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ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~

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監督:ルーシー・ウォーカー   共同監督: ジョアン・ジャルディン、カレン・ハーレイ
監督:ハッサン・ファジリ
監督:キム・サンマン

ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~

ジャンル 環境 教育 人権 社会変革 問題解決
時間 93分 製作年2015  監督 アンドリュー・モーガン

ファッション業界でも大量生産・大量消費が問題化
誰かの犠牲の上に成り立つファッションに変化が起き始めた!
トレンドはエシカル&フェアトレード・ファッション
ファッション産業の今と、向かうべき未来を描き出すドキュメンタリー

華やかなファッション業界の裏側の知られざる真実とは?リヴィア・ファース、ヴァンダナ・シヴァフェアトレードブランド「ピープルツリー」創設者サフィア・ミニー等登場。

ファッションを取り巻く悲惨な状況には何度見ても涙が出る
― サフィア・ミニー(ピープルツリー代表)

なぜピープルツリーのコレクションのデザインをしたのか知ってほしい。ザ・トゥルー・コスト を見て!
― エマ・ワトソン(女優)

Screening Information

2025/01/19 ~ 2025/01/19
[ 長野県 ] ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~ 映画上映会in飯綱
2025/02/23
[ 千葉県 ] 【木更津市】上映会&フェアトレードトークライブ ピープルツリーチョコ付き

上映会 開催者募集

©TRUECOSTMOVIE

About the film

これは衣服に関する物語で、私たちが着る服や衣服をつくる人々、そしてアパレル産業が世界に与える影響の物語だ。これは貪欲さと恐怖、そして権力と貧困の物語でもある。全世界へと広がっている複雑な問題だが、私たちが普段身に着けている服についてのシンプルな物語でもある。

More info

この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起する、ファッション業界の闇に焦点を当てたこれまでになかったドキュメンタリー映画だ。

この映画は、きらびやかなランウェイから鬱々としたスラムまで、世界中で撮影されたもので、ステラ・マッカートニー、リヴィア・ファースなどファッション界でもっとも影響のある人々や、環境活動家として世界的に著名なヴァンダナ・シヴァへのインタビューが含まれている。またまたフェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」代表サフィア・ミニーの活動にも光を当てている。私たちは行き過ぎた物質主義の引き起こした問題に対して、まず身近な衣服から変革を起こせるのかもしれない。

Data

原題 THE TRUE COST 製作年 2015
製作国 アメリカ 制作
配給 ユナイテッドピープル 特別協力:ピープルツリー  協力:Dr.Franken 時間 93分

Cast & Staff

監督 アンドリュー・モーガン 製作総指揮 リヴィア・ファース、ルーシー・シーゲル
プロデューサー マイケル・ロス 原作
脚本 音楽
撮影 編集
キャスト サフィア・ミニー ヴァンダナ・シヴァ ステラ・マッカートニー ティム・キャッサー リック・リッジウェイ ほか

Review(23)

15/11/11 10:32

シネマベリ二子玉川 さんのレビュー
役立ち 学び 人生変わる
自分自身を表現する手段の「ファッション」。
どこのブランドのどの服を選択するかは私たちの自由。しかしその何気ない、無意識な意思決定の背景で血が流れていることを、私はこの映画で初めて知った。

安い服を買い回してクロゼットを膨らますこと、着倒すまで着ないで廃棄することを見直そう、ではない。
低価格の服の企画、生産、流通の事業が、グローバル化した世界でどんな構造で成立しているか、華やかなファッション業界の裏側の知られざる真実についてドキュメンタリー映画を通して伝え、問題提起しているのがこの映画【ザ・トゥルーコスト ファストファッション~ 真の代償~】だ。

私の昨今のテーマで、過日のミニ講演でもお話しした【豊かさと幸せのものさしが変わった】ことに通じる主題であり、本当に深く染み入る映画だった。消費(しすぎる)社会への警鐘。

だからこれはファッション業界を題材にしてはいるが、そこだけの話ではないと言える。

是非、11/14から公開の渋谷のアップリンクへ

15/11/15 10:53

kyousei1977s@gmail.com さんのレビュー
感動 役立ち 学び 人生変わる 泣ける
この映画を観て
全ての人々が心を揺さぶられるだろう
自分の過去行動に対して
後ろめたさなどを感じるかもしれない
しかし暗くならないで少しづつでも行動を変えていこう
この映画を見て地球の裏側で起こっている
現状を家族、恋人、友達に伝えて知ってもらい
一人ひとりが自分で考え行動を変えていくことが大切だと思う
改善に関わっているピープルツリーやエシカル協会の
活動に微力でも関わっていって欲しい
映画を観て誰かに伝えるだけでもいいんだ!

映画の内容は
ファストファッションの縫製工場で起こった
8階建てのビルの倒壊事故
1100人以上が死亡し、負傷者は2500人を超えた
この事故ではない「事件」を
アンドリュー・モーガン監督が制作したドキュメンタリー

ファストファッションの製造はコストを極限まで下げるため
海外の工場でつくられている
作業環境は劣悪で、低賃金はもちろんのこと
何千人という女性がまるで監獄のような作業場所で
密集して作業させられている状況で起こった大惨事

語られることのなかったファストファッションの闇の部分を
・資本主義社会の異常さ
・不要なものを過剰なプロモーションで買わせるシステム
・コストを極限まで下げるために行われている搾取
・最低保障賃金を上げて欲しいという声をあげた従業員に対する理不尽な暴力
・服の製造過程で排出される廃液や大量の農薬散布による環境破壊
・汚染された地域で暮らす人々への健康被害
・ピープルツリーに代表される、環境にも人にも優しい雇用を生み出す活動
といったように様々な角度から取材し編集した映画である

映画の終わりの方で
ピープルツリーに関わってやりがいのある仕事を
賃金保障されて働いている女性たちの笑顔が印象的で
笑顔で居られる社会、日本は豊かなのだと改めて感じる
現地の人たちも笑顔になってもらいたいと
心から願う

もう一度繰り返すが、この映画は
ファストファッションに関わった自分に対する
罪悪感を抱かせるものではないし
行動が起こせるから偉いとか
何もできないからダメとか
それは知ってから自分自身で考えればいいことなんだから
まずは今の社会で起こっている現状を知ろう

15/11/15 14:31

中村茜 さんのレビュー
感動 元気 学び 人生変わる 泣ける
賢い消費者になりたいと思いました。
人間が生きるために必要不可欠なものであり、人々が楽しむものであるはず洋服を生産している裏側に、こんなにたくさんの人を犠牲にしていたのかと思うと、悔しさ、疑問がたくさんこみ上げてきました。どうして、自分の身に着けているものの裏側に気を配らなかったんだろう。どうして、多くの人が問題に気づいているのに見て見ぬ振りをしてしまったのだろう、と。

今や、グローバルなつながりなくしては洋服は作ることができなくなっています。しかし考え方を変えたら、洋服は世界と密接に関わっているものだからこそ、それに対する考えや行動をすこし変えたら、世界はより良い方向にむかうのではないかとおもいます。

おしゃれ=たくさんの服を持っている人ではなくて
おしゃれ=その洋服にあるストーリーを真剣に考えて、心から大切にできる、賢い人だと思い、そんな人にないりたいと思いました。

16/03/29 09:20

渡部建具店 さんのレビュー
学び
「ザ・トゥルー・コスト」は社会問題をテーマに取り上げていますが、純粋に映画として楽しめる作品です。
ドキュメンタリーにありがちなお勉強臭さがありません。
それでいて、臭いものには蓋をしろで見て見ぬ振りをし続けてきたものの蓋を開け、映画鑑賞者に現実を見せてくれます。
監督の気づきと提案、それを伝える方便としてのデザイン。
映像の見せ方とそれを補う音楽が、メッセージに柔軟さを与えています。

なにを買うか
どれを選ぶか
その時、大切にするものはなにか
それは言い換えると、どう生きたいかであり、
どう在りたいか、であると思います。
めまぐるしく過ぎる日常を
どう効率よく過ごすか、
そればかりにとらわれていると
指針となる数値、金額が行動決定の動機となり
手にとる服にまつわるものへの想像力が働かない。
それは服だけでなく、食もエネルギーも同様に。
想像力の欠如とは、バーチャル化を意味するのではないかと思います。
人間関係の希薄化ではなく、
情報を多く収集すれば的確な判断ができると勘違いしている、
養老孟司さんが言うところの脳化社会に陥ること。
身体感覚を失くし、バランスを欠いた状態。
土から離れ、
手間ひまかけることを忌み嫌い、
育みが内包する愛情を知らず知らずのうちに手放してきたのではないか。
フランスで起きた悲しみは、
手にした利便さの裏にある悲しみから生まれたのではないかとも思います。
グローバリズムの下に進むグローバリゼーションとどう向き合うか。
新機種が発売される毎に買い替えることは、
一般市民を爆撃することに加担しているのと同意であると思います。
なにを買うか、は
今すぐ始められる急がば回れの大きな一歩だと思います。

大き過ぎる課題が次々と現れる現代、
消極的ニヒリズムに
陥りそうにもなりますが、
この映画が撮られたこと、
日本に広めたいと思う配給会社があること、
上映をしたいと思う人がいて、
それを時間とお金を使って見にきてくれる人がいる。
そこに大きな希望を感じます。

追記
上映回数を重ね、観ればみるほどに考えるテーマを与えてくれる作品です。
自分が一体どういう社会構造の上にいるのか。
そこに疑問を持ったのなら、どんな選択肢があるのか。
経済、環境、人権、産業革命後に見てみぬふりをしてきたもの、
保身による個人主義が作り上げ維持している社会構造と、
それとともにある自分自身の姿を写し出されます。

16/01/18 20:58

ミウラパン さんのレビュー
役立ち 学び 人生変わる
「私たちの血で出来た服なんて誰にも着て欲しくありません。」

劇中、バングラデシュの衣服工場で働く女性がインタビューの中で発した一言が胸に突き刺さり、特に印象に残っています。

ニュースでは報道されないであろう、ファストファッションの裏側。

そんな実情がある中、この映画ではフェアトレードブランド「ピープルツリー」のサファイア・ミニーさんの活動に密着していて、アウトドアブランド「パタゴニア」の副社長のリック・リッジウェイさんら、ファッション業界の著名な方々が環境への取り組みや企業の責任について語っています。

行き過ぎた消費社会の影響で、地球規模の環境破壊が起こり、過酷な労働環境が生まれてしまった現実。
それらに憤りを感じながらも、地道に現状を打破するべく取り組む人たちの姿に一筋の光を見ました。

また、衣類も食べ物と同じで、どこでどのように生産され、人間と自然にどのような影響を与えるかなど、それらを知り少しずつでも意識して行動し、人の健康と自然環境に良い方を選択して行くことが大切だと改めて痛感しました。

今からでもすぐできること。

・人や環境を傷つける大量生産の服は買わない。

・服を買う前に必要か不要かじっくり考えて買う。

・ファストファッションの逆、スローなファッション、質が良く長持ちする衣類を選ぶ。

・新品よりまず、リサイクル品をチェックしてみる。

など、一人ひとりのちょっとした心がけで世界は大きく変わるんじゃないかと、この映画に教えられました。



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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償」
株式会社インコム 2023年10月26日
本日は5回めの「ももシネマ」開催となり、
初めてレクチャー講師を迎えての
上映後のシネマダイアローグを行えました。

レクチャーしてくださったのは
エシカルファッション専門セレクトショップ
Enter the E代表の植月友美さん。

ラナ・プラザ崩落事故から10年
10年着られる服で
アパレル業界の大量消費・大量廃棄を解決したい!と
エシカルファッションの入門服「Ten」ブランドを立ち上げた
植月さんのお話しは、
大変心と温かい熱量があり
会場のお客様ともこれからの一歩を考え
各自行動していけるきっかけとなりました。

ロビーにはお客様が上映後手に取って見られるよう
「Ten」のお洋服の展示ができたことも
映画だけでない空間となりました。

これからもシネマダイアローグで
映画の内容を会場の皆さまと話し合える
そして行動にうつす一歩もみつけられる
そんな上映会をしていけたらと思える1日となりました。

レクチャーしてくださった植月さん
参加してくださった皆様に感謝申し上げます。

大きな衝撃を受けた
参加者から、グローバルに目を向ける必要性とファストファッションの惨状について知ることができてよかったという声をいただいた。

『本当の豊かさとは』を考えさせる映画
NPO法人 HAPPY PLANET 2023年09月30日
アンケートの共有

【今日のイベントで特に印象に残ったことを教えてください!】


・もう一度観たい
・物で豊かさを求めすぎてる現代人
・映画の内容は重かったけどみんなで見て意見を共有することで、ポジティブな気持ちで終わることができたこと!
・映画もよかったですが、上映後に感想や意見を交流し合った時間は、普段はあまり話さないようなことを話す機会になったり、他の人の考えを聞く機会になってよかったです。
・Realizing the real conditions that imply having cheap clothes to be sold in multinational companies
・ラナプラザのことは知っていたけど映画を見てようやく自分にも関係のあることだと実感しました。経済的な理由でファストファッションを買うことはあるけど、今ある服を大切にもう一度服を買うことを考え直したいと思いました。ありがとうございました!
・ファッション業界で搾取されている方々の現状と、ファストファッションに群がる俗のギャップ
・私たちが見えないところで、私たちの服のために人が苦しむこと
重要じゃなくて必須
・むちゃくちゃいい映画!そして安い!なのに人が少ない!個人的には人が少ないのが好きだけど、もっとたくさんの人にも知ってほしいし観に来てほしい。ここからもっと広がるポテンシャルがすごくある上映会でした!

【何かコメントがあればお願いいたします!】

・ずっとみたかった映画なので見ることができてよかったです!
・It seems that the government role is important, to enforce that companies start improving working conditions for workers everywhere, as companies will always be mostly driven by profit
・今度はright to repairやplanned obsolescenceについてドキュメンタリーがあれば見たいです
・本当の豊かさとは、発展とは、なんなのだろう、私達は私は、どうなりたい?どうありたい?って映画を観ながらぐるぐる考えていました。いろんなお話やドキュメンタリー映画を見聞きして、やはり共通している事は、何事も"自然"の重要性で、私達は自然によって大地によって生かされているという事を、水も空気も食べ物も、全ての始まりは自然なんだって、決して忘れてはならないと、より強く思いました。便利の上の代償は余りにも大きくて、そして人間の思考を麻痺させてしまう怖さを感じました。沢山の人達に観て欲しい。そして何度でも観たくなる映画だなと思います。上映会を開催してくださり本当にありがとうございました!
・話足りなかったよーー

ひとりひとりが活動家
エシカリズム 2023年09月24日
自分たちでコットンを育てるプロジェクトの一環として、上映会を企画しました。当日は、プロジェクト参加者以外の方にもたくさん参加していただけて、中には、こんなことが起きているなんて全然知らなかった、と衝撃を受けた方もいらっしゃいました。
知っている私たちも、作品を観て、ひとつひとつの問題が複雑に絡み合って、大きな問題になってしまっていることが、理解しやすかったです。
自分たちでコットンを作ることが、問題の解決には繋がらないかもしれないけれど、今の世の中のシステムを変えるためには今、自分のできる事をやるということが大切だと、改めて感じました。

地域の洋服のお直し屋さんにお話しいただきました
はしのまち映画会 2023年08月27日
今回の上映会は、小学生や中学生が「見てみたい」と当日参加してくれたほか、参加できなくなった方の代わりに連れて来られた大学生の方もいたりで、いつもより若い年齢層の人たちが多かったです。

アフタートークでは、「ファッションの問題に農業や環境も関係するなんて知らなかった!」といった感想が多かった中で、地域の洋服のお直し屋さんが、糸や布、衣類のいまの課題や、衣類のプロから見た「洋服を選ぶポイント」などをたくさんレクチャーしてくださり、参加者の皆さんは自分の洋服のタグをチェックしながら聞いておられました。

また、会場では橋本市のリサイクル・リユース促進団体「みんなで商店」とのコラボでリサイクル市を開催。
持ち込む方も、持って帰られる方もうれしそうな様子でした。