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コペンハーゲンに山を

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上映会開催可能期限:2028-12-31

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監督:デイヴィッド・ギャレット・バイアーズ
監督:チョ・ソンヒョン
監督:チアラ・アヴェザニ、マッテオ・デルボ

コペンハーゲンに山を

ジャンル 環境 科学技術 社会変革 問題解決
時間 51分 製作年2020年  監督 ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー

老朽化した都市中心にある巨大なゴミ処理施設をどうする?

“未来都市とサステナブルな環境づくりは両立可能”と建築家ビャルケ・インゲルスは
コペンハーゲンに“人工の山”を出現させる奇想天外なアイデアを打ち出した。

Screening Information

2024/12/14 ~ 2024/12/14
[ 東京都 ] 第207回銀座ソーシャル映画祭 x デモクラシーフェスティバル・ジャパンx 第22回プロギング

上映会 開催者募集

©2020 Good Company Pictures

About the film

コペンヒル。世界初!スキーが楽しめるゴミ処理発電所へようこそ!

2011年、デンマークの首都コペンハーゲンにある老朽化したゴミ処理施設建て替えのコンペ結果発表会が行われた。白羽の矢が立ったのは、デンマークのスター建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIG建築事務所。彼らのアイデアは飛び抜けて奇抜で、巨大なゴミ焼却発電所の屋根にスキー場を併設し、コペンハーゲンに新たなランドマークを作るというものだった。しかし、カメラは完成までの過程で、苦難の連続を追うことになる。ゴミ焼却発電所とスキー場はどう建造物として共存出来るのか?次々と疑問や課題が山積みになっていくが、難題を乗り越え2019年10月、コペンハーゲンにスキーが楽しめる「コペンヒル」が誕生。ゴミで再生可能エネルギーを作る最新鋭のゴミ焼却発電所で、年間3万世帯分の電力と7万2000世帯分の暖房用温水を供給する。誰もが行きたがらないゴミ処理施設が、誰もが行きたがる夢の施設になったのだ。

More info

ここはコペンハーゲンに出現した新たな観光名所。
ゴミ処理発電所でありながらスキー場を併設する世界初で世界最大規模の建造物!

スター建築家ビャルケ・インゲルスがクレイジーな発想でコンペを勝ち抜く

2011年、デンマークの首都コペンハーゲンにある老朽化したゴミ処理施設建て替えのコンペ結果発表会が行われた。満場一致で優勝者を発表する際、アマー・リソース・センターCEOのウラ・レトガーは歌い出すほど興奮していた。白羽の矢が立ったのは、デンマークのスター建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIG建築事務所。彼らのアイデアは飛び抜けて奇抜で、巨大なゴミ焼却発電所の屋根にスキー場を併設し、コペンハーゲンに新たなランドマークを作るというものだった。しかし、カメラは完成までの過程で、苦難の連続を追うことになる。ゴミ焼却発電所とスキー場はどう建造物として共存出来るのか?予算内に完成出来るのか?次々と疑問や課題が山積みになっていく──。

誰も行きたがらなかったゴミ処理場が観光名所に!

難題を乗り越え2019年10月、コペンハーゲンに新しい“山”が誕生。完成に9年。かかった費用は約5億ユーロ。デンマークの景色を楽しめるこの山「コペンヒル」の標高は85m、全長450mでゲレンデ幅は60m。4つのリフトでスキーが楽しめる。ゴミで再生可能エネルギーを作る最新鋭のゴミ焼却発電所で、年間3万世帯分の電力と7万2000世帯分の暖房用温水を供給する。屋上にはレストランやハイキング・ランニングコース、壁には世界一高い85mのクライミングウォールが設置されている夢のような施設だ。誰もが行きたがらないゴミ処理施設が、誰もが行きたがる夢の施設になったのだ。

Data

原題 Making a Mountain 製作年 2020年
製作国 デンマーク 制作 グッドカンパニーピクチャーズ
配給 ユナイテッドピープル 時間 51分

Cast & Staff

監督 ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー 製作総指揮
プロデューサー カトリーヌ・A・サールストロム、キャスパー・アストラップ・シュローダー 原作
脚本 ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー 音楽 ラスムス・ウィンター・イェンセン
撮影 ヘンリク・ボーン・イプセン、ユッタ・マリー・イェッセン、キャスパー・アストラップ・シュローダー他 編集 ライケ・セリン・フォクダル
キャスト ビャルケ・インゲルス、ウラ・レトガー他

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
身近に感じられるテーマ
大阪市下水道科学館 2023年06月22日
本作品2回目の上映会でしたが、今回も建築関係の方のご参加がありました。
やはり都市と環境がサステナブルに共存できることは、現代のテーマだと感じます。

この映画を知った時に真っ先に当館隣にある新しい下水処理施設のことが浮かびました。現在工事中ですが、将来は建物の屋上を一般に開放する予定があります。
まさに処理場の上に市民の方が憩える場所があるというところに、この映画のゴミ処理施設との共通点を感じます。

参加者さまの感想の一部をご紹介します。

* * *
・ゴミの削減に一層取り組みたいと思います。自分にできることから始めたい。

・ゴミ処理場とレジャー施設を融合させる工夫は大変良かった。

・子供にごみ処理場について話をしたいと思いました。

・発想の転換が必要だと痛感した。

・市民の楽しめる場と公共の場について考えていきたい。
* * *

このコペンハーゲンでの成功事例から、私たちが便利に暮らしながらもサステナブルな環境づくりをしていけるようなヒントを得ることができれば、と思います。

建築関係の方にもおすすめ
大阪市下水道科学館 2023年06月17日
 毎月SDGsや水環境、自然環境の課題をテーマにした映画をお届けしている自ら考える上映会。6月は映画『コペンハーゲンに山を』を上映しました。

こちらは2020年にデンマークで制作された、比較的新しい映画です。デンマークは2013年、「首都コペンハーゲンを2025年までに世界初のカーボンニュートラルな首都にする」と目標を掲げたように、環境への意識が高い国です。

 2011年、デンマークの首都コペンハーゲンで行われたある老朽化したゴミ処理施設建て替えのコンペで、デンマークの建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIG建築事務所が考えた、飛び抜けて奇抜なアイデアが採用されました。それは巨大なゴミ焼却発電所の屋根にスキー場を併設し、コペンハーゲンに新たなランドマークを作るというものでした。

映画では処理場建て替えの過程を順を追って紹介していますが、様々な困難や課題にぶつかりながらも解決していく様が見られます。

 そして、市民に良く思われていなかった「ごみ処理をしながら有毒な物質を出す建物」が、市民が楽しく集える場所になる、さらに環境に配慮しつつゴミ焼却により発電もしているという、まさにサステナブルな社会を実現する施設に生まれ変わりました。

建築物としての観点からも多く語られており、上映会には建築関係の方も数名ご参加いただき、建築家ならではの視点でご覧いただけたようです。
やはりどの業界でもSDGsを意識することが当たり前の世の中になっていると感じます。

参加者様の感想の一部をご紹介します。

* * *

・ごみ処理場とレジャー施設を分けずに一体化することで、ごみ問題に人々が関心を持つきっかけになると思います。

・建築事務所の上司が物事に対して柔軟な姿勢だったのがとても素敵だった。

・日本でこのような奇抜なアイデアが通るのかと考えた。自由な発想を受入れることが大切。

・街と人々とのつながりを考えた。

* * *

感想共有タイム
毎回ご好評の感想共有タイム
幅広い年齢層の方にご参加いただき、日本との比較や身近な施設のことを考えたというお話や、ごみそのものを減らしたいという気持ちになった、などのご感想をいただきました。

興味を感じた点はそれぞれ違っているからこそ、他の方のお話を聞くことで新たな視点で考えられるという声をいただいています。

同じ場所で映画を見て感想を共有したことが、考えたり行動するきっかけになれば幸いです。

嫌悪施設と娯楽施設の組み合わせの妙
やぶきSDGs懇話会 2023年06月16日
参加者からは一様に日本では出来ないという声が聞かれたが、それだけ日本は柔軟性に欠けるという現状が共有されているのだという認識を新たにした。作品に関しては、思っていたよりも建築過程が詳細に描かれていて、期待した内容と異なると感じた参加者も少数ではあるがいたように思われる。とはいえ、考え方そのものが設計者から語られていたり、コスト削減をめぐる根気強い議論が詳細に描かれていたことは、これからに日本に必要なヒントを与えてくれた作品だと思う。

映画上映会ならではの多様でオープンな議論
 2023年6月9日、明治大学駿河台キャンパスで映画上映会を一般公開形式で実施し、上映会後にデンマーク研究者による解説とフロアとのディスカッションを行いました。
 今回「コペンハーゲンに山を」という映画上映会を開催したのは私自身この映画をどうしても視聴したかったのが理由です。ですが、現状として「コペンハーゲンに山を」は個人レベルでは、なかなか視聴することが難しい状況でした。そこで弊学図書館のレファレンスに相談したところ「学内で映画上映会を開催しては?」とご提案いただき今回の上映会の実現につながりました。
 実際に上映会をやってみて個人で見るよりも多くの学びがあったと思っています。映画のおかげで、北欧や環境問題に関心のある方々と多様でオープンな議論をすることができました。通常の学会や研究会は一般の方々には少々敷居が高いですが、今回の形式であれば多くの方々が自由に意見交換ができるのが魅力的です。何よりも多くの参加者の方々に楽しんでもらえたのが嬉しかったです。今後も北欧を題材にしたドキュメンタリー映画がありましたら、定期的に映画上映会を開催し、さまざまな方とコミュニケーションを図っていきたいと思います。この度は事務局の皆様、学内の関係者の皆様、参加者の皆様、誠にありがとうございました。

倉地真太郎(明治大学政治経済学部)

まちづくりは合意形成が難しい
上映後、映画の感想を述べ合うとともに、地元浜松の老舗百貨店跡地の在り方を参加者皆で話し合いました。