今まで私は、ダムは人々の生活のために当たり前に存在するものと思っていた節があったが、それは思い込みにすぎないとわかった。 人が作り上げるものに当たり前などなくて、私たちは自然の力を借りて生きているという前提があると考えさせられた。 また、ダムを一つ作ることに対して賛成する人・反対する人がいるように、ダムを撤去するのにも賛成者と反対者がいる。 そして、どちらにも莫大なお金と人が動いている。 「自然の中に生かされている」という考え方を忘れてはいけないと気づかせてくれた映画だった。
被災地で落ち込んでいる人々に 少しでも前を向く力を 与えてあげたいという 一人の想いから始まった企画、 ライトアップニッポン。 想いがたくさんの人を巻き込んで 東北で花火が打ち上げられた瞬間、 運営者の4ヶ月間の軌跡が 形になりました。 私も、震災当時は福島にいた一人であり、 東北で花火が打ち上げられたことは 耳にしていましたが、この企画が たった一人の「東北を元気する力になりたい」という想いから始まったものだとは 知りませんでした。 映画の中で、 「いろんな人の力に支えられて 助けられて生かされている… (それは)震災以降は時々味わう不思議な感情。」 と話しながら涙ぐんでいた、 被災地の女性の言葉がすごく印象に 残りました。 誰かが誰かのために生きているから、 私達は「生かされている」という 感情を持つのかもしれません。 この映画は私に、そういった普段はほとんど考えることがない大切なことを、震災から5年たった今、気づかせてくれました。 生きている上で当たり前のことなんて一つもないということ、 誰かの誰かに対する想いが結局は人を動かすのだということ、 皆で前を向いていくことの素晴らしさ、、、 ライトアップニッポンは 私にたくさんのことを教えてくれました。
ありのままで生きる。 自分らしく生きる。 そんな、当たり前のように思えることを 辛いと感じている人がいる。 その一人が、同性愛者だ。 この映画の中では、 カリフォルニア州の同性愛カップルの2組が 同性結婚の権利を求めて訴訟を起こす。 彼らの願いはただひとつ、 愛する人と一緒にいたいということ。 しかし、愛する人が同性だというだけで 彼らが批判的・拒絶的な目を 向けられてしまう社会が存在しているのが現実。 法学者達は、2015年10月、 「憲法上の理由による反対」 として同性結婚を否定した。 ある人は、 結婚は「子供を産み育てるためのもの」と定義づけた。 しかし、本当にそうだろうか。 好きな人と一緒にいることは、 批判されるべきことなのだろうか。 そんなことを考えさせられた。 同じ想いを描きながら 社会の理不尽さと戦う二人の愛の力は、 「すごい」 の一言に尽きると思う。 最後に愛は勝つ その言葉がピッタリ当てはまるような、 素敵な映画だった。 2015年6月26日、 同性婚はアメリカ全土で認められたが、 日本ではまだ一部の地域でしか認められていない。 日本列島でも、早く同性婚が認められ、 同性愛者が暮らしやすい社会に なっていくことを願っている。
ダムネーション のレビュー
人が作り上げるものに当たり前などなくて、私たちは自然の力を借りて生きているという前提があると考えさせられた。
また、ダムを一つ作ることに対して賛成する人・反対する人がいるように、ダムを撤去するのにも賛成者と反対者がいる。
そして、どちらにも莫大なお金と人が動いている。
「自然の中に生かされている」という考え方を忘れてはいけないと気づかせてくれた映画だった。