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シード~生命の糧~

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監督:フラウケ・ザンディッヒ、エリック・ブラック 助監督:フロリーナ・メンドーサ
監督:ベン・ナイト&トラヴィス・ラメル
監督:アンドリュー・ハッセ
監督:タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ
監督:アレクサンドリア・ボンバッハ

シード~生命の糧~

ジャンル 環境 多様性 伝統文化 問題解決
時間 94分 製作年2016年  監督 タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ

種は人類の命そのもの。
しかし種子の94%が20世紀に消滅。
種子の多様性を守るために私たちのすべき選択とは?

Screening Information

上映会 開催者募集

(c)Collective Eye Films

About the film

20世紀中に種子の94%が消滅 種子の多様性が失われている

私たちの命そのものというべき種は、1万2千年以上もの間、世界中の人々によって大切に受け継がれてきた。しかし、驚くべきことに20世紀中に野菜の種子の実に94%がすでに消滅。気候変動や、世界の種子市場を多国籍企業が独占するようになったことが大きな要因だ。市場には遺伝子組換え作物(GMO)が登場し、多くの国々で農家が種子を保存し翌年蒔くことが禁止されるようになった。結果、古くからの農業の伝統が途絶え、人類史上最も早いペースで種子の多様性が失われているのだ。

More info

種は未来に実りをもたらすタイムカプセル

在来種が失われ続けている今、人類の未来の糧を守るため、世界中の種の守り人、シードキーパーたちが挑戦を続けている。「種子は私たちの子孫」とトウモロコシの種を守り続けるアメリカの先住民たち。人類の終末に備え、最大300万種の種を貯蔵できる永久凍土にあるシードバンク、スヴァールバル世界種子貯蔵庫に種子を保存する人々。世界中を駆け巡りながら、種を南米やアフリカなど世界中で収集する植物探究者たち。ヴァンダナ・シヴァ、ジェーン・グドールやウィノナ・ラデュークなど著名な活動家と種子の多様性を守る方法を探る。

Data

原題 SEED: The Untold Story 製作年 2016年
製作国 アメリカ 制作 Collective Eye Films
配給 ユナイテッドピープル 時間 94分

Cast & Staff

監督 タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ 製作総指揮 マリサ・トメイ、マーク・タートルトーブ、フィル・フェアクロフ
プロデューサー タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ 原作
脚本 音楽 ガース・スティーブンソン, ベンジー・ワースハイマー、ガイア
撮影 編集 ガート・シーゲル、ジョン・ベッツ
キャスト ヴァンダナ・シヴァ、ジェーン・グドール、ウィノナ・ラデューク、ラージ・パテル、ウィル・ボンソール、イグナシオ・チャペラ、ビル・マクドーマン、マリア・チャム

Review(1)

20/05/07 14:43

ユナイテッドピープル さんのレビュー
役立ち 学び
この日本でも「規制緩和」、「民営化」、「自由貿易」の名の下に、グローバル大企業によるタネの支配が進行中だ。命の源であるタネが危ない。ぼくたちもこの映画に登場するタネの守り人たちの輪に連なろう。

- 辻 信一(文化人類学者)

***

多国籍企業によるタネの支配が進むことについて、私が心配していた事をタネの歴史から詳しく紐解き、
現在の遺伝子組換え種子まで 丁寧に描いた良い映画です。
この映画を観ればタネは誰のものか考えさせられます。
私は等しく人類の遺産であって、それを金儲けの道具として囲い込みしてはならないと思います。
- 山田正彦(元農林水産大臣)

***

海の向こうの他人事が、
いつの間にか、
私達日本人の足元にも
火をつけているのが見えるだろうか?
国境を超えたマネーゲームが、
種子を農民から取りあげ、
多様性を壊し、
消費者から主権を奪い、
生命に値札をつけてゆく。
この映画は、私たちに気づかせ、呼びかける。
何を口にしているかを知ること
自然とのつながりを取り戻すこと。
「今だけカネだけ自分だけ」幻想から目を覚まし、
動き出した世界中の仲間とともに、
「おたがいさま」という名のタネを、
今すぐまき始めなさい、と。

- 堤 未果(国際ジャーナリスト)

その他レビュー
https://unitedpeople.jp/seed/rv

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
Untold Story
株式会社アドイシグロ 2024年10月19日
上映後に、原題のUntold Story(知られざる話)という印象をみんなで共有しました。種子法などの情報を多く知っていたり、いろいろなトークイベントや、或いはSEED BANKで種の交換をした経験を持っている方も。ただ、日本ではあまり騒がれていないという印象があり、そこも不気味な感じがしました。種のグローバル化のアニメーションがかなり衝撃的で恐ろしいという感想も。シードバンク、種マニアの人が出ていましたが、本当にキレイで宝石みたいでした。上映会の会場ツルーガにもキレイな在来種の種を飾りたいね、というアイデアも出ていました。素敵だと思います。

想いをシェアする
株式会社錢屋本舗 2024年09月20日
当日は来場者特典として、開催地の大阪にちなんで天王寺かぶらの種をプレゼントしました。
「映画を見て種について考え、声を挙げていかなければならないと思った」、「もっと関心を持つ人々を広げていきたい」等、様々なお声をいただきました。

6/16「シード~生命の糧~」上映&感想会
人間が食べる「植物」の根源である「種」について知ることは、多様性の豊かさと、それを排した生産性重視の制度のほころびについて学ぶ時間となりました。
種の美しさを知り、それを守る人々の熱い思いを知ることで、自然と自らが生きて行く未来の環境について考えるきっかけになった上映会でした。
種を集めてみよう、自分で育てることを始めようと決心される方、誰かにこの映画のことを知らせたい、上映会を開催してみたいと思われた方、様々な思いが話された感想会になりました。


以下、皆様の感想となります。


種がなくなっていく。頑張っているはずなのに環境を破壊しています。
遺伝子組み換えもすべてが悪いのだろうかと考えてしまう。何が正しいのだろうかと悩む。

種の多様性が大切というメッセージは、人間の多様性も大切であると思いながら見ていた。
ある野菜が、約500種類もあったのに、現在は数種類になってしまっているということに驚いた。

昔見たことがあって、今回2回目でした。自然食をテーマに活動をしているので、遺伝子組み換え食品を避けていると思うが、
今の日本にもたくさん使われているだろうから、本当のところはわからないことだらけなんじゃないかと思った。

普段自分が目にしている食べ物について改めて考えさせられた。スーパーなどで売られている野菜は、
きれいなものばかり選ばれて、不自然だ。映像の中にもあったように、どんな形であれ大切にしていきたい。
子どもたちに伝えたいと思った。

出演されているどの人も、とてもいい言葉をおっしゃっていて、感銘を受けた。

食の保全について考えていた。絶滅にひんしている動物を守ろうという動きはよくあるが、
種や植物ももっと保全しなければならないと感じた。

日本固有の種というのはあるのだろうかと疑問がわいた。あるとすれば、今残っている種の何%くらいにあたるのだろうか。

スーパーで食品を買うのは、大企業の言いなりになって、環境破壊を助長するのではないかと思った。
自分で育てていくという事に興味がわいた。

野菜を育てているコミュニティに最近所属し始めたが、見よう見まねで自分も苗を買ってきて植えてみているが、
「カゴメ」のトマトなど企業名がついているものを購入していて、労せず育ち食べれるが、なんとなく満足感が薄かった。
今度は種から育ててみようと思った。

知らない事実
ゆいまーる・シネマ 2024年03月15日
多くの方が「初めて知った」と驚かれていました。その意味で、気づきのチャンスになったと思います。