そして、映画の趣旨とは離れるが、結婚式のシーンはただ感動した。パートナーがいるってすばらしい。どんなことも乗り越える勇気、前向きな気持ちになれる。あらためて本当にすばらしいことだ。
2015年6月、全州で同性婚が容認されたアメリカ。
そこに至るまでには、愛と涙の積み重ねがあった。
「自分の権利をもらうためのその時間
戦わなければ 勝利はない
人の意見を聞かなければ 行動は起こせない
その思いに感動した」 ー夏木マリ
「差別の残存する社会に生きることは、全ての人にとって苦痛である、ということを、
この映画で、確認することができたと思う。」 ー安冨歩
Screening Information
- 2024/11/22 ~ 2024/11/23
- [ 千葉県 ] 二階シネマ第9回『ジェンダー・マリアージュ』
- 2024/12/13 ~ 2024/12/14
- [ 滋賀県 ] 【ジェンダー・マリアージュ】宮前舎の上映会/(12/13-14)
News
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©2014 Day in Court, LLC
About the film
アメリカ最大の人口を誇るカリフォルニア州。一度は認められた同性婚が、「提案8号」の法案通過により、再び禁止されることに。これを人権侵害であるとして提訴した2組のカップルと、彼らを支えた弁護士たちを5年間にわたって追い続けた、感動のドキュメンタリー。
More info
同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州で、2008年11月、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過。同性婚が再び禁止されることになった。この「提案8号」を人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル。クリス&サンディとポール&ジェフ。アメリカ合衆国最高裁判所で婚姻の平等が初めて争われるこの訴訟のもと、かつてブッシュ対ゴアの大統領選で敵同士だった2人の弁護士、テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスも手を取り合う。愛とは、家族とは、人権とは……。彼らのかつてない闘いを5年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリー。
Data
原題 | The Case Against 8 | 製作年 | 2013年 |
---|---|---|---|
製作国 | アメリカ | 制作 | |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 112分 |
Cast & Staff
監督 | ベン・コトナー、ライアン・ホワイト | 製作総指揮 | |
---|---|---|---|
プロデューサー | ベン・コトナー、ライアン・ホワイト | 原作 | |
脚本 | 音楽 | ブレイク・ニーリー | |
撮影 | 編集 | ケイト・アメンド A.C.E. | |
キャスト | セオドア・オルソン、デイビット・ボイズ、カマラ・ハリス |
Review(7)
16/02/07 23:33
16/05/17 17:10
自分らしく生きる。
そんな、当たり前のように思えることを
辛いと感じている人がいる。
その一人が、同性愛者だ。
この映画の中では、
カリフォルニア州の同性愛カップルの2組が
同性結婚の権利を求めて訴訟を起こす。
彼らの願いはただひとつ、
愛する人と一緒にいたいということ。
しかし、愛する人が同性だというだけで
彼らが批判的・拒絶的な目を
向けられてしまう社会が存在しているのが現実。
法学者達は、2015年10月、
「憲法上の理由による反対」
として同性結婚を否定した。
ある人は、
結婚は「子供を産み育てるためのもの」と定義づけた。
しかし、本当にそうだろうか。
好きな人と一緒にいることは、
批判されるべきことなのだろうか。
そんなことを考えさせられた。
同じ想いを描きながら
社会の理不尽さと戦う二人の愛の力は、
「すごい」
の一言に尽きると思う。
最後に愛は勝つ
その言葉がピッタリ当てはまるような、
素敵な映画だった。
2015年6月26日、
同性婚はアメリカ全土で認められたが、
日本ではまだ一部の地域でしか認められていない。
日本列島でも、早く同性婚が認められ、
同性愛者が暮らしやすい社会に
なっていくことを願っている。
17/03/27 15:42
17/03/27 15:49
「知らない、ということが目をふさいでいた。境界は他者との間にあるのではなく、自分の心の真中にあった」という言葉が印象的でした。
同性婚に反対する人々の主張をどこかで見たぞ、聞いたぞと思ったらヘイトスピーチをする人々のそれでした。日本でも渋谷区が条例化しましたが、どんどん論議をして制度化すべきだと思います。
17/03/27 15:55
はじめは認められていた同性婚が無効とされた上に、納得のいく説明もされず世間から差別され、本当に辛かったことだと思います。同性愛で悩む人はまだまだたくさんいると思うので、どんな人も生きていきやすい生活になれば良いなと思います。
上映会主催者の声
そして、映画の趣旨とは離れるが、結婚式のシーンはただ感動した。パートナーがいるってすばらしい。どんなことも乗り越える勇気、前向きな気持ちになれる。あらためて本当にすばらしいことだ。
・魂に響く作品でした今の日本、これからの日本に繋がってほしいです。
・アメリカで同性婚が決まった裏側でこんなに壮絶な事があった事を初めて知りました。原告の方の苦悩、弁護士の闘い。今、まさに日本で行われていること。感謝だけじゃなく行動しないといけない。
「行動は変えられるが、本来の自分は変えられない」と泣きながら訴える姿は、胸に刺さります。たまたまそうだっただけで、愛する人との結婚を否定される辛さ。想像を超える痛みと思います。
「愛する二人が安定した関係を築く、結婚は保守的なもの」
担当する保守派の弁護士が語っていた言葉です。
また、映画の中で、差別により、える利益はない。結婚は公民権であり、結婚の再定義を争うもの。個人の権利であり、プライバシー、幸福追求の権利を妨げてはならない。憲法の役割で重要なことは、排除されていた人たちに権利が広がること。
憲法の重要な役割も目から鱗です。
日本でパートナー制度が人口の半分を超える自治体で作られています。
しかし、この映画では、逆に登録は不平等であり、結婚の権利が奪われると述べられていることは、日本の遅れのように感じてしまいました。
当事者のみなさんが本当に真っすぐに嬉しそうで良い顔をされていたのが印象的だったという感想もありました。
カリフォルニア州に住む同性愛カップル2組が
勇気を持って訴訟を決断し
誹謗中傷に苦しみながらも
家族や信頼する仲間に励まされながら
4年もの長いあいだ裁判を闘い抜き
勝利を勝ち取った
愛のドキュメンタリーである。
これを読んでいるみなさんも
人を好きになったことがあるはず
好きな人と一緒にいたい
愛し合っていれば結婚したい
家族や友人に祝福されたい
誰しもがそう思う
しかし想像してみて欲しい
自分が好きになった人が同性だったというだけで
人を愛する権利を奪われる
公的にパートナーであることを認められない
こんな悲しいことはない
この訴訟を起こした2組のカップルは
この長期に渡る裁判を通じて
同じ想い、悩みを持つ人々の代表として戦い
みんなに勇気を与えた
あなたたちは闘ったから勝つことができた
負けることを怖れなかったから
僕が観に行った劇場は立ち見が出るほど満席で
映画のラスト、正式にパートナーとして認められ
結婚式で祝福されるシーンで
みんなが感動の涙を流した
愛のパワーは素晴らしく無限
心の底から好きであることが
不動と言われるものさえも動かす
偏見がなくなって愛が溢れる世の中になれば良い
LGBTの人が生きやすい社会は
全ての人にとっても生きやすい社会である
上映後のトークショーでの言葉が印象的だった