ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~
ジャンル
人権 多様性 社会変革 問題解決 時間 112分
製作年2013年
監督 ベン・コトナー、ライアン・ホワイト
2015年6月、全州で同性婚が容認されたアメリカ。
そこに至るまでには、愛と涙の積み重ねがあった。
「自分の権利をもらうためのその時間
戦わなければ 勝利はない
人の意見を聞かなければ 行動は起こせない
その思いに感動した」 ー夏木マリ
「差別の残存する社会に生きることは、全ての人にとって苦痛である、ということを、
この映画で、確認することができたと思う。」 ー安冨歩
©2014 Day in Court, LLC
About the film
アメリカ最大の人口を誇るカリフォルニア州。一度は認められた同性婚が、「提案8号」の法案通過により、再び禁止されることに。これを人権侵害であるとして提訴した2組のカップルと、彼らを支えた弁護士たちを5年間にわたって追い続けた、感動のドキュメンタリー。
More info
同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州で、2008年11月、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過。同性婚が再び禁止されることになった。この「提案8号」を人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル。クリス&サンディとポール&ジェフ。アメリカ合衆国最高裁判所で婚姻の平等が初めて争われるこの訴訟のもと、かつてブッシュ対ゴアの大統領選で敵同士だった2人の弁護士、テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスも手を取り合う。愛とは、家族とは、人権とは……。彼らのかつてない闘いを5年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリー。
Data
原題 |
The Case Against 8 |
製作年 |
2013年 |
製作国 |
アメリカ |
制作 |
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配給 |
ユナイテッドピープル |
時間 |
112分 |
Cast & Staff
監督 |
ベン・コトナー、ライアン・ホワイト |
製作総指揮 |
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プロデューサー |
ベン・コトナー、ライアン・ホワイト |
原作 |
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脚本 |
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音楽 |
ブレイク・ニーリー |
撮影 |
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編集 |
ケイト・アメンド A.C.E. |
キャスト |
セオドア・オルソン、デイビット・ボイズ、カマラ・ハリス
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上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
「ジェンダーマリアージュ」第214回銀座ソーシャル映画祭
3/8(土)午後、第214回銀座ソーシャル映画祭を開催しました。先月の第213回銀座ソーシャル映画祭で上映した作品「ジェンダーマリアージュ」がとても良かったことから、今月も再上映となりました。当上映会では6回目の上映です。
作品はアメリカの同性婚を巡る連邦裁判のドキュメンタリーです。
2ヶ月連続で観ても、見どころの多い作品です。人間愛やアメリカ文化も感じますが、裁判ドキュメンタリーとして素晴らしい記録映画です。多様なジェンダーを認めないトランプ大統領に負けたハリス大統領候補が、カルフォルニア州司法長官として主人公たちの同性婚を受理するシーンもあります。ほか、様々なシーンは、上映後の感想共有をすることで、現代の問題を振り返る良い材料になりました。
今回も、私が関心のあるジェンダーや人権の分野で作品を選びました。同性婚の権利を認めてもらう為の闘いという事で、みなさんの反応はどうかなぁと思いましたが、、、2時間弱の長い作品にもかかわらず、原告のカップルや家族、弁護士や様々な専門家などの戦略、闘う姿に圧倒的に引き込まれました。
民主的で人権と得るために闘うアメリカ市民、一方で日本ではなかなか広がらない人権周りに関する問題に対する無関心層の多さ、、、その辺りの国民性の違い。また結婚制度の意味や重要性の違いに関しては各々の個人でも意見は様々、宗教の違いなどにも及んで、鑑賞後の意見交換も熱くなりました。
第 213回銀座ソーシャル映画祭「ジェンダーマリアージュ」
2/16(土)午後、第213回銀座ソーシャル映画祭を開催しました。
作品はアメリカの同性婚を巡る連邦裁判のドキュメンタリーです。一昔前の出来事で2013年の作品ですが、今見ても魅力的な名作です。世の中はなかかな良くならないと思いつつも、振り返ると確実に良くなっていることも感じつつも、最近は逆行することも目につきます。常に考えること、行動することを大切にしなければと思います。
久しぶりに同作品を上映しましたが、少ない参加者ながらもとても評判が良かったので、来月8日(土)開催時にも再上映を検討しています。
くしくも、映画祭でこの映画を上映した2日後にトランプ大統領の就任式が行われ、就任演説の中で「性別は男性と女性の2つだけ」と発言し、LGBTQ+はもちろんそのほかの人種などの多様性や平等推進に対する否定的な政策提言が行われました。
これから厳しさを増す社会の動きの中で、希望を見失いそうになることもありますが、映画を視聴された多くの方が、関心をもって来場され、その後も感想シェア会やヒューマンライブラリーを通して相互理解を図り、熱心に対話をしていたことが、大きな希望として今でも胸に明かりを灯してくれています。
映画を通して、みんなの心に蒔かれた種は、逆風の中でも地域に根付き、その周囲に暖かな広がりを見せることを期待しています。
参加者は2名(うち1名は初参加の方)でした。
上映会2回で1名ずつです。
参加者の感想:
・そういえば昔、そんなニュースがありしたよね。忘れていましたが......改めて思い返しました
・好きな人と一緒にいたい、人生の喜びも哀しみも共有したい、相手が同性であろうが異性であろうがその想いは同じはず。人間愛の作品ですね。同性しか愛せないのは獣、何と心の狭い考え方なのか、哀しくなりました。
主催者の感想:
正直あまり関心事項でなかったので、主催者が興味をもてるかドキドキして視聴しました。予想に反してとても引き込まれ、最後まで観ることができました。レズビアンの原告者が「差別は日常的にあるけど、自分らしくいるほうがずっとマシ」と涙を流すシーンは自分も泣いてしまいました。
裁判や法律という点でもとても興味が強くなりました。
よい映画をありがとうございました!