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ガザ 素顔の日常

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監督:クリス・テンプル、ザック・イングラシー、シーン・レオナルド
監督:クリス・テンプル、ザック・イングラシー
監督:アレクサンダー・J・ファレル

ガザ 素顔の日常

ジャンル 平和 人権 問題解決
時間 92分 製作年2019年  監督 ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル

あなたの知らないガザの人々の素顔
ガザ地区は紛争のイメージが強い場所
しかしここにも日常があり、普通の人々が暮らしている──。

「またいつ壊れてしまうかわからない束の間の平和を生きる日常。限られた自由と抑圧の中で、その運命と向き合う以外に選択肢のない人々の想いが激しく伝わってくる秀作。」
── 吉田美紀 (国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA) ガザ地域事務所職員)

「「ガザ」という二文字の向こう側で確かに存在する途方も無い数の不条理、虚無、喪失、葛藤、そして人々を生かす絆や信念に触れられる、貴重な作品です。遠くても出来ることがあると信じて動く、その第一歩目に。」
── 並木麻衣(日本国際ボランティアセンター(JVC)広報担当)

Screening Information

2025/04/12 ~ 2025/04/13
[ 東京都 ] SOJO(そーよ)映画上映会

上映会 開催者募集

© Canada Productions Inc., Real Films Ltd.

About the film

東京23区の6割ぐらいの狭い場所にパレスチナ人約200万人が暮らすガザでは人々が貧困にあえいでいる。
イスラエルが壁で囲み封鎖したため物資は不足し移動の自由もなく「天井のない監獄」と呼ばれる。
それでも日常を力強く生きようとする人々がいる──。

More info

サーファーにラッパー、40人子どもがいる漁師のおじいちゃんなど個性豊かな人々が登場

あなたはガザ地区と聞いたら、どんな場所をイメージするだろうか?「世界で最も危険な場所」「紛争地」「ミサイル」「戦車」など危険な戦争のイメージを思い浮かべるのではないだろうか?そんなあなたはこの映画で全く違うガザの一面を発見することだろう。穏やかで美しい地中海に面しているガザの気候は温暖で、花やイチゴの名産地。若者たちはサーフィンに興じ、ビーチには老若男女が訪れる。海辺のカフェの飛び切りハイテンションな店主に朝会えば、間違いなく誰もが幸せな一日を過ごせるはずだ。他にもタクシー内で歌う人々やあふれる想いを叫ぶ若いラッパーに、妻が3人、子どもが40人いる漁師のおじいちゃんなどが登場する。こんな個性豊かなガザの人々にきっと魅了されるに違いない。

「平和が欲しい。ただ普通に暮らしたい。」

しかし現実は過酷だ。東京23区の6割ぐらいの狭い場所にパレスチナ人約200万人が暮らすガザの住民の約7割が難民で貧困にあえいでいる。イスラエルはガザを壁で取り囲むのみならず、2007年以後は物資や人の移動も制限する封鎖政策を続けており、陸も海も空も自由が奪われたガザは「天井のない監獄」と呼ばれる。2014年と2018年の戦争では、多数の学校、病院、家屋、発電所などが破壊され、多くの命も失われるなど、ここには命の保証もない。それでも日常を力強く生きようとする人々がいる。19歳で現実逃避するためにチェロを奏でるカルマは海外留学して国際法や政治学を学びたいと考えている。14歳のアフマドの夢は大きな漁船の船長になり兄弟たちと一緒に漁に出ることだ。「欲しいのは平和と普通の生活」。ガザの人々は普通の暮らしを今日も夢見ている。

Data

原題 Gaza 製作年 2019年
製作国 アイルランド・カナダ・ドイツ 制作
配給 ユナイテッドピープル 時間 92分

Cast & Staff

監督 ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル 製作総指揮
プロデューサー ブレンダン・J・バーン、ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル、ポール・カデュー 原作
脚本 音楽 レイ・ファビ
撮影 アンドリュー・マコーネル 編集 ミック・マホン
キャスト

Review(3)

23/10/17 15:14

宮崎ソーシャルシネマ さんのレビュー
学び 人生変わる
ハマス・イスラエル衝突が始まった今、映画を拝見して、とても心が動きました。

映画を見始めてしばらくの間は、綺麗な町並みやビーチ、子どもたちの弾ける笑顔、タクシーのドライバーが仕事前に海を見ながらカフェラテを飲むシーンなどが続き、ガザの日常を生きる人って、私たちと同じだな、と感じました。

でも、それから、ガザを取り巻く惨状や若者の姿、よくみたらガリガリに痩せた子どもたち、難民キャンプを襲う襲撃に、ガザの日常が「異常」であることに気づきました。

この時期にこの映画を見ることができてよかったです。
自分にできることがないか、考えてアクションしたいです。

23/05/18 09:34

ユナイテッドピープル さんのレビュー
感動 役立ち 学び 泣ける
「またいつ壊れてしまうかわからない束の間の平和を生きる日常。限られた自由と抑圧の中で、その運命と向き合う以外に選択肢のない人々の想いが激しく伝わってくる秀作。」

─ 吉田美紀
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA) ガザ地域事務所職員

* * * * * * * * *

「封鎖と紛争にさいなまれるガサ。でもそこに生きるのは生身の人間。海で泳いで、おしゃれして。私たちとどこも違わない人。そんな「人」が、パレスチナ紛争下を生きる苦しみ、恐怖、悲しみ、そして希望へのもがき。ウクライナ戦争が起きた今年にこそ、紛争下の「人びと」に目を向け、日本ができることを考えたい。」

─ 土井香苗
国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)日本代表

* * * * * * * * *

「「ガザ」という二文字の向こう側で確かに存在する途方も無い数の不条理、虚無、喪失、葛藤、そして人々を生かす絆や信念に触れられる、貴重な作品です。遠くても出来ることがあると信じて動く、その第一歩目に。」

─ 並木麻衣
日本国際ボランティアセンター(JVC)広報担当

24/01/04 17:32

信木総一郎 さんのレビュー
感動 学び
「ガザ」遠いようで、実は身近な場所。沖縄人にとっては、どこかで見たことのある風景。凄まじい抑圧と差別の中で歌い踊る市井の人々に親近感を覚えるのは何故だろう?それは世界の辺境に押し込められている軍事と経済的差別を感じるからではないかしら。ガザ(パレスチナ)は西欧から見れば辺境である。そこで行われている暴力も不正義も「見えない」。見えないようにされている。これは日本にとっての沖縄によく似ている。ガザを知ることでぼくたちは沖縄がもうすこしわかるかもしれない。ノブキソウイチロウ(ゆいまーる・シネマ)

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
シネマシェア米沢 2025年03月22日
参加者の一人からは上映会アンケートで
「ガザでは5分後には何があるかわからない。常におびえて生きる人々の生活がひしひしと伝わる映画でした。悲しい程、鮮明な映像が心に残りました」
との感想を寄せていただきました。
上映会の翌日には、ガザでの死者が5万人を超えたとの新聞、テレビ報道がありました。ガザで暮らす人たちのために、私たちはいったい何ができるのだろうか。でも何かしなければならないのではないだろうか、ということを強く考えさせられる映画でした。

日常の大切さを感じられる映画
本日はおなじみの参加者さんと、初めての参加者さんと2名のご参加でした。終わったあとのシェア会では、事前にガザ・パレスチナのことを調べてきてくれていたり、ご自身の海外経験のお話を聞いたり。映画を通して出会う人たちから、自分では経験し得ないお話や、意見を聞けるって、とても貴重な時間でした。
また、こんなお話も出ました。
「日本に生まれただけで五億の価値があるとかないとか」
「似たような話で、日本に生まれただけで、誰でも一億は稼ぐのも夢じゃないくらい。それぐらい恵まれてるって」
感謝して、現実を見つめつつ、平和を祈りつつ、
今、やりたいこと・好きなことに、めいいっぱいチャレンジしていけることって当たり前ではないなぁと思いました。
上映会終わったあとのランチ会では、参加者さんからニセコに行かれた時のお話が。
「確かに海外の方多かったですけど、言われてるような、例えばラーメン一杯5000円とかそんなことはなかったですよ〜。ここらへんとそんなに変わらなかったです」
直接行って、見て、確かめる。
ネットで出回るお話と、フェイス・トゥ・フェイスのお話、体感温度が全然違う。情報の精査が、これからますます大切になるなぁと思いました。

日々の日常、最大の幸せ
「ガザ 素顔の日常」上映しました。
1年以上前に、別の主催者さんのところで観た映画です。

あれから何度も爆撃のニュースを耳にするたび、
あの時のあの映画にでてた人たちは、今も無事だろうかと頭をよぎりました。
今回、終わったあとのシェア会で、何人かの方が話してくれました。

「ニュースなどで見聞きしたときは、顔が映っていてもどこか知らない人たちの出来事だった。今回、映画をみて隣人のような痛みを感じた」

「もし今後(起こってほしくないけど)、ニュースで流れたら違う感じ方で受け止めると思う」

ドキュメンタリー映画を通して、スクリーンの向こう側で一方的に出会う人たちは、
向こうはわたしたちのことは全く知らなくても、わたしたちは向こうを知っている、
そんなある種、会ったことはない、遠い親戚くらいの距離感にしてくれます。

はじめてこの映画を見終わったとき。
もし、自分がガザに生まれていたとしたら…
そう考えた先に、あまりの希望のなさにドヨーーンと沈み込んで一人帰りました。
問題が根深くて、なかなか
「よし、わたしはこう動こう!」と、直接的なアクションがみつかりませんでした。
その後、ドキュメンタリー映画の上映会を主とする「マチリノ」の活動を立ち上げたのは、あの映画の後押しが少なからずあるのだと思います。
楽しいことが背中を押すのと同じくらい、
悲しいことが、エンジンとなって背中を押すこともあるのだと知りました。

ささやかで、ありふれた日常。
贅沢でも強欲な願いでもない、誰もが手に入れて然るべき日常。
これを、いとも簡単に踏みにじられたとき。
わたしの中で、普段息をひそめてる怒りや力が底からわき上がってきます。
でも、ガザの人々は
自分たちの力では、どうしようもない、理不尽で屈辱的で絶望の日々が何十年と続いているのです。
きっと、いっときの怒りや感情だけではどうにもならないくらいの…
絶望とイコールになるのかはわからないけれど、希望の見えない日々。
当たり前の日常が何より大切。
平々凡々上等、最高な幸せなんだと思います。
1年前のあの日、沈む気持ちで1人帰る足取りは重かった…
先日は、上映会後、みんなの想いを聞けて、吐き出せて、気持ちが軽くなりました。
直接的な解決策は見つからないとしても、今を大切にしよう、今の幸せを見つめ直せてよかったです。
次回、3/13(木)の第12回マチリノシネマで「ガザ 素顔の日常」を再上映します。

絶望を正しく語った映画

いい映画でした。さいわい(笑)、せっかくの上映会なのに、観客が私一人しかいなかったので、思う存分、泣き、そして、笑いました。「左翼」的な、「社会派」的な、ドキュメンタリー・フィルムに対しては、どうしてもある種身構えてしまう、悪口は言いたくないが、だから題名は挙げないが、例えば、京都にいる頃に観た、フィリピン、マニラ郊外の「スモーキー・マウンテン」という巨大なゴミ捨て場、その近傍の「スラム」に住む人々を描いたものだったかな、最後のシーンに、元「フクバラハップ」、抗日戦を戦った共産主義者のグループだ、のメンバーだったという老人のインタヴュー、そうして、「彼は依然として、社会主義への信頼を失わない」、とか、「人々の表情は意・外・に・、明るい」とかの、お・決・ま・り・の荘重なトーンのナレーションがかぶさって、エンディングに向かうのだ、・・・、何一つ「解決」への方途、などというものが提示されていないにもかかわらず、もちろん、映画にそんなことができないのは当然のことだ、にもかかわらず、そんな「ハッピー・エンド」にしてしまわないと気が済まないのは、思い切り暗い気持ちにされた観客に、過度の罪悪感による傷痕を残さないための、つまり、安・心・し・て・映画館を出ることができるための配慮、ありていに言えばイデオロギー的な「大きなお世話」だと思っていたが、いまになって思えば、それ以上に、制作者自身の「無意識」の、自分自身が罪の意識にさいなまれることからの、「防衛機制」と読むべきかもしれない、もっとも、その映画が上映された「名画座」は、大阪の歓楽街のど真ん中にあったから、いつも最終回の上映が終わって電車の駅に向かう頃には、ほかならぬ、フィリピンからの出稼ぎの人たちもまじっていたかもしれない、片言の日本語で「呼び込み」をする若い女性たちを、かきわけて進む、という状態になってしまうから、せっかくの「配慮」も水の泡、「現実」の「暗さ」、「解決」などどこにもないこと、を改めて思い知らされ、すっかり酔いを醒まされた気持ちになってしまうのだったが、・・・、その意味でいえば、この映画には、そんな、とってつけたような「希望」は、少しもなかった、制作日程の偶然で、末尾に2018年の戦争の場面が付加された、という事情だったかもしれないが、「赤い三日月」救急隊員の、この、投げ出されたような言葉とあいまって、かといって、ことさらに「現実」の厳しさ、なるもので、観客を「脅迫」するわけでもない、すべてが淡々と描かれているところが、私には、とても好ましいものに思えた、ブレヒトの「異化効果」を持ち出して、知りもしない演劇理論を開陳するわけではないが、制作者は、「解決」を語るべきではないのだろう、それは、全面的に、「読者=観客」にゆだねられるべきものなんだろう、もし、実際に「希望」が見えないのなら、ありもしない「希望」を語るべきではない、むしろ、「絶望」をこそ、正・し・く・、語るべきなのだ、とするならば、この作品は、それに成功しているのでは、などと、いっぱしの批評家みたいに僭越ではあるが、まとめておくことにする。ちなみに、映画の出品国の一つは、アイルランド、国連の各種決議で、か・な・ら・ず・パレスチナ支持票を投ずる、歴史的に、党派を超えた、「国民的」とも言うべき、パレスチナへの連帯を示し続けてきた、ヨーロッパには異例の国であることも付け加えておかなければ。

最後に、「赤い三日月」の救急隊員の語りを、Youtube版、これは、著作権法上、営利目的以外なら自由使用できる、との断り付きで、全編がアップロードされている、の英語字幕から引用し、拙訳を付すことにする、・・・、We want to live. That's it. That's what people need to know. That we don't want to be killed or injured. We simply want to live.
私たちは生きたい。それだけです。みなさんにわかってもらいたいのは、そのことに尽きる。私たちは好き好んで殺されたりけがをさせられたりしているわけじゃない。私たちは、単純に、ただただ、生きたいだけなのです。
...
It's hard. I swear to God, it's so hard. We are not made of iron. We are only human beings. ... I feel angry at everyone who breathes, except for Palestinians.
とても辛いです。神に誓って言うが、本当に辛い。私たちは、鋼鉄でできているわけではないのです。私たちは、ただの人間です。・・・息をする者すべて、パレスチナ人以外のすべてに、怒りを感じます。