1985年アカデミー賞最優秀長編記録映画賞 受賞作。
ゲイと公言して、全米初の公職(サンフランシスコ市市政執行委員)に選ばれた
ハーヴェイ・ミルクの活動と、その暗殺事件の裁判を記録した世界のドキュメンタリー映画史上に残る傑作。
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About the film
1985年アカデミー賞最優秀長編記録映画賞 受賞作。
ゲイと公言して、全米初の公職(サンフランシスコ市市政執行委員)に選ばれた
ハーヴェイ・ミルクの活動と、その暗殺事件の裁判を記録した
世界のドキュメンタリー映画史上に残る傑作。
民主主義の基本が描かれていると大学でも多く取り上げられている。
ちなみに本作品の劇映画化「ミルク」(2008年/ガス・ヴァン・サント監督)も、
09年アカデミー賞最優秀主演男優賞(ショーン・ペン)と脚色賞に輝いている。
More info
この映画は、構想から編集まで、ロバート・エプスタインとリチャード・シュミーセンの共同作業で行われた。
映画制作を始める6年前、1978年、エプスタインはそれ以前から知っていたハーヴェイ・ミルクが提案6号で論陣を張るのを見て、彼を特別な人だと思うようになる。当初は提案6号反対の指揮をとった時のミルクのインタビューに、彼のスライド写真を合わせた作品を企画していたが、ミルクが殺されたことで、本作品の製作に発展していった。
ミルクと関わりのあった100人近い人々に、インタビューを行い、その中から実際に映画で証言する8人が選ばれた。
映画はこの8人のインタビューを軸に展開してゆく。
Data
原題 | The Times of Harvey Milk | 製作年 | 1984年 |
---|---|---|---|
製作国 | アメリカ | 制作 | ロバート・エプスタイン/リチャード・シュミーセン |
配給 | パンドラ | 時間 | 87分 |
Cast & Staff
監督 | ロバート・エプスタイン | 製作総指揮 | ロバート・エプスタイン/リチャード・シュミーセン |
---|---|---|---|
プロデューサー | 原作 | ||
脚本 | 音楽 | ダン・グリーチ | |
撮影 | フランシス・リード | 編集 | デボラ・ホフマン/ロバート・エプスタイン |
キャスト |
Review(0)
上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
(特活)市民活動フォーラムみのお 2023年10月18日
いつもより少ない人数でしたが、上映会後の感想共有の時間では、
現代と当時の違い、男らしさ女らしさ、宗教などの
テーマで時間いっぱいまで話が尽きませんでした。
(株)SALT 2023年06月03日
プライド月間ということでこちらの映画をチョイスして上映会を開催しました。単に性的マイノリティに焦点を当てた映画ではなく、人種だったり性別だったり社会的背景だったり、あらゆる多様性やそれらを取り巻く差別について考えさせられる映画でした。
恐ろしいのは40年近く昔の話であるにもかかわらず現代社会が抱えている課題がこの頃とほぼ変わっていないということ。
多様性について叫ばれるようになってきたとはいえ、差別意識や価値観を変えることがいかに難しいかということを改めて感じました。
鑑賞後には参加者の方々と感想のシエアも行いました。
重いテーマではありますが人間の本質について深く考えることができる良い作品だと思います。観れてよかったです。
生活協同組合コープ自然派兵庫 2023年02月11日
ちょうど首相秘書官がLGBTQへのひどい差別発言で更迭に追い込まれた、タイムリーな上映会となりました。40年ほども前のはなしだったのですが、日本の現状がこの作品の時点よりもまだ遅れていると思えるのは残念でなりません。上映後は映画の感想にとどまらず、日々のくらしのなかの悩み事などシェアしあえた時間となり、身近な日本のジェンダー問題について考えました。
誰もが差別されることなく自分らしく生きることのできる社会を築くためには、知って、学んで、気づくことの大切さを改めて感じたイベントとなりました。
Sibilanka Music & Arts 2022年09月30日
ハーヴェイミルクの存在をこの映画を見るまで知らなかった。同性愛者のcome out活動がアメリカで行われたのが1977年代、今から40年前頃から行われていたのは知らなかった、日本はここ10年でようやく少しずつcome outできるようになった気がするなとおっしゃってました。 また、権利の話だと、最近アメリカで妊娠による中絶禁止が連邦最高裁で決められ、保守的な裁判官によって女性の権利が脅かされてしまったとも。