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ガザ 素顔の日常

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監督:ビル・ギャラガー
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ガザ 素顔の日常

ジャンル 平和 人権 問題解決
時間 92分 製作年2019年  監督 ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル

あなたの知らないガザの人々の素顔
ガザ地区は紛争のイメージが強い場所
しかしここにも日常があり、普通の人々が暮らしている──。

「またいつ壊れてしまうかわからない束の間の平和を生きる日常。限られた自由と抑圧の中で、その運命と向き合う以外に選択肢のない人々の想いが激しく伝わってくる秀作。」
── 吉田美紀 (国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA) ガザ地域事務所職員)

「「ガザ」という二文字の向こう側で確かに存在する途方も無い数の不条理、虚無、喪失、葛藤、そして人々を生かす絆や信念に触れられる、貴重な作品です。遠くても出来ることがあると信じて動く、その第一歩目に。」
── 並木麻衣(日本国際ボランティアセンター(JVC)広報担当)

Screening Information

2024/09/21 ~ 2024/09/21
[ 東京都 ] PEACE DAY 2024 x 第198回・第199回・第200回 銀座ソーシャル映画祭

上映会 開催者募集

© Canada Productions Inc., Real Films Ltd.

About the film

東京23区の6割ぐらいの狭い場所にパレスチナ人約200万人が暮らすガザでは人々が貧困にあえいでいる。
イスラエルが壁で囲み封鎖したため物資は不足し移動の自由もなく「天井のない監獄」と呼ばれる。
それでも日常を力強く生きようとする人々がいる──。

More info

サーファーにラッパー、40人子どもがいる漁師のおじいちゃんなど個性豊かな人々が登場

あなたはガザ地区と聞いたら、どんな場所をイメージするだろうか?「世界で最も危険な場所」「紛争地」「ミサイル」「戦車」など危険な戦争のイメージを思い浮かべるのではないだろうか?そんなあなたはこの映画で全く違うガザの一面を発見することだろう。穏やかで美しい地中海に面しているガザの気候は温暖で、花やイチゴの名産地。若者たちはサーフィンに興じ、ビーチには老若男女が訪れる。海辺のカフェの飛び切りハイテンションな店主に朝会えば、間違いなく誰もが幸せな一日を過ごせるはずだ。他にもタクシー内で歌う人々やあふれる想いを叫ぶ若いラッパーに、妻が3人、子どもが40人いる漁師のおじいちゃんなどが登場する。こんな個性豊かなガザの人々にきっと魅了されるに違いない。

「平和が欲しい。ただ普通に暮らしたい。」

しかし現実は過酷だ。東京23区の6割ぐらいの狭い場所にパレスチナ人約200万人が暮らすガザの住民の約7割が難民で貧困にあえいでいる。イスラエルはガザを壁で取り囲むのみならず、2007年以後は物資や人の移動も制限する封鎖政策を続けており、陸も海も空も自由が奪われたガザは「天井のない監獄」と呼ばれる。2014年と2018年の戦争では、多数の学校、病院、家屋、発電所などが破壊され、多くの命も失われるなど、ここには命の保証もない。それでも日常を力強く生きようとする人々がいる。19歳で現実逃避するためにチェロを奏でるカルマは海外留学して国際法や政治学を学びたいと考えている。14歳のアフマドの夢は大きな漁船の船長になり兄弟たちと一緒に漁に出ることだ。「欲しいのは平和と普通の生活」。ガザの人々は普通の暮らしを今日も夢見ている。

Data

原題 Gaza 製作年 2019年
製作国 アイルランド・カナダ・ドイツ 制作
配給 ユナイテッドピープル 時間 92分

Cast & Staff

監督 ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル 製作総指揮
プロデューサー ブレンダン・J・バーン、ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル、ポール・カデュー 原作
脚本 音楽 レイ・ファビ
撮影 アンドリュー・マコーネル 編集 ミック・マホン
キャスト

Review(3)

23/10/17 15:14

宮崎ソーシャルシネマ さんのレビュー
学び 人生変わる
ハマス・イスラエル衝突が始まった今、映画を拝見して、とても心が動きました。

映画を見始めてしばらくの間は、綺麗な町並みやビーチ、子どもたちの弾ける笑顔、タクシーのドライバーが仕事前に海を見ながらカフェラテを飲むシーンなどが続き、ガザの日常を生きる人って、私たちと同じだな、と感じました。

でも、それから、ガザを取り巻く惨状や若者の姿、よくみたらガリガリに痩せた子どもたち、難民キャンプを襲う襲撃に、ガザの日常が「異常」であることに気づきました。

この時期にこの映画を見ることができてよかったです。
自分にできることがないか、考えてアクションしたいです。

24/01/04 17:32

信木総一郎 さんのレビュー
感動 学び
「ガザ」遠いようで、実は身近な場所。沖縄人にとっては、どこかで見たことのある風景。凄まじい抑圧と差別の中で歌い踊る市井の人々に親近感を覚えるのは何故だろう?それは世界の辺境に押し込められている軍事と経済的差別を感じるからではないかしら。ガザ(パレスチナ)は西欧から見れば辺境である。そこで行われている暴力も不正義も「見えない」。見えないようにされている。これは日本にとっての沖縄によく似ている。ガザを知ることでぼくたちは沖縄がもうすこしわかるかもしれない。ノブキソウイチロウ(ゆいまーる・シネマ)

23/05/18 09:34

ユナイテッドピープル さんのレビュー
感動 役立ち 学び 泣ける
「またいつ壊れてしまうかわからない束の間の平和を生きる日常。限られた自由と抑圧の中で、その運命と向き合う以外に選択肢のない人々の想いが激しく伝わってくる秀作。」

─ 吉田美紀
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA) ガザ地域事務所職員

* * * * * * * * *

「封鎖と紛争にさいなまれるガサ。でもそこに生きるのは生身の人間。海で泳いで、おしゃれして。私たちとどこも違わない人。そんな「人」が、パレスチナ紛争下を生きる苦しみ、恐怖、悲しみ、そして希望へのもがき。ウクライナ戦争が起きた今年にこそ、紛争下の「人びと」に目を向け、日本ができることを考えたい。」

─ 土井香苗
国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)日本代表

* * * * * * * * *

「「ガザ」という二文字の向こう側で確かに存在する途方も無い数の不条理、虚無、喪失、葛藤、そして人々を生かす絆や信念に触れられる、貴重な作品です。遠くても出来ることがあると信じて動く、その第一歩目に。」

─ 並木麻衣
日本国際ボランティアセンター(JVC)広報担当

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
非日常の中の日常
ウナカメuna camera livera 2023年12月13日
3回上映の中の3回目。

この回の交戦が始まる前のガザ。
明るく陽気な人々。
登場人物の個性が生き生きと描かれていて、
非日常の中で少しでも普通の日常を送ろうとする姿がある。
参加者からは、広く世界を旅した友人が、中東イスラム圏の方々が一番親切だった、と話していたと。
そんな暖かな人柄が伝わってくる。

最後の救急隊の方の話が胸にしみる。
私たちは生身の人間だ、と
パレスチナ以外の全ての人に怒りを思える、と

何ができるのか?と考えると大きな無力感を感じてしまう。
それでも、この作品を見たという経験を忘れずにいたい。

即時停戦を祈ります。



GAZAの人びとのためにできることを探したいし、考えたい
Sayako 2023年12月10日
GAZAの人びとの日常への不条理、命の不平等さに怒りで心が震えました。撮影当時よりも大きな絶望や恐怖をGAZAの人びとに与えることを私たち国際社会は許してしまっています。心が痛く、途方に暮れますが、1日でも早く絶望や恐怖が終わるよう、活動していきたいと思います。

パレスチナを忘れないで。
あだちさち 2023年12月09日
観るならひとりよりもふたり。
できるだけおおくのひとと。

この一心で、ガザのことを知る時間を共有してくれる人を必死に探した。
そこには、私がやりたいようにカタチにしてもらい、想像を遥かに超える人の支えがあり実施できた上映会であったこと。感謝の言葉に尽きる。

上映会当日。
まずは会場のスピニングミル。雰囲気があまりにも魅力的で、映画鑑賞を助長する力があった。雰囲気というのはとても大事であると実感した。
次に、映画。やはり映画の持つ力は大きい。ガザと私の暮らしが、同じときを地球で暮らす人間としてこうも尊厳が違っていいものかと信じたくない現状に愕然とする。それを想像するための説得力は日々のニュースよりも絶大だったし、そのために集中して時間を費やすことで、理解は深まりやすいと実感した。
そして、ガザの現状の説明をエルサレムの友人からオンタイムで繋ぎ、共有した。映画から時系列を追って、現在のガザをリアルタイムで発信してもらったことは、現実に起きているということだと突き付けられた。最悪の状況は更新され続けている。
参加者のみなさまも、静かに集中してこの時間を過ごされ、それぞれの思いを持って帰っていただけたのではないかと信じている。参加者の年代も幅広く、上映会で知ったことからのアクションを期待してしまう。

会場、映画、エルサレムからの現状発信。
それぞれの力が相乗効果と圧倒的な説得力をもたらし、現時点のガザへの関心を深め、信じたくない事実を信じざるを得ない現実を突きつけられた。
できることなら考えたくないし、考えなくても自分の暮らしに直接的な影響はないにも関わらず、だ。
でも思う。
ゴミが落ちていたら、拾う。
重い荷物を持って階段を歩く人や、目の前で人が転んで立てないでいたら、声をかける。
私には勇気のいることだ。ときに行動をためらうことさえある。ただ、目の前であるとやれんではおれない。
この感覚と同じようにガザの人々に心を寄せたい。寄せずにはおれない。
その状況を自分からつくらなければ、私はきっと忘れていく。

『パレスチナを忘れないで。』

この言葉が脳裏をたびたびよぎる。
私の仕事場の目の前にはカレンダーがある。
自転車で世界を旅した西野旅峰氏が旅先で出会った13枚の写真のカレンダー。
その11月は彼がパレスチナの難民キャンプでお世話になった夫妻の1枚だった。
その夫婦の彼との別れ際の言葉が、これだったと彼は書いている。
私たち家族を忘れないで、ではなくパレスチナ。
自然と自分だけでなく何かを思いやれる強さは、厳しい環境で生きる人たちの魅力だと思う。相反して、そう言わざるを得ない環境で暮らしているとも言えるのではないか。
絶対に途絶えさせてはならない。