土屋アンナ(モデル、女優、歌手)
他多数! https://unitedpeople.jp/plasticocean/rv
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About the film
多くの科学者や識者が警鐘を鳴らす、海洋プラスチック問題。年間800万トンものプラスチックが海に捨てられているという。その大半は海底に沈み、海面や海中を漂うプラスチックも永久に分解されず、マイクロプラスチックとなって食物連鎖の一部になっていく。プラスチックゴミによる海洋汚染の実態とは?そしてプラスチックが海に、プランクトンに、クジラに、海鳥に、人体に及ぼす影響とはー?デイビッド・アッテンボロー、シルビア・アール、タニヤ・ストリーター、バラク・オバマ他が出演。海と共に生きる全人類必見のドキュメンタリー。
More info
シロナガスクジラに魅せられ、幼い頃から追い続けていたクレイグ・リーソン。世界中の海でプランクトンより多く見つけたのはプラスチックゴミだった。美しい海に、毎年800万トンものプラスチックゴミが捨てられている事実を知り、海洋学者、環境活動家やジャーナリスト達と共に、自身が監督となり世界の海で何が起きているのかを調査し撮影することを決意する。調査の中で明らかになるのは、ほんの少しのプラスチックしかリサイクルされていないこと。
海鳥の体内から、234個のプラスチックの破片が発見されるなど、海に捨てられたプラスチックで海洋生物が犠牲になっていること。そして、プラスチックの毒素は人間にも害を及ぼすかもしれないこと。撮影クルーは世界中を訪れ、人類がこの数十年でプラスチック製品の使い捨てを続けてきた結果、危機的なレベルで海洋汚染が続いていることを明らかにしていく。海と共に生きる全人類必見のドキュメンタリー。
Data
原題 | A Plastic Ocean | 製作年 | 2016年 |
---|---|---|---|
製作国 | イギリス・香港 | 制作 | |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 100分/22分 |
Cast & Staff
監督 | クレイグ・リーソン | 製作総指揮 | ソンジア・ノーマン、ダニエル・アウエルバッハ、クレイグ・リーソン |
---|---|---|---|
プロデューサー | ジョー・ラクストン、アダム・ライプジグ | 原作 | |
脚本 | クレイグ・リーソン、ミンディー・エリオット | 音楽 | ミリアム・カトラー、ローレンス・シュワルツ |
撮影 | マイケル・ピッツ | 編集 | ミンディー・エリオット |
キャスト | クレイグ・リーソン、デイビッド・アッテンボロー、バラク・オバマ、シルビア・アール、タニヤ・ストリーター、リンジー・ポルター、ジョー・ラクストン、ダグ・アラン、ベン・フォーグル、マイケル・ゴンジオール他 |
Review(3)
22/07/08 18:35
24/04/19 20:09
美しい海洋映画のつもりで見ていると無惨な浮遊ゴミ、海底ゴミを見せられる。ぞっとするのだが映画は終わらない。世界中のプラスチックを見せてくれる。
プラスチックを誤飲・誤食して飛べなくなっている海鳥たち。浜辺に落ちている海鳥の死骸を解剖すると、ぱんぱんに膨れ上がった胃の中身は色とりどりのプラスチック片。
これは未来の人類の戯画。微細なマイクロプラスチック片を飲み込んだ野生動物の食物連鎖の中にいる人間も汚染を免れない。
上映会主催者の声
プラスチックを減らしたいと思い暮らしの中で個人が出来ることを実践しているが、それでは追いつかないほど事態が深刻であることを知り途方に暮れてしまうこと。暮らしの中からごみにした後は意識の外へ放り出されてしまうこと。周囲へ理解を求めることの難しさ。便利なプラスチック包装を手放すには、中身の素晴らしさ(商品力)を実感するものだと生産者の理念に共感しやすいこと。プラスチックの原料はエネルギー生産過程で出来るため、大きな視点で考えることが大事であること。教育の重要性。
一部のご参加者同士はシネマダイアローグ後も話し合いがしばらく続き、上映会が対話のきっかけとなることを実感しました。環境問題へ触れる方法として、今後も上映会開催を続けていきたいです。
身の回りに目を向けると本当に多くのプラスチックに囲まれている生活なので、直ぐに全てを変えることは出来ないけれど、ひとりひとりが出来ることから始めなければという想いを強くしました。
「下目黒ソーシャルシネマ」は、「花と緑」や「自然や環境」等に関連する映画を選び、月1回程度の頻度で地域の高齢者施設を借りて行う上映会です。参加者の輪を広げて「人とみどりがつながるコミュニティーづくり」につなげたいと思いますので、ご興味ありましたら、ぜひご参加ください。
今回は、お子さん連れのご家族や高校生などにも参加して頂いたおかげで、普段感じる身近なモヤモヤ、ライフハックの共有などでも盛り上がりました!
以下、対話の時間ででた話の例です。
◎プラスチックは身の回りに溢れすぎていて、いきなり使用をやめるのは難しい。そんな中でも、自分たちにできる事は何なのでしょうか?
◎環境に優しい生活って大変だし、周りの人にも考えてもらうのは難しいし。けど、今できることを続けていかなければ。
◎普段は環境問題について考えることがなくて。こういう現状を知るともっと向き合わなければと思うし良い機会になりました。
◎柔軟剤を、お酢に変えるの、良いですよ!環境にも体にも良いし、実用的で!
難しく大きな問題にも、まずは知り、考えてみる所から、自分も含めてみんなで一緒に、一歩ずつでも前に進んで行けたらよいなと感じながらのイベント運営でした。
クジラ愛が高じて,巨体が生きる海への関心へと広まり、出会ったクジラの1頭が打ち上げられ、苦しむさまを目の当たりにすることを契機に,真実探求の旅が広がる。
監督を通じて話は展開するも、それぞれの専門家が数々登場する。
船で運ぶ小型無人探査機で、深海まで潜り調査をしたりするので、資金も莫大なものだろうと察する。
5つの海や大都市,風光明媚な観光地、欧米が輸出したプラスチックを燃やしたりしてゴミの山で暮らす、スモーキーマウンテンなど世界各地に飛び、現地の人に聞き取りをしてプラが燃える気体の採取や動物の死体からもデータを集積。
本来ならあってはならない,人の営みで出来た、プラ袋のゴミの数々で内蔵を覆い被せられたことによる死。
解剖し、何百枚,何十㎏ものプラ袋が出て来る。
生き物のいのちが蹂躙されるさまを、まざまざと見せつけられる映画だった。