老朽化した都市中心にある巨大なゴミ処理施設をどうする?
“未来都市とサステナブルな環境づくりは両立可能”と建築家ビャルケ・インゲルスは
コペンハーゲンに“人工の山”を出現させる奇想天外なアイデアを打ち出した。
Screening Information
- 2025/04/27
- [ 広島県 ] 映画『コペンハーゲンに山を』上映&自然エネルギー専門家 飯田哲也さん ゲストトーク「再エネ100%を目指すデンマークから、日本が学べること」
News
- 2023/05/19
- 6月1日発売!映画『コペンハーゲンに山を』教育機関用DVD予約受付開始!
- 2023/03/24
- スキーが楽しめるゴミ処理発電所?『コペンハーゲンに山を』4月より年間ライセンス上映可!
- 2023/01/23
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- 『コペンハーゲンに山を』1/26(木)シュローダー監督上映後トーク&初日トーク動画のご案内

©2020 Good Company Pictures
About the film
コペンヒル。世界初!スキーが楽しめるゴミ処理発電所へようこそ!
2011年、デンマークの首都コペンハーゲンにある老朽化したゴミ処理施設建て替えのコンペ結果発表会が行われた。白羽の矢が立ったのは、デンマークのスター建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIG建築事務所。彼らのアイデアは飛び抜けて奇抜で、巨大なゴミ焼却発電所の屋根にスキー場を併設し、コペンハーゲンに新たなランドマークを作るというものだった。しかし、カメラは完成までの過程で、苦難の連続を追うことになる。ゴミ焼却発電所とスキー場はどう建造物として共存出来るのか?次々と疑問や課題が山積みになっていくが、難題を乗り越え2019年10月、コペンハーゲンにスキーが楽しめる「コペンヒル」が誕生。ゴミで再生可能エネルギーを作る最新鋭のゴミ焼却発電所で、年間3万世帯分の電力と7万2000世帯分の暖房用温水を供給する。誰もが行きたがらないゴミ処理施設が、誰もが行きたがる夢の施設になったのだ。
More info
ここはコペンハーゲンに出現した新たな観光名所。
ゴミ処理発電所でありながらスキー場を併設する世界初で世界最大規模の建造物!
スター建築家ビャルケ・インゲルスがクレイジーな発想でコンペを勝ち抜く
2011年、デンマークの首都コペンハーゲンにある老朽化したゴミ処理施設建て替えのコンペ結果発表会が行われた。満場一致で優勝者を発表する際、アマー・リソース・センターCEOのウラ・レトガーは歌い出すほど興奮していた。白羽の矢が立ったのは、デンマークのスター建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIG建築事務所。彼らのアイデアは飛び抜けて奇抜で、巨大なゴミ焼却発電所の屋根にスキー場を併設し、コペンハーゲンに新たなランドマークを作るというものだった。しかし、カメラは完成までの過程で、苦難の連続を追うことになる。ゴミ焼却発電所とスキー場はどう建造物として共存出来るのか?予算内に完成出来るのか?次々と疑問や課題が山積みになっていく──。
誰も行きたがらなかったゴミ処理場が観光名所に!
難題を乗り越え2019年10月、コペンハーゲンに新しい“山”が誕生。完成に9年。かかった費用は約5億ユーロ。デンマークの景色を楽しめるこの山「コペンヒル」の標高は85m、全長450mでゲレンデ幅は60m。4つのリフトでスキーが楽しめる。ゴミで再生可能エネルギーを作る最新鋭のゴミ焼却発電所で、年間3万世帯分の電力と7万2000世帯分の暖房用温水を供給する。屋上にはレストランやハイキング・ランニングコース、壁には世界一高い85mのクライミングウォールが設置されている夢のような施設だ。誰もが行きたがらないゴミ処理施設が、誰もが行きたがる夢の施設になったのだ。
Data
原題 | Making a Mountain | 製作年 | 2020年 |
---|---|---|---|
製作国 | デンマーク | 制作 | グッドカンパニーピクチャーズ |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 51分 |
Cast & Staff
監督 | ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー | 製作総指揮 | |
---|---|---|---|
プロデューサー | カトリーヌ・A・サールストロム、キャスパー・アストラップ・シュローダー | 原作 | |
脚本 | ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー | 音楽 | ラスムス・ウィンター・イェンセン |
撮影 | ヘンリク・ボーン・イプセン、ユッタ・マリー・イェッセン、キャスパー・アストラップ・シュローダー他 | 編集 | ライケ・セリン・フォクダル |
キャスト | ビャルケ・インゲルス、ウラ・レトガー他 |
Review(0)
上映会主催者の声
鎌倉市がゴミの問題を課題に抱えているため、地域の方達や事業所の方が集まってくださり、自分ごととして捉えられ建設的なディスカッションもできとても良い機会となりました。

環境問題に関心があってきたみなさんもいらっしゃいましたが、印象的なことにマネジメントについて触れる人が複数いらっしゃいました。
●アイデアがすごい
●発想が現実化すること
●オープンなコンペで決まることがすごい
●女性リーダーの決断力やぶれない力
●コスト面の課題が出ても目的を見失わないこと
●莫大な費用が気になる
●今も機能しているのか現場を見てみたい
これから実行したいことに
●ゴミだけではなく、雪もなんとかしたい、アイデアがあるはず
●妻と二人で映画を見たい
●地域のごみ焼却施設を見てみたい
●日本のごみ焼却施設の費用はいくらか知りたい
などの声が出ていました。

やはり都市と環境がサステナブルに共存できることは、現代のテーマだと感じます。
この映画を知った時に真っ先に当館隣にある新しい下水処理施設のことが浮かびました。現在工事中ですが、将来は建物の屋上を一般に開放する予定があります。
まさに処理場の上に市民の方が憩える場所があるというところに、この映画のゴミ処理施設との共通点を感じます。
参加者さまの感想の一部をご紹介します。
* * *
・ゴミの削減に一層取り組みたいと思います。自分にできることから始めたい。
・ゴミ処理場とレジャー施設を融合させる工夫は大変良かった。
・子供にごみ処理場について話をしたいと思いました。
・発想の転換が必要だと痛感した。
・市民の楽しめる場と公共の場について考えていきたい。
* * *
このコペンハーゲンでの成功事例から、私たちが便利に暮らしながらもサステナブルな環境づくりをしていけるようなヒントを得ることができれば、と思います。