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信木総一郎

所属:ゆいまーる・シネマ
好きな映画を見たくて、スクリーンでシェアします。おいしいおやつもご用意しました。どうか、一緒に見に来てください。
イベント名 開催日 会場

Review(5)

04/30 22:10

フォークス・オーバー・ナイブズ – いのちを救う食卓革命 のレビュー 

肉食を捨てるメリットは・・・?
「ナイフ(で肉を切る)」より、フォークで食べよう。
この映画を10年前に見ていたなら、わたしもここまで重症にはならなかっただろう。
この作品は医学の専門家と菜食実践者の意見と主張が丹念に取材されているので信頼性はある。高名な執筆者のナマの姿が見られるのも嬉しい。
04/28 19:19

ワンダーランド北朝鮮 のレビュー 

『統一朝鮮』北朝鮮を取材した韓国人監督の映画を見た。まだ、統一の夢のあった時代のインタビュー。日本帝国の刑務所で夫を殺された婦人が追悼の花を捧げて「ソウルの刑務所で絞首刑となって、埋葬されている。統一されたら彼の亡骸を、この故郷につれもどしてあげたい」とコメントしていた。1945年3月のこと。70年以上も待ち侘びている人たちがいる。南北朝鮮が統一したなら、世界は平和に一歩近づくだろう。しかし、統一朝鮮は日本を凌駕する工業国になる可能性もある。だからだろう、統一を阻むひとたちが多いのは。他人の不幸の上に成り立つ、われわれの繁栄。恥ずかしいことだ。『ワンダーランド北朝鮮』
04/19 20:09

プラスチックの海 のレビュー 

20世紀の最大発明のひとつ、プラスティック。生活は便利になった。しかし、いまでは生き物の居場所を奪い、生命さえ脅やかす。どうしたらいいの?

美しい海洋映画のつもりで見ていると無惨な浮遊ゴミ、海底ゴミを見せられる。ぞっとするのだが映画は終わらない。世界中のプラスチックを見せてくれる。

プラスチックを誤飲・誤食して飛べなくなっている海鳥たち。浜辺に落ちている海鳥の死骸を解剖すると、ぱんぱんに膨れ上がった胃の中身は色とりどりのプラスチック片。
これは未来の人類の戯画。微細なマイクロプラスチック片を飲み込んだ野生動物の食物連鎖の中にいる人間も汚染を免れない。
04/19 18:30

happy -しあわせを探すあなたへ のレビュー 

幸福ってなんだろう?人それぞれの考えがある。「やっぱりお金」という意見も多いけど、はたして幸福を決めるのはお金だけだろうか?そんな素朴な疑問を世界各国に取材。注目したいのは沖縄。日本は先進国中「最も幸福でない国」なのに、沖縄は別扱い。大宜味村の長寿とコミュニティー文化について高く評価しているのも見所。このほか、幸福を促進する技術、幸福を邪魔する色々なストレスや自殺衝動に対しての対策(気づき)も各所に散りばめてある。大人だけでなく思春期の怒涛の世代にも見てほしい作品。

『happy』ロケ地:インド、アメリカ、ブータン、デンマーク、フィージー、日本、沖縄。
01/04 17:32

ガザ 素顔の日常 のレビュー 

「ガザ」遠いようで、実は身近な場所。沖縄人にとっては、どこかで見たことのある風景。凄まじい抑圧と差別の中で歌い踊る市井の人々に親近感を覚えるのは何故だろう?それは世界の辺境に押し込められている軍事と経済的差別を感じるからではないかしら。ガザ(パレスチナ)は西欧から見れば辺境である。そこで行われている暴力も不正義も「見えない」。見えないようにされている。これは日本にとっての沖縄によく似ている。ガザを知ることでぼくたちは沖縄がもうすこしわかるかもしれない。ノブキソウイチロウ(ゆいまーる・シネマ)