リアルの延長線の時空のどこかで起こっていたこと。
そのリアリティがドキュメンタリー映画の魅力でもありますね。
一番ドカンと人生に強烈な影響力及ぼすのは、実際に会うこと、直接お話をすること。
その次が映像を通して出会えたり、疑似体験することなのかも。
本の中でも出会うことはできるけど
あの人の笑顔
笑い声
あのとき、あのシーンでこんなセリフ言ってたなー!
これから何度でも思い出すだろうな。
そう思えた映画でした。
ダライ・ラマ14世が親愛なるデズモンド・ツツ大主教に話した言葉。
「わたしは死ぬ間際に、あなたの笑顔を思い出すだろう」
涙があふれました。
きっと、あの対談が今生最後になるだろうと互いに覚悟していただろうな、そう思わせる二人の眼差し。
(ツツ大主教は2021年お亡くなりになられたそうです)
たった数回しか会ったことのない二人だけれど、
映画の中では子どものように
ふざけあって、笑いあって
その合間にふとみせる、
なんとも言えない一瞬のような、永遠のような2人の表情からそれが伝わってきました。
喜びは
当たり前ではなく、ご褒美なんだと。
日々、辛いことや悲しいこと、怒りに震えることがあったとしても
(アパルトヘイトの黒人に対する非人道的な扱い、愛する故郷を侵略されて自分の国がなくなったとしても)
静かに自分と向き合い、心を平安に保つ訓練はできるとお二人ははっきり仰っていました。
映画の中では、脳科学的にもはっきりと実証を見せてくれて。
静かに自分と向き合う時間
瞑想や祈りの大切さを教えてくれました。
心の平安は喜びにつながり、それはスキルとして鍛えられる。
人はそれを、ウィルビーイングとかマインドフルネスとか
呼び方、形式、色々ありますよね。
たとえば。
仲間と集まった時や、
何かを始める前とかに
「ちょっと内なる自分と向き合う、静かな時間を持とうか」
そう自然に言い合える関係の輪が広がったらいいなぁと思いました。
2025年1本目に選んだ意味のある作品でした。
ドキュメンタリー映画って、本当にいいなぁ♡
『ミッション・ジョイ』の映画化、おめでとうございます。日本では『よろこびの書』として2018年に書籍化された、ダライ・ラマ法王とデズモンド・ツツ名誉大司教という2人のノーベル平和賞受賞者の対談映画です。さっそく視聴させていただきました。若きダライ・ラマ法王がチベットに亡命する場面や、デズモンド・ツツ名誉大司教が南アフリカのアパルトヘイトに対して闘う姿は、涙なしでは見られませんでした。
しかし、ふたりが何度も笑ったり手をつないだりする姿は、人類の希望を象徴しています。どんなに苦しくても、心にジョイ(喜び・幸せ)とコンパッション(慈悲)があれば乗り越えられる。大きな試練を乗り越えてきた2人の共通のメッセージでした。
デズモンド・ツツ氏は2021年に逝去されましたので、生前の彼の笑顔と情熱を見ることのできる貴重な映像でもあります。今もまだ戦争・紛争の絶えない現代にあって、許すこと、つながること、楽しむこと、希望を持つこと、という2人のメッセージは、これからの人類の希望です。チベットと南アフリカに起きたことを、許すけれども忘れないために、貴重な映像でもあります。みんなで力を合わせ、できることから、世界の平和を創りましょう!
―― 前野 隆司
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 兼 慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長
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老害予備軍は必見。究極のカリスマは最高にチャーミングなのだ。
―― 清水 ハン 栄治
映画監督・プロデューサー
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その瞳はまるでいたずら好きな少年たち。どれだけ過酷な状況を生き抜いてきたかなど微塵も感じさせず、喜びを分かち合う姿に励まされずにはおれません。
世界のあちらこちらで起きている、戦争による惨劇や、巨大化している災害。
私たちが直面している問題は容易に解決できそうになく、無力に苛まれそうにもなりますが、困難な時代だからこそ、人に喜びを与えよう、あなたの喜びを与えることがどれだけ大きな贈り物であることか、と語りかけてきます。
仏教の指導者として、そしてキリスト教の指導者として、それぞれの立場を越えて魂でつながり合う人がここにいる、ということを目の当たりにするだけでも、この映画を見る価値があります!
―― 龍村ゆかり
「地球交響曲」プロデューサー 非暴力コミュニケーション(NVC)トレーナー
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僕が普段信じていることが全てこの映画で語られていた。
どんなに困難な時でも心のあり方で幸福と光は感じられる。
感動の涙と同時につい笑いが込み上げてしまう。
あまりに愛おしい、世界のすべての人が観るべき目下最重要映画。
―― SUGIZO
ミュージシャン