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医学生 ガザへ行く

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上映会開催可能期限:2029-02-28

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監督:ハッサン・ファジリ
監督:デイヴィッド・ギャレット・バイアーズ
監督:アンドリュー・ハッセ

医学生 ガザへ行く

ジャンル 教育 平和 人権 生活医療 社会変革 問題解決
時間 88分 製作年2021年  監督 チアラ・アヴェザニ、マッテオ・デルボ

救急外科医になる夢を叶えるためにガザ地区に留学したイタリア人医学生の葛藤や成長を描くドキュメンタリー。

Screening Information

2024/11/30
[ 埼玉県 ] 第三映画館
2025/01/11 ~ 2025/01/11
[ 愛知県 ] 医学生 ガザへ行く 自主上映会
2025/02/21
[ 埼玉県 ] ここさんぽ「医学生 ガザへ行く」映画上映会

上映会 開催者募集

©2021 Arpa Films

About the film

救急外科医を目指し欧州から初の留学生としてガザへ

イタリア人医学生のリッカルドは、奨学金を得て留学することを決意した。行き先は紛争地域であるガザ地区。友人たちは彼の安全を心配し、動揺を隠せない。しかし将来は救急外科医になりたいと考え、爆発性弾丸による外傷についての論文を書いている彼にとってのガザ行きは、医師となるための実践経験になる。周囲をフェンスで封鎖された「天井のない監獄」と呼ばれるガザに入るのは容易ではない。イスラエル、パレスチナ自治政府、そしてハマスの3つの異なる当局からの許可を得なければならないからだ。極めて複雑なプロセスを経て、欧州から初の留学生としてガザ・イスラム大学に到着すると、学長に歓迎され、ガザ内外のメディアから次々とインタビューを受けることになる。

More info

緊迫する医療現場で医師となる決意を固めていく

多くの期待と注目集める彼はプレッシャーを感じ始める。救急医療の現場に入り、本当に外科医に向いているのかと自らに問うなど、不安やストレスに潰されそうになる。悩むリッカルドを救ったのは、同じく医師を目指す医大生サアディなどのパレスチナ人の若者たちだった。やがて片言のアラビア語を話す彼は現地で人気者となり、徐々に自分の居場所を見つけていく。しかし、イスラエルとの紛争が再燃すると、リッカルドは難しい選択を迫られる。安全のためガザを一時的に離れた彼は、ガザを出られない友人達に心配を募らせる。しばらくしてガザに戻り、無事だった仲間との再会を喜び、絆を深めていく。そしてすぐに、緊迫する救急医療の現場へと飛び込み、傷ついた人々の治療に当たっていく。至近距離で爆撃を受ける体験をしながらも、彼は救急外科医になる決意を固めていく。

Data

原題 Erasmus in Gaza 製作年 2021年
製作国 スペイン 制作 アルパ・フィルムズ・プロダクション
配給 ユナイテッドピープル 時間 88分

Cast & Staff

監督 チアラ・アヴェザニ、マッテオ・デルボ 製作総指揮
プロデューサー エヴァ・フォンタナルス 原作
脚本 チアラ・アヴェザニ 音楽 ミケーレ・ストッコ、ミルコ・カルチェン、 アレッサンドロ・グロッソ
撮影 マッテオ・デルボ 編集 アントニオ・ラッブロ・フランチャ
キャスト リッカルド・コッラディ-ニ、サアディ・イェヒア・ナクハラ

Review(1)

24/07/30 17:34

りりー=あん さんのレビュー
感動 学び 人生変わる 泣ける
この度は全国47大学無料上映キャンペーンとして、学生たちに貴重な学びの機会を与えてくださり、感謝申し上げます。今回は担当している「法学」の授業の一環として、世界の人権問題をテーマに上映させていただきました。視聴者数は合計90名でした。今回の映画視聴を通じて、学生たちは自分の知らない多様な世界の状況の理解を深め、色々気付かされることがあったようです。多くの感想が寄せられましたので、そのうちいくつかご紹介したいと思います。

・Aさん
映像を通して、ガザ地区ではいつ爆撃されるかも分からない現状であり、それに対しての恐怖心を日々感じている。日本は憲法9条があるため、戦争をすることはないが、ガザ地区ではこのような憲法はないため、爆撃は無差別にやってくる。そのためいつ命が無くなるかも分からない。また、その影響によって日々の生活に苦しむ人もいる。このような状況だと、人権が保たれていないと感じた。支援募金などを通して、少しでも苦しい生活が楽になるように協力して行きたい。

・Bさん
ガザの現状を知り、私は平和の重要性を考えた。ガザのように夜に爆弾が飛び、いつ自宅に当たってしまうか分からない状態、また、自宅がなくなってしまうかもしれない状態で過ごすことは精神的、身体的につらい状態であると考えた。そして、現在のリッカルド・コッラディーニさんのメッセージから、平和を求めることの大切さを学んだ。私たちの世代は戦争を経験していない人々が多い。そのため、未来でも平和のままでいられるように戦争の悲惨さを伝えていきたい。そして、現在戦争を行なっている国は一刻も早く終戦し、少しでも多くの人々が安心して暮らしていけるようにするべきであると考えた。

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します

この人は今どうしているのか、と何度も思わずにいられない
医学生リッカルドがガザに入るまで、入ってからの日々が淡々としたカメラワークで綴られたドキュメンタリー映画。ガザならではの体験や出来事を通して、リッカルドの顔つきが大人びて行く瞬間に立ち会う事になります。彼がガザで出会う人達が本当に魅力的で、そしていかにも今どきの若者達。彼が過ごした大学や病院や街角のカフェや海岸。その人たち、あの場所は今一体どうなっているんだろう、と何度も考えずにはいられませんてした。
映画の後、ユナイテッドピープルさんから送って頂いたリッカルドからのメッセージ動画を観ましたが、皆さんからとても感謝されました。。深いメッセージは、この映画のエンドロールに相応しかったです。

映像から現地の状況がよく伝わる
天劇キネマトロン 2024年06月23日
興味深い。平和ボケしている日本人にはみて欲しい。現地の様子が伝わってくる。色んな思いがよぎり、映画を見た人々と共有できる内容。
まだまだ現実続いている状況なので、とても大切な映画です。

第193回銀座ソーシャル映画祭x第17回プロギング部ラン&ピース
銀座ソーシャル映画祭 2024年06月22日
6/22(土)昼、第193回銀座ソーシャル映画祭x第17回プロギング部ラン&ピースを開催しました。
今月から可能となった「医学生 ガザへ行く」を初上映です。遠いガザがジブンゴトに感じる作品。多くの人に観て欲しいので、また機会を作ります。
ジブンゴトに感じても、何をすれば良いのか・・・上映後の感想共有は、銀座ソーシャル映画祭ならではの緩くて良い雰囲気の中、なにかヒントがあるかもしれません。
上映後は希望者だけでプロギングも実施しました。北欧発のランニングとゴミ拾いのアクティビティです。17回目の今回は、銀座、佃、隅田川の観光コースを、お喋りしながら8km以上走りました。
来月は20日(土)の上映を検討しています。第194回、11周年です。

「素顔」のパレスチナを知ってもらうことの大切さ
日比谷での上映を拝見し、エンドロールの前にすでに地元での上映会を決心していました。
この映画は、留学生のリッカルドの目を通してありのままのパレスチナの生活や文化を知るとともに、イスラエルによる占領の現実も実感できる内容です。
つらい場面もありますが、ガザの若者たちとの友情や信頼、冗談を言い合ったりダンスやサッカーを共に楽しんだりする姿には温かい気持ちになります。
ガザで育つ若者も日本やイタリアの若者も、人間として何も変わらないという当たり前のことが実感できます。

パレスチナの状況に関心がある人とない人では、触れている情報に大きなギャップがあります。一般の報道しか見ていない人は、「過激派が支配している紛争地」「宗教的な憎しみの連鎖」といったステレオタイプでしか捉えていません。
ガザの状況をなんとかしたいと願う人たちの中には、そうした周囲の無理解に傷つき、個人でできる限界を超えてお金や体力を注ぎ込んでバーンアウトしてしまう人もいます。
その溝を埋めるために、こうした映像作品を通じて生の姿を見てもらうことが一番だと感じます(もちろん、現在はそれがほとんど失われてしまったという現実に打ちのめされるのですが)。

デモやスタンディングといった形での発信もできますが、映画は文化的な催しとして扱われるので、警察や行政との緊張関係も少なく、一般の人に参加してもらいやすいと思います。
まず知ってもらい、行動につなげてもらう。入り口はなるべく敷居が低いに越したことはありません。

今回の上映会では、本編のあとにリッカルドさんのインタビュー動画を上映したので、現在の状況の補足もバッチリでした。
参加者がどのくらい来てくれるかハラハラしていましたが、なんとか赤字を出すことなく成功できホッとしています。
ぜひ全国で上映会を広げてほしいです。