チョコレートの原料、カカオ豆を、どこで誰がつくっているのか、あなたは知っていますか? ガーナで児童労働の問題と出会い、悩み、闘った、日本の女の子たちの物語。
About the film
児童労働って?フェアトレードって?
小さな一歩をふみだした、日本の女の子たちの奮闘記。
“チョコレートの原料、カカオ豆を、どこで誰がつくっているのか、あなたは知っていますか?”日本の普通の女の子3人が、アフリカのガーナで出会ったのは、たくさんの子どもたちがカカオ農園で働かされ、学校に通うこともできない「児童労働」という現実でした。バレンタインデーに、フェアトレードでつくられた、ほんとうに愛のあるチョコレートを、日本のみんなに選んでほしい。彼女たちは動き出しました。イベントの名は、「バレンタイン一揆」。果たして、彼女たちの想いはみんなに届くのか??これは、児童労働の問題と出会い、悩み、闘った、日本の女の子たちの物語です。
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ガーナで児童労働の問題を知った、日本の普通の女の子3人は、動き出す。バレンタインに、チョコレートを通して、世界の問題について考えること。フェアトレードでつくられたチョコレートをちゃんと買うこと。それこそが、バレンタインにすべき、大切なことなんだ、と。そして、みんなでフェアトレードのチョコレートを買う「バレンタイン一揆」というイベントを企画。2月11日、「バレンタイン一揆」当日、彼女たちの想いはみんなに届いたのか・・・。
※ACE設立15周年記念として制作。
Data
原題 |
バレンタイン一揆 |
製作年 |
2012年 |
製作国 |
日本 |
制作 |
博宣インターナショナル |
配給 |
配給協力:ユナイテッドピープル |
時間 |
64分 |
Cast & Staff
監督 |
吉村瞳 |
製作総指揮 |
小林聡 |
プロデューサー |
並河進(企画) 斎藤雅隆(統括)森元直枝 富岡洋一(企画協力) |
原作 |
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脚本 |
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音楽 |
中村公輔(音楽監督) 主題歌「僕なんて」音楽協力:Q.,Ltd 株式会社キュー |
撮影 |
小林聡 |
編集 |
吉田博 |
キャスト |
梅田麻穂
藤田琴子
志賀アリカ
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上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
フェアトレードが資本主義経済の中でなかなか広まらない実態、ついつい安い方に手を出してしまう自分や家族の話、店に並んでいる商品の先にある状況をよく理解して買い、買い物で社会を変える。また児童労働の観点から貧困、教育について…など。
同じ映画を観てもそれぞれの切り口があり、そこから関連する別の課題や解決の糸口に繋がっていることが分かります。
複雑でスッキリしないのですが、SDGsの達成のためにはこの様な課題の統合性や同時解決性を理解して取り組む必要があります。そんな気づきもあった今回のSDGsシネマでした。
「始めませんか「エシカル消費」あなたの消費が未来を変える!」と題したイベントの中で上映しました。
イベントは、エシカル消費とフェアトレードへの関心を深めてもらおうと小浜市が企画。45人が参加しました。
映画を観た参加者からは、「フェアトレードの正しい知識を得ることができた」「フェアトレードの背景に児童労働があることにはショックを受けた。自分に何ができるだろう。せめて少しずつフェアトレード商品を買うようにしたい」「消費行動で社会を変えることが大切だと感じた」などの感想が聞かれました。
映画上映の後は、福井県内でエシカル消費とフェアトレードを広める活動を展開する「Yellow?」代表の小川真紀さんによる講演、フェアトレード商品の販売会を行いました。
販売会では、生産者の手仕事によるバッグやストールなどの可愛らしい雑貨、チョコレートやコーヒーを囲んで、温かい雰囲気に包まれました。
「児童労働」という問題を目の当たりにし、悩みながらも、行動する日本の女の子たちの姿に、「初心」の大切さを改めて教えていただきました。この映画をみた方にとって、「世界はつながっている」「私たちにできることは必ずある」と心から思うことができ、身の回りから、具体的な行動をとるためのヒントとなったのではと思います。
上映後に行ったJICA海外協力隊応募相談会・座談会では、具体的な行動のひとつの選択肢である「JICA海外協力隊」について、イベント終了後も熱心にお話を続けられる参加者もいらっしゃいました。
ドキュメンタリー映画を通じて、それまで知らなかった世界との繋がりや、鑑賞者同士のコミュニケーションを楽しんでもらいたいと思い、上映会を企画しました。
今回上映した映画『バレンタイン一揆』は、参加者にとってあまり馴染みのないテーマだったようですが、映画の感想をお互いにしゃべりながら帰られる参加者がいらっしゃり、勇気付けられました。
今回は、企画を一緒に進める仲間を募ることができなかったこもあり、企画内容を十分に練られませんでしたが、回数を重ねながら、練度を上げていきたいと思います。
途上国で作られた日常品や食料品を、私たちはびっくりするほど安い値段で手に入れることができます。
バレンタインデーチョコレートの原料であるカカオの生産を担っているのはガーナの学童期の子どもたちであり、彼らはチョコレートを食べたことがない、という現実。
知ってはいたもののその状況を映像で目の当たりにし、あらためて衝撃を受けました。
考えてみれば、本来日本では原料が手に入らないチョコレートは贅沢品。板チョコが1枚1000円でもおかしくありません。
フェアトレードのチョコレートをハレの日にひとかけらずつゆっくり大切にいただく幸せを、今後も自分へのご褒美にしていこうと、あらためて思いました。〔チョコレートだけではありませんけれどね)
2012年の作品ですが、今年の新聞記事にも同じ問題提起をした記事を見つけ、それを集まった皆さんにシェアしたので、上映会に参加された方々それぞれの行動につながっていくよう願っています。
以下は、参加した方々の声の抜粋です。
「私たちが安いからと買ってしまう商品の裏に、幼い子どもたちの悲しい生活があったことをあらためて知ることができました。映像の力はすごいです」
「児童労働の問題や現地の生産者の低賃金の問題については漠然と知っている気がしていましたが、現地にいるかのような感覚と問題を突きつけられると、今後の購買行動を考えなければと思わされました」
自分の知らない社会問題と向き合いたい、そんな方におすすめの映画です。