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おだやかな革命

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監督:アンドリュー・ヒントン、 ジョニー・バーク
監督:渡辺智史
監督:ベルクロウ・リッパー
監督:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、スティーブン・ゴーリック、ジョン・ページ
監督:ヘザー・レンズ

おだやかな革命

ジャンル 環境 社会変革 問題解決
時間 100分 製作年2017年  監督 渡辺智史

自然エネルギーによる地域再生。これからの時代の「豊かさ」を巡る物語。

地域を変えた、移住者・被災者たちの「暮らしの選択」、映画に。
「あたり前」を取り戻すために選んだ未来とは…

Screening Information

上映会 開催者募集

(c)いでは堂

About the film

-原発被害の残る福島県飯館村で畜産農家がこれからの世代へ未来をつなごうと立ち上げた電力会社
-地域唯一の小学校を守ろうと、岐阜県にある100世帯の集落“石徹白”で立ち上がった小水力電力事業

 今、子供達に幸せな未来を残すため、自然と向き合い、人と向き合い、地域と向き合いながら、暮らしの選択を続ける人たちがいます。大きなシステムに依存せず、自らの暮らしを支えるエネルギーを自治しながら、「あたり前」にあったはずの、本当の豊かさを取り戻していく…そんな彼らの、穏やかな、そして力強い挑戦の姿を描きます。
 監督は、前作「よみがえりのレシピ」で、在来種のタネをめぐる物語を描いた渡辺智史監督。2014年より本作の取材を始め、全国の自然エネルギーによるまちづくりの取組みを追ってきました。
映画に登場するのは、福島県・秋田県・岡山県、そして、岐阜県で「エネルギー自治」に取り組む人々です。原発事故をきっかけに感じた不安や怒りや恐怖や、疑問。それを誰かのせいにするのではなく、自分たちの手で未来を変えようと動き続ける人たちの姿からは、未来を豊かにする「暮らしの選択」のヒントが見えてくるはずです。
これまでの、成長・拡大を求める経済のあり方とは違う、それぞれの地域の「幸せな経済」が全国で生まれつつある現在。『おだやかな革命』は、原発被害の残る福島県飯館村や、今では移住者の絶えない石徹白、西粟倉の取り組みなど、エネルギー自治の出発点から現在地までを見つめた、未来に向かうおだやかな革命の物語です。

More info

3.11の原発事故を一つのきっかけにして、これまでの成長・拡大を求める経済のあり方とは違う、それぞれの地域での「幸せな経済」が全国で生まれつつある。『おだやかな革命』は、大きなシステムに依存せず、自らの暮らしを支えるエネルギーを自治しながら、本当の豊かさを取り戻していく地域の姿を見つめた物語だ。2年にわたり追い続けたのは、原発事故後に福島県の酒蔵の当主が立ち上げた会津電力。放射能汚染によって居住制限地域となった飯館村で畜産農家が立ち上げた飯館電力。岐阜県にある100世帯の小さな集落が立ち上げた小水力事業。さらに、首都圏の消費者と地方の農家、食品加工業者が連携して進めている秋田県の市民風車。そして、自主自立を目指して村の森を再生しながら森林資源を生かしたビジネスを起こし、若者の起業家を集めている人口1500人の西粟倉村の取り組み。
「当たり前の日常」が今日も当たり前であることの難しさに直面しながらも、そこから逃げずに向き合った彼らの「暮らしの選択」が、穏やかに地域を変えていく。映画に登場するこれらの地域の暮らしの選択には、これからの時代の希望のタネが詰まっていた。

Data

原題 製作年 2017年
製作国 日本 制作 いでは堂
配給 いでは堂 時間 100分

Cast & Staff

監督 渡辺智史 製作総指揮
プロデューサー 原作
脚本 音楽 鈴木治行
撮影 佐藤広一 編集 渡辺智史
キャスト

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
自分の活動を振り返りたくなる作品
各地で自分たちの地域に働きかけ、地域が協力して新しい活気を生み出す姿が印象的な作品だった。振り返りの時間には、2組に分かれて感想のシェアをおこなったのだが、どちらのグループも、自分たちが地域や関わりのある施設でどんなことをしているかという紹介が多かったようだ。
だれもが、自分の場所で他者に向かって、未来に向かってできることをしているという姿。エネルギーや気候変動は大きな課題だが、ひとりひとりができることをやる、それもまたおだやかな革命なのだと感じた。


ナラティヴ・ラボ 2023年10月07日
作品の中に岐阜・郡上での自然エネルギーによってコミュニティがどんどん変化していく様子が丁寧に描かれていて、参加してくださった皆さんにとってもとても身近で惹きこまれる内容だったのではないかと感じました。

私とエネルギー、という話題から最後は生きる中で幸せと感じるとき、豊かだと感じるときという話題へと広がり、子どもから大人まで幅広い世代がフラットに交流できるいい場になりました。

懐かしい未来をつくる
Library&Kitchen まきば 2023年09月30日
朝昼夜の3回上映会を開催しました。それぞれ、5名・5名・4名の参加で、上映後はそれぞれの感想を共有しながら全体で話しました。

参加者からは、

「地域の特色をいかして、自然を活かしていけたらいいかな、と。
長く住んでいると良いことも悪いことも受け入れて当たり前になっている。外から来た人だから気づくこともある。外から来た人と地元の人が協力していくことが鍵になると思った」

「若い人たちに期待する一方で、自分たちに何ができるか考えていきたいと思った」

「価値観が多様化している中で、バランス感覚が重要だと思った」

「懐かしい未来、というキーワードがこの町の人と外から来た人が協力するためのひとつのキーワードになると思った」

「風車の景観問題などそういった部分に対してどのように理解を得たのか、ソーラーパネルの廃棄物問題などそういった負の側面についても気になった。うまくいくまでに苦労したことや困難などそういった裏側も知りたいと思った」

といった感想をいただきました。それぞれ感じたことの違いから話が広がっていきました。

異なる世代・セクターによって様々な対話と観点が育まれる作品
エネルギー自治の観点から、自分たちが暮らす地域を、自分たちの手でどうしていくかということを考えさせられる映画でした。地方と都市との関係性、地域に残る自然や文化、豊かさの基準など、観賞後はさまざまな観点で参加者同士の対話が続いていたのは印象的でした。