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シード~生命の糧~

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シード~生命の糧~

ジャンル 環境 多様性 伝統文化 問題解決
時間 94分 製作年2016年  監督 タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ

種は人類の命そのもの。
しかし種子の94%が20世紀に消滅。
種子の多様性を守るために私たちのすべき選択とは?

Screening Information

2024/11/30 ~ 2024/12/01
[ 東京都 ] シード~生命の糧~ @まちのちいさなシネマ Koti

上映会 開催者募集

(c)Collective Eye Films

About the film

20世紀中に種子の94%が消滅 種子の多様性が失われている

私たちの命そのものというべき種は、1万2千年以上もの間、世界中の人々によって大切に受け継がれてきた。しかし、驚くべきことに20世紀中に野菜の種子の実に94%がすでに消滅。気候変動や、世界の種子市場を多国籍企業が独占するようになったことが大きな要因だ。市場には遺伝子組換え作物(GMO)が登場し、多くの国々で農家が種子を保存し翌年蒔くことが禁止されるようになった。結果、古くからの農業の伝統が途絶え、人類史上最も早いペースで種子の多様性が失われているのだ。

More info

種は未来に実りをもたらすタイムカプセル

在来種が失われ続けている今、人類の未来の糧を守るため、世界中の種の守り人、シードキーパーたちが挑戦を続けている。「種子は私たちの子孫」とトウモロコシの種を守り続けるアメリカの先住民たち。人類の終末に備え、最大300万種の種を貯蔵できる永久凍土にあるシードバンク、スヴァールバル世界種子貯蔵庫に種子を保存する人々。世界中を駆け巡りながら、種を南米やアフリカなど世界中で収集する植物探究者たち。ヴァンダナ・シヴァ、ジェーン・グドールやウィノナ・ラデュークなど著名な活動家と種子の多様性を守る方法を探る。

Data

原題 SEED: The Untold Story 製作年 2016年
製作国 アメリカ 制作 Collective Eye Films
配給 ユナイテッドピープル 時間 94分

Cast & Staff

監督 タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ 製作総指揮 マリサ・トメイ、マーク・タートルトーブ、フィル・フェアクロフ
プロデューサー タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ 原作
脚本 音楽 ガース・スティーブンソン, ベンジー・ワースハイマー、ガイア
撮影 編集 ガート・シーゲル、ジョン・ベッツ
キャスト ヴァンダナ・シヴァ、ジェーン・グドール、ウィノナ・ラデューク、ラージ・パテル、ウィル・ボンソール、イグナシオ・チャペラ、ビル・マクドーマン、マリア・チャム

Review(1)

20/05/07 14:43

ユナイテッドピープル さんのレビュー
役立ち 学び
この日本でも「規制緩和」、「民営化」、「自由貿易」の名の下に、グローバル大企業によるタネの支配が進行中だ。命の源であるタネが危ない。ぼくたちもこの映画に登場するタネの守り人たちの輪に連なろう。

- 辻 信一(文化人類学者)

***

多国籍企業によるタネの支配が進むことについて、私が心配していた事をタネの歴史から詳しく紐解き、
現在の遺伝子組換え種子まで 丁寧に描いた良い映画です。
この映画を観ればタネは誰のものか考えさせられます。
私は等しく人類の遺産であって、それを金儲けの道具として囲い込みしてはならないと思います。
- 山田正彦(元農林水産大臣)

***

海の向こうの他人事が、
いつの間にか、
私達日本人の足元にも
火をつけているのが見えるだろうか?
国境を超えたマネーゲームが、
種子を農民から取りあげ、
多様性を壊し、
消費者から主権を奪い、
生命に値札をつけてゆく。
この映画は、私たちに気づかせ、呼びかける。
何を口にしているかを知ること
自然とのつながりを取り戻すこと。
「今だけカネだけ自分だけ」幻想から目を覚まし、
動き出した世界中の仲間とともに、
「おたがいさま」という名のタネを、
今すぐまき始めなさい、と。

- 堤 未果(国際ジャーナリスト)

その他レビュー
https://unitedpeople.jp/seed/rv

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
種の問題は全ての問題に繋がっていると思いました。
本や+α 2019年10月20日
種子の90%以上が失われているという事実にまず驚くとともに、種子や植物の鮮やかな映像がとてもきれいで感動しました。
世界で行われている多様性を守る取り組みや、アメリカを中心とした種子の歴史がよく分かりました。遺伝子組み換えや農薬・除草剤など日本では無頓着な人もまだ多いので、よりたくさんの方に見てもらえると良いと思いました。
種子に限らず、今は買うのが当たり前となっているものの多くが、昔は自給できていたという事実に改めて気づかされ、生きるのにそんなにたくさんの貨幣は必要ではないと感じました。

交流会が終わらない!
テーマが種子法改正のタイミングとあったからか、若い小さな農業に関わっている方が沢山来てくださいました。
終了後の交流会が終わらず、種や名刺の交換が始まり、この映画を通じて地域にたくさんの繋がりが生まれたようで、嬉しいです。

種には未来と伝統が同居している
在来種の定義からわかりにくいという声もある中、意識して育て、食べ、種を保存してみたいという人が多かった。美しい画像やわかりやすいアニメーションも高評価。来場者の感想から。種自体が美しく、育ててきた人の思いを引き継ぎ、つないでいく価値がある。種の段階から選んでいかないといけないと思った。種が経済支配に関係があるなんて思ったことも無かった。

次へつながる上映会
ツォモリリ文庫 2019年10月16日
ベランダガーデニングの著作を持つ方や有機野菜を使ったカフェオーナーなど、少人数ながら色濃いメンバーでの開催となった。「あの人にも見せたい」という声も聞かれ、次回の上映も期待されている。

上映会 + 種自家採種教室 & 種交換会
ヨンロッパ  2019年10月16日
今回初めて上映会を開催しました。山深く種がつながれている場所にふさわしい作品だったと思います。地元のおばあちゃんに種の採り方を少し習う時間を設けたり、参加者に事前に交換する種(F1種でないもの)を持ってきてもらうよう呼びかけたりして、上映会にプラスの会ができました。少しでも多くの方に観てもらえるよう、料金設定を低めにして、地元の在来種作物を使ったフードやスイーツも販売し、初回としては非常に有意義な会ができたと思います。
情報が届きにくい山奥だからこそ、地元のお年寄りにも知ってもらいたい内容で、観終わった方からは「大事にせなあかんなあ種は」と率直な感想も聞くことができました。希望があれば、再度の上映会も検討したいと思います。