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幸せの経済学

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幸せの経済学

ジャンル 環境 教育 政治経済 多様性 伝統文化 生活医療 科学技術 社会変革 問題解決
時間 68分 製作年2010年  監督 ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、スティーブン・ゴーリック、ジョン・ページ

今、問われる幸せとは?真の豊かさとは?

人や自然とのつながりを取り戻す暮らし方を探るドキュメンタリー。本当の豊かさとはなにか?それを、今こそ考える時ではないでしょうか。GDPからGNHへ。グローバリゼーションから、ローカリゼーションへ。世界中に広がるローカリゼーション運動のパイオニア、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジが、人と自然とのつながりを取り戻す、「ローカリゼーション」を提唱します。

Screening Information

上映会 開催者募集

About the film

あなたは、「豊かさ」をどんなものさしではかりますか?
お金を持っていることでしょうか。便利で、快適な暮らしを送ることでしょうか。

 今まで世界では国の豊かさを測る指標として「GNP(国民総生産)」や「GDP(国内総生産)」などが使用され、どれだけ経済成長したかということが「豊かな国」と定義だと信じられてきました。この考え方はグローバリゼーションの波に乗って世界中に広がり、世界の様々な地域に「開発」という名の「消費社会」が流れ込みました。結果、便利で快適に生活できるなどの正の側面がある反面、負の側面ではコミュニティの伝統的な暮らしが崩壊し、かつてはそこにはなかったはずの「新たな貧困」が生まれるようになったことも事実です。本当の豊かさとはなにか?それを、今こそ考える時ではないでしょうか。

More info

-ラダックに迫る近代化の波 -

 急速なスピードで世界的に広がった近代化の波は、30年前まで外国人立入禁止地域だったヒマラヤの辺境ラダックにも押し寄せていました。西欧の消費文化はあっという間に彼らの伝統的な生活スタイルを一変させ、自然との関わりを切り離し、人との繋がりを希薄化させることにより、彼らのアイデンティティーや伝統文化の誇りまでも奪っていきました。その証拠に、昔はいきいきと目を輝かせて暮らしていたラダックの人びとが、10年後には「(欧米文化に比べ)私たちは何も持っていない、貧しいんだ。支援が必要だ」と訴えるようになったのです。
この映画では、消費文化に翻弄されるラダックの人びとの姿をもとに、世界中の環境活動家たちがグローバリゼーションの負の側面を指摘し、本当の豊かさとは何か、を説いていきます。

-答えはローカリゼーションにある-

 監督のヘレナ・ノーバーグ・ホッジは、その解決の糸口として「グローバリゼーション」と対極にある「ローカリゼーション」を提案していきます。地域の力を取り戻すローカリゼーションの促進が、切り離されてしまった人と人、人と自然とのつながりを取り戻し、地域社会の絆を強めていく、と語ります。実際に世界では、「本当の豊かさ」を求め、持続可能で自立した暮らしを目指すコミュニティの構築が世界的に広がりつつあります。この映画の中では、日本の小川町での取り組みやキューバで起こったオイル・ピークについてのサステナブルソリューションについても取り上げています。

 行き過ぎたグローバル経済から脱却し、持続可能で幸せな暮らしをどう作っていくべきなのか。そのヒントは日本の伝統文化の中にもあるのではないでしょうか。彼女はその気づきを我々に与えてくれるでしょう。

Data

原題 The Economics of Happiness 製作年 2010年
製作国 アメリカ、ニカラグア、フランス、ドイツ、イギリス、オーストラリア、インド、タイ、日本、中国 制作 The International Society for Ecology and Culture (ISEC)
配給 ユナイテッドピープル 時間 68分

Cast & Staff

監督 ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、スティーブン・ゴーリック、ジョン・ページ 製作総指揮
プロデューサー ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ(ISECの代表者) 原作
脚本 音楽
撮影 編集
キャスト ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ 辻信一 ロブ・ホプキンス ヴァンダナ・シヴァ サムドン・リンポチェ ロナルド・コールマン

Review(6)

14/05/16 17:13

関根健次 さんのレビュー
感動 元気 役立ち 学び 人生変わる
地球規模の問題は、どれも複雑で解決の糸口が見えにくい・・・。『幸せの経済学』のヘレナさんはそんな難解なグローバルな問題解決の方法を明確に伝えてくれます。「ローカリゼーション」。人と自然との距離を縮めていくというシンプルなところに答えがあったとは!今とても必要とされている考えだと思います。これを観て、田舎暮らしというか、農業というか、大地に根ざした暮らしがしたくなりました。

14/05/19 10:55

とん星 さんのレビュー
元気 役立ち 学び
グローバリゼーションなんてどでかいものに抗うなんて無理!と思っているそこのあなた、ぜひこの映画を見てみてください。「ローカリゼーション」侮るなかれ。ちっぽけな個人の持つ力に希望が持てる作品です。

14/05/13 12:09

うっちー さんのレビュー
元気 役立ち 学び
資本主義・グローバリゼーションの負の側面を描くだけでなく、世界中のクリエイティブな「新しい世界」の創造の芽吹きを感じることができる内容でした。
やはりキーワードは、「ローカリゼーション」。この世界もまだまだ捨てたものじゃない、私たちにできることはまだまだたくさんあるんだ!という希望と勇気を与えてくれる素晴らしい作品です。必見です!!

16/04/16 13:00

きりん さんのレビュー
感動 役立ち 学び 人生変わる
初めて聞いた『ローカリゼーション』という言葉。急速なグローバリゼーションの中で物質的に豊かになったはずなのに、なぜかどこか心が満たされない。そんな長ーいモヤモヤ感に解決の糸口を示してくれる作品でした。どれもメモを取って残したくなるような貴重なお話ばかりでした。まずは、今自分の住んでいる町から見直す事を始めていきたいと思いました。

17/08/16 15:27

kenshi さんのレビュー
感動 元気 役立ち 学び 人生変わる
「ローカリゼーション」。
個人的に、今の日本にとても必要なんじゃないかと思った。

グローバリゼーションはもちろんITの進化により、
人は直接的ではなくても、ネットなどを介して、
どこにいても、誰とでも交流が可能になった。
電車やバスではほとんどの人が下を向いてスマートフォンを眺める。
交流はほとんどないだろう。

しかし、やはり、人と自然、人と人、の直接的な繋がりが大事だと思う。
ローカリゼーションが行われている地域の人はとても生き生きしている!!

グローバリゼーションというもののマイナス面の現実を知れてよかった。
大きなものを優先するのではなく、地域という小さなコミュニティがひとつひとつ成り立ってこそ、
本当のしあわせが訪れるのではないかと感じさせれる作品だった。

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
社会の幸せの循環
リタワークス株式会社 2020年09月15日
ローカリゼーションに注目した内容でしたね。
現代を過ごしていく中で、人、地域、自然のつながりを深く意識することは少なくなって来ています。視聴する中で、人間と生態系の健康的で豊かな関係性「幸せの経済」について、あらためて考える良い機会になりました。

第18回映画観賞会
★各国の学者さんや活動家の人たちの顔が中盤あたりまで険しかったけど、後半から顔が明るく変わっていく様子が(ローカリゼーションにシフトチェンジすることの良さを語るとき)とても印象的でした。勉強になりました。ありがとうございます。
★映画を観て感じたことは他国と共存することがグローバル化の利点だと思いました。しかし映画を観てそうではなく、グローバル化は他国と共存するのではなく、他国を利用して自国を強くしているなと感じました。最後のほうにローカル化がよいと聞き、僕もローカル化は良いと思っており、ローカル化でどう活動していくか考えが深まりました。
★幸せはお金からもたらされるものではなく、心の満足で得られるものだと再確認できた作品でした。一番心に残った「ローカリゼーション」というワードはつながりが薄くなった現代で経済以外にもいい働きがあると思いました。
★幸せは人から言われることではなく、自分たちがどう思っているかということ。アメリカのきれいな部分だけ見て憧れるのは違うかなと思いました。心が貧しいと希望は見えないけれど、何を大切にすべきかを教えてくれる映画でした。

幸せとは、豊かさとは
やのなみ 2020年07月31日
国際協力やSDGs分野にいるとよく取り上げられる「幸せ」「豊かさ」について、たくさんの意見交換ができた。あまりにも経済が優先される社会への違和感、コロナ禍で気付いたこと、自分たちの「当たり前」の生活の裏側など、参加者それぞれの気づきを共有した。高校生の参加者は、高校での進路指導や受験勉強に対しての違和感が、この映画のテーマに通じていると話してくれた。

ローカライゼーションをクローバルに
saclabo  2020年07月15日
今、このコロナで地域経済や地域の自給力を問われる時期にこの映画を観て、いろいろな方と意見交換ができてよかったです。

自分たちと世界の繋がりを見直し、何をローカルに求め、何をグローバルに求めるのか。

今こそ、地域の関係性を取り戻し、世界と本当の幸せを築ける関係性を再構築していく必要があると感じました。

10年前の映画を今一度観てみる
mumokuteki 2020年06月13日
2010年の作品ながら、今改めて見るべき映画だと思いました。
昨年観て今回2度目の方もおられ、その方は「1年しか経っていないのにコロナ後だからか、とても身近に自分ごととして感じることかできた。」との感想もいただきました。
普遍的なテーマというか、10年経っても改善されてないという事実も感じて複雑ではありましたが、このタイミングで上映できてよかったです。