・前半は絶望的なシーンが多く、しんどかったが、最後は前向きな顔に変わっていて良かった。
・映画のBGMが良かった。しんどいシーンも、音楽に助けられた。
・研究者同士でも、分野が違うと交流がない。鳥の先生は上を見て歩き、アリの先生は下を見て歩く。いま舞鶴公園の問題に取り組んでいる勝瀬志保さんは、生物すべてを見ている。市井の学者だと思う。
・清掃活動をしているインドの方が「活動して、広めろ」と言っていたのが印象に残った。小さなことでもアクションを起こして、続けていくことの大切さを痛感した。
・現場の人、自然の中に入っている人のほうが知っていることもある。子どもはあ直感で感じられる。大学生など若者には「自然に入っていって」と思う。
・西新でも毎年変化を感じる。アリの数、セミの数、ミミズの数…。小さなスペースでも変化が起きていて、地球ではもっとすごい規模で起きているのだと思った。
・プラスチックの海を見て「本当にこんなにあるんだな」と感じた。
・プラスチックをなるべく買わないように、使わないようにしたいが限界がある。自分はどうやって変わっていったらいいのだろう。
・家畜の扱い方がショックだった。工業的畜産。スイスで牛を育てているおじいさんに救われた。
・地元でイノシシが出ると「捕獲」がニュースになるが、映画では「オオカミを殺そう」とならなかったのがすごいと思った。
・ホロコーストでは、番号(数字)で人を呼んでいた。「名前」を付けることが大事。
・生物多様性だけでなく、人間の多様性も大事。多様性があるから社会が強くなる。エンドロールでクラウドファンディングの協力者が白人ばかりだったのが気になった。
・経済成長、本当に必要だろうか? 健康や社会との繋がりなどを幸福度を測ることにする国々も出てきた。そういう国が当たり前になっていけばと思う。
・若者2人が「解決策を持っていて、それを広めていけばいいと思ってたけど、誰も解決策を持っていなかった」と言っていたのが印象に残った。100年後、200年後の人たちが豊かになれる方法は、おぼろげながら分かっているけど、まだ分かっていない。転換の時代。「自分たち人間は分かっていない」と謙虚な姿勢が大事。いま木を植えて、森になるのは100年後。100年森に関わることで、自分たちが変わる。その「過程」の関わりが大事だと思う。いま増えた多様性が、また次の多様性を生むと思っている。
・先が見えないのは、いつの時代も同じ。青写真はなくても、「自分たちはどう生きるか」と問われている。
・最後に男の子が「美しいから守る」と言っていたのがよく分かる。自分も地元の干潟を見て、たしかに干潟を守るのに理由は要らないなと思った。