毎月SDGsや水環境、自然環境の課題をテーマにした映画をお届けしている自ら考える上映会。6月は映画『コペンハーゲンに山を』を上映しました。
こちらは2020年にデンマークで制作された、比較的新しい映画です。デンマークは2013年、「首都コペンハーゲンを2025年までに世界初のカーボンニュートラルな首都にする」と目標を掲げたように、環境への意識が高い国です。
2011年、デンマークの首都コペンハーゲンで行われたある老朽化したゴミ処理施設建て替えのコンペで、デンマークの建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIG建築事務所が考えた、飛び抜けて奇抜なアイデアが採用されました。それは巨大なゴミ焼却発電所の屋根にスキー場を併設し、コペンハーゲンに新たなランドマークを作るというものでした。
映画では処理場建て替えの過程を順を追って紹介していますが、様々な困難や課題にぶつかりながらも解決していく様が見られます。
そして、市民に良く思われていなかった「ごみ処理をしながら有毒な物質を出す建物」が、市民が楽しく集える場所になる、さらに環境に配慮しつつゴミ焼却により発電もしているという、まさにサステナブルな社会を実現する施設に生まれ変わりました。
建築物としての観点からも多く語られており、上映会には建築関係の方も数名ご参加いただき、建築家ならではの視点でご覧いただけたようです。
やはりどの業界でもSDGsを意識することが当たり前の世の中になっていると感じます。
参加者様の感想の一部をご紹介します。
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・ごみ処理場とレジャー施設を分けずに一体化することで、ごみ問題に人々が関心を持つきっかけになると思います。
・建築事務所の上司が物事に対して柔軟な姿勢だったのがとても素敵だった。
・日本でこのような奇抜なアイデアが通るのかと考えた。自由な発想を受入れることが大切。
・街と人々とのつながりを考えた。
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感想共有タイム
毎回ご好評の感想共有タイム
幅広い年齢層の方にご参加いただき、日本との比較や身近な施設のことを考えたというお話や、ごみそのものを減らしたいという気持ちになった、などのご感想をいただきました。
興味を感じた点はそれぞれ違っているからこそ、他の方のお話を聞くことで新たな視点で考えられるという声をいただいています。
同じ場所で映画を見て感想を共有したことが、考えたり行動するきっかけになれば幸いです。