僕たちは絶滅するの?
地球上の生命の「6度目の大量絶滅」が迫っているらしい。
危機感を覚えた16歳のベラとヴィプランの2人が阻止する方法を探りに世界各地へ旅するが果たして・・・
フランスで110万人が観た大ヒットドキュメンタリー『TOMORROW パーマネントライフを探して』のシリル・ディオン監督最新作!
*カンヌ国際映画祭2021 ドキュメンタリー映画賞 ノミネート
*セザール賞2022 最優秀ドキュメンタリー賞 ノミネート
*ヨーロッパ映画賞2022 ヤング観客賞 受賞
【文部科学省選定作品】
社会教育(教材)
青年・成人向き(自然保護・地域開発)
2024年4月26日認定
©CAPA Studio, Bright Bright Bright, UGC Images, Orange Studio, France 2 Cinéma – 2021
About the film
ベラとヴィプランは、動物保護と気候変動問題に取り組む16歳のティーンエイジャー。自分たちの未来が危機にさらされていると確信している世代だ。過去40年間に絶滅した脊椎動物の個体数はすでに60%以上と言われ、ヨーロッパでは飛翔昆虫の80%も姿を消した。このことを科学者たちは「6度目の大量絶滅」と呼んでいる。50年後、人類は生存していないかもしれない。2人は、映画監督で活動家のシリル・ディオンに後押しされ、気候変動と種の絶滅という2つの大きな危機の核心に迫ろうと決意し、絶滅を食い止めるための答えを探るべく、世界を巡る旅に出る。インドではプラスチック汚染について、フランスでは温室効果ガス排出量の約15%を占める畜産業の実態を、パリでは動物行動学者のジェーン・グドールから動物と人間の関係について学ぶ。また、ケニアの大草原を訪れ、環境大国コスタリカでは現職大統領から自然再生のノウハウを学ぶ。2人は果たしてより良い未来のための解決策を見出せるだろうか?
More info
過去40年で野生動物の6割以上が絶滅?
どうすれば絶滅を回避できる?2人は解決策を探りに世界各地へ。
6度目の大量絶滅はすでに始まっている。
ベラとヴィプランは、動物保護と気候変動問題に取り組む16歳のティーンエイジャー。自分たちの未来が危機にさらされていると確信している世代だ。過去40年間に絶滅した脊椎動物の個体数はすでに60%以上と言われ、ヨーロッパでは飛翔昆虫の80%も姿を消した。このことを科学者たちは「6度目の大量絶滅」と呼んでいる。気候変動に、6度目の大量絶滅・・・。50年後、人類は生存していないかもしれない。2人は何年も抗議行動、ストライキ、デモに参加し、環境保護団体等と関わってきたが、どれもうまくいかない。そこで映画監督で活動家のシリル・ディオンに後押しされ、気候変動と種の絶滅という2つの大きな危機の核心に迫ろうと決意した。
人間の果たすべき役割とは──
なぜ野生動物は姿を消しつつあるのだろうか?そして何よりも、どうすれば絶滅を食い止められるのだろうか?これらの答えを探るべく、2人は世界を巡る旅に出る。まず、古生物学者アンソニー・バルノスキーからは種の絶滅の5つの原因を教わる。それからインドの海岸ではプラスチック汚染について、フランスでは温室効果ガス排出量の約15%を占めている畜産業の実態を、ベルギーでは魚の乱獲問題を、パリでは著名な動物行動学者のジェーン・グドールから動物と人間の関係について学んでいく。また、野生動物に出会うべくケニアの大草原を訪れ、環境大国コスタリカでは現職大統領から自然再生のノウハウを学ぶ。2人は果たしてより良い未来のための解決策を見出せるだろうか?
Data
原題 |
ANIMAL |
製作年 |
2021年 |
製作国 |
フランス |
制作 |
【共同制作】CAPA STUDIO, BRIGHT BRIGHT BRIGHT, UGC, ORANGE STUDIO, FRANCE 2 CINEMA |
配給 |
ユナイテッドピープル |
時間 |
105分 |
Cast & Staff
監督 |
シリル・ディオン |
製作総指揮 |
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プロデューサー |
ギヨーム・トゥーレ, セリーヌ・ルー, ジャン=マリー・ミシェル, トマ・ベネ, シリル・ ディオン, パトリック・フルニエ |
原作 |
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脚本 |
シリル・ディオン, ウォルター・ブーヴェ |
音楽 |
セバスチャン・フーグ, ザヴィエ・ポリカルプ |
撮影 |
アレクサンドル・レグリーズ |
編集 |
サンディ・ボンパー |
キャスト |
ベラ・ラック、ヴィプラン・プハネスワラン、ジェーン・グドール 他
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上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
今回の映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』
を見ての個人的な感想としては
二人の高校生が世界中の研究者・実践家に会い
いろんな現場を訪れるという旅を通して
人として多くの学びを得て
一回りも二回りも大きな人間に
成長していった成長の記録のような映画だったと感じました。
映画の冒頭に出てきた時と
最後のインタビューの時では
表情も話していることも大きく変わっていて
ベラが終盤はとてもいい笑顔を見せてくれていたのが
一番印象に残りました。
上映会としては今回も新しくやってきてくれたメンバーがいて
山陰の地で少しずつ「映画つながり」の輪が拡がっています。
これまで1年間たくさんの映画を届けて頂き
ありがとうございました。
参加者の皆さんの声をまとめました。
主役となる16歳の2人を通して、学ぶことができる作品でした。16歳と言っても、大人の私達よりも環境や動物に対しての意識は高く、驚かされました。これまで知らなかった現実を知ることができ、衝撃を受けるとともに自分たちにできることは何だろうと考えるきっかけになりました。
近隣にウーフーで海外からのお客様を受け入れる場所があり、そこには若いお客様もヴィーガンの方が多いと聞いています。欧州と日本の食肉に対する意識の違いもあるように感じました。
コスタリカの取り組みや、成長よりも幸福を目的とした政策を行う国など、目指すべき指針を掲げることや、人間都合ではなく、人間も他の動物達と一緒に地球の一員という意識を持つことも大切ですね。
第201回銀座ソーシャル映画祭「アニマル ぼくたちと動物のこと」
10月19日(土)昼、発祥の地「銀座」の会場に戻り、第201回銀座ソーシャル映画祭 (注:新会場@銀座です)を開催しました。新社屋の会場は、これまでより少し広く、何より音響が良くなりました。
今回も少数ながらも、感想共有からの熱いおしゃべりが繰り広げられ、充実した開催となりました。
今月から公開となった作品です。見どころもりだくさんで、次世代のふたりのロードムービーです。素敵な作品ですし、機会つくって再上映しようと思っています。
この作品は生物多様性や生物の絶滅危惧に対する課題が主題だが、それ以上に課題に対して若者の認識がどのように変化するのかを丁寧に描いています。
課題に対する不安や疑問が、科学者や環境保護活動家との子どもたちの交流より具体的で実践的なものへと変わっていく様子、問題に立ち向かおうとする姿勢は、同世代だけでなくそれ以上の世代にも強い印象を与えることでしょう。
作品で描かれる若者の成長過程は、「自分にも何かできる」という意識を芽生えさせ、「主体性を持って動くことの重要性」を伝えます。
また、この作品は若者が環境問題にどう向き合うか、そしてそれを他者にどう伝えていくかについても示唆しています。作品の終盤にかけて、学んだことを自分たちで実践するだけでなく、他者に伝えることで社会全体の意識を変えようとする姿が描かれています。 複雑に絡み合った社会課題にどう立ち向かうかという難しい問題に主人公たちの意識変容のプロセスを示唆することで、若者だけでなく幅広い世代に「変化を起こす力は自分たちにある」というメッセージを伝えることに成功しています。
主人公たちの(特に女の子の)、顔つきが変わっていく様子が特に印象的です。
動物保護や気候変動へ熱心に取り組む主人公が、原因を作っている人間を憎む傾向があると指摘されて、少し我に返りました。
人間も動物であるし、共存している所もある。うんざりする現実に埋もれそうでもあるけど、希望もある!