京都国際インディーズ映画祭2013 特別賞受賞!
ジャーナリスト堀潤が日米で起きたメルトダウン事故を追いかけた渾身のドキュメンタリー。
原発メルトダウン。
知らされることもなく、
未来は奪われていた。
News
About the film
ジャーナリスト堀潤が、いずれも過酷なメルトダウンを起こした福島第一原発事故(2011年)、米国のスリーマイル島原発事故(1979年)、そしてサンタスサーナ原子炉実験場事故(1959年)を取材。マスコミ報道されない半世紀の間に起きた日米のメルトダウン事故から見えてくる真相とは?時と共に風化されていく原発事故、しかし、依然として絶えない放射線被曝による健康被害の実態とは?忘れてはならない日米メルトダウンの現実を突きつける渾身のドキュメンタリー。
アメリカのメルトダウン事故と福島第一原発事故から何を学べるのか?
More info
サンタスサーナ原子炉実験場、スリーマイル島原発、そして福島第一原発。日米3か所の共通点はいずれも苛酷なメルトダウンという原子炉災害を起こしたことだ。もう一つの共通点はマスメディア報道が十分されてこなかったことと、時とともに事故が風化し、放射線被曝についての問題意識が薄れていくことだ。
とりわけサンタスサーナ原子炉実験場はマスコミ報道が皆無で、事故が起きた米国でも一般にはほとんど知られることがなかったが、がん、白血病など放射線被曝が原因と思われる疾患にかかった地元住民とその周辺の人々がひっそりと原因究明の努力を続けてきた。EPA(米国環境保護庁)は住民公聴会を主催し、現在もなお空間線量の高いことを認め、除染も約束するが、DOE(米国エネルギー省)は、「50余年以前の原子炉メルトダウンと個々の疾病の間の因果関係は明らかではない」と被曝住民の訴えを切り捨てていく。
1979年にレベル5とされるメルトダウン事故を起こしたスリーマイル島周辺では、その当時の汚染地図と被害状況が語られる他方で、若者や移住者が放射線被曝について無関心である様子を映し出していく。
Data
原題 | 変身 - Metamorphosis | 製作年 | 2013年 |
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製作国 | 日本 | 制作 | 8bitNews |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 63分 |
Cast & Staff
監督 | 堀 潤 | 製作総指揮 | 堀 潤 |
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プロデューサー | 原作 | ||
脚本 | 堀 潤 | 音楽 | 坂本 龍一&U-zhaan「ODAKIAS」・upolu「Ambient!」・青木 健「想い出す頃」「namida」・ Momoka Akiyama 「izureshiniiku」 |
撮影 | 堀 潤 | 編集 | 堀 潤 |
キャスト |
Review(1)
14/05/13 11:40
上映会主催者の声
3・11東日本大震災・世界初の原発震災を受けて「日本の体制の危うさ」が表に出て国民の知るところとなった。国民はこれを見逃してはならない。
スリーマイル島原発事故と福島第一原発事故から学ばなければならない。
セシウム137(半減期30年)が、50年経過して1000倍の放射線量というホットスポットがあることは、事故当時は4000倍近い放射線量だったことになるのは驚いた。
スリーマイル島原発事故から50年経って、癌などの被害に苦しむ人たちがいるのは、福島第一原発事故の被害が人間の体に現れてくるのが10年後の今からだと思った方がいいと思った。
上映後の交流では、10年経っても不十分な体制なのに、なぜ脱原発できないのだろう。エネルギーの問題以前に人権の問題だと皆さんで話しました。今年はエネルギー基本計画の見直しがあり、そこで変えないといけないだろうと話しました。
東京電力福島第一原発のメルトダウン事故から10年になります。このタイミングで、この映画を観ることには大変意味がありました。最大の意味は「忘却」です。やはり、当時のことを忘れていた、語らなくなってしまった。それを痛感しました。
ゲストにはグリーンピース・ジャパンの鈴木かずえさんと、自主避難者の森松明希子さんにお話を伺いました。事故は過去のものではない。そのことを日本中の皆さんで確認した上映会となりました。
内容です。
日本だけではなく、アメリカの原発事故についても知ることで、原発というものをとりまく「構造」が浮き彫りになっています。
また、原発作業員の方による福島第一原発潜入調査。隠ぺい・詐称が横行している現場を赤裸々に映し出す内容はとても衝撃的でした。