商品選びの際にそう考える人も少なくないでしょう。
その時のガイドになるのが認証マーク。
ところが、本作では、それこそが企業の罠だと言います。
消費者を欺き、自社の商品を選ばせるために認証マークをつけていると。
私たち消費者は、何を信じて選べばいいというのでしょうか。
おそらく認証の先駆けとなった企業はこう語るでしょう。
「私たちのアクションが広まることで世界は必ずよくなる」
そして、そのアクション自体も真に未来を見据えたものであることが多いことでしょう。
問題なのは、遅れて参加してくる企業なのではないか。
この第2グループの企業にとって、認証マークは「売れる」ためのマークなのです。
私たち消費者はマークの裏側の意味を見抜く力を持たなくてはいけないのかもしれません。
世の中に「地球によいものしか売っていない」状態になれば消費者は迷わなくていい。
選択肢が用意されていることに問題がある。
そのために法整備を厳しく進めればいいという学者の意見も紹介されていました。
ここに描かれているのは極端な例ではないかという意見も交流会では出ました。
細かいところまで徹底しすぎると選ぶことができなくなってしまいます。
ある意味「ほどほど」で選択することも必要なのかもしれません。
私たち一人一人はとても小さな存在です。
そんな微力な私たちでも大勢が集まることでムーブメントを起こすことができる。
そのための旗印として、象徴としてのマークは大切であるように思います。
それを利用しようとする企業のウソを見抜く賢い消費者になれ。
映画では繰り返しそう語りかけてきます。
正解ではなくても「考えて選ぶこと」を私たちは続けていきたいと思います。
次回のウナギネマは、2月5日(土)『バレンタイン一揆』
チョコレートの原料、カカオ豆を、どこで誰がつくっているのか、あなたは知っていますか?
ガーナで児童労働の問題と出会い、悩み、闘った、日本の女の子たちの物語。
ぜひ次回のウナギネマもどうぞお楽しみに。
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それでも尚、私はこれからも、さまざまな認証を参考にして生活をおくるだろう。なぜなら、この地球上のたくさんの場所で起きていることに想いを馳せるとき、認証という仕組みがなければ世界はもっと酷いことになっていると感じるからだ。今の社会システムが次のステージに進むための手段としての可能性を持つ認証制度そのものを批判するだけでは、持続可能な社会づくりに貢献することにはならない。悪いのは認証そのものではなく、その仕組みを悪用する既得権益者と、認証を盲目的に信じる私たち生活者だ。私たち全員の幸せにとって欠くことの出来ない持続可能な社会を実現するには、一人ひとりが自分自身の目を、耳を、感覚を研ぎ澄ませて、真実に迫る努力をするほかないということを、改めて突きつけてくれるありがたい作品だ。
― 末吉里花
エシカル協会代表
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危機を乗り切るためにユーモアが大切であることを、僕はグリーンランドや南米パタゴニアのフィヨルドや氷河を人力で旅した仲間から学んだ。僕にはない資質を持ったその友人は、状況が深刻になればなるほど独特のセンスを発揮して皆を笑わせた。今、人類は未曾有の危機を迎えている。状況を深く知れば知るほどシリアスにならざるを得ない。でも多くの人々は暗いニュースは好きではないし、耳に痛い話は本能的に避けようとする。大切なことは問題解決への近道を見つけることで、多くの場合、怒りよりもユーモアの方が状況を良くすることに繋がる、というのが今のところの僕の考えだ。そう言う意味でも、この映画の意義は大きい。
― 辻井隆行
元・パタゴニア日本支社長
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“グリーン・ライ”を終結させるためには、大量消費主義と闘う原動力を、魂の底から掘り出さなければならない。わたしたちは、今この瞬間から選ぶことができる。このままウソをつき続けて金を得るのか、それとも、使命に従い自らの命を全うするのか。
― 井出留美
食品ロス問題ジャーナリスト
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SDGsの影響で、遂に大企業もサステナビリティを掲げるようになったが、すべてを鵜呑みにしてはいけない。この映画が暴くその事実を知って「消費する恐怖」がより高まった。さあ、あなたはこれからどうする?
― 四角大輔執筆家・森の生活者
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https://unitedpeople.jp/greenlie/rv