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グリーン・ライ~エコの嘘~

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監督:ガヤトリー・ロシャン、エマニュエル・ボーン・リー
監督:フィリップ・グナート、ミッキー・ヤミネ
監督:ルイ・シホヨス、ペギー・キャラハン(共同監督)
監督:シャノン・サービス、ジェフリー・ウォルドロン
監督:ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー

グリーン・ライ~エコの嘘~

ジャンル 環境 多様性 社会変革 問題解決
時間 97分 製作年2018年  監督 ヴェルナー・ブーテ

監督が世界一周しながら「エコの嘘」の実態を体当たり取材!
この映画を観たら気軽にスーパーで買い物できなくなるかもしれない。

Screening Information

上映会 開催者募集

©e&a film

About the film

スーパーで見かける「環境に優しい」商品。
商品を買うと世界を救えるは本当?確かめるため監督自身が世界一周調査の旅へ出る。

「環境に優しい」「サステナブル」耳触りの良い言葉の裏側に隠された残酷な真実に迫るドキュメンタリー。

More info

スーパーで見かける「環境に優しい」商品。買うだけでオランウータン、海、そして熱帯雨林まで救えるというが本当だろうか?確かに「お買い物は投票」というように一人ひとりの消費行動は企業に影響を与える力がある。でも、本当に正しく消費するだけで世界を救えるのだろうか?ヴェルナー・ブーテ監督は、グリーンウォッシングの専門家カトリン・ハートマンとスーパーを訪れ、カップスープ、ピザやドレッシングなど多くの既製品に「持続可能な」と表示のあるパーム油が使われていることを知る。「持続可能なパーム油なんてない」と主張するカトリンに驚き、実態が知りたくなった監督は世界一周航空券を買い、ハートマンと一緒に旅に出た。

2人がまず向かったのは、パーム油の生産量世界一のインドネシアだ。現地の活動家の案内で、数日前まで熱帯雨林だったがパーム油農園を拡大するため企業により不法に焼き尽くされた土地を訪れると、監督はその痛ましい惨状を見て絶句する。どうしても普段の買い物と、森林破壊が結びつかない。どうすれば環境破壊をせずに済むのか?買わないことなのか、正しい消費の選択をすることなのか? 2人はブラジル、ドイツ、米国を巡って、様々な業界の実態を調べていく。そして著名な学者ノーム・チョムスキーなどに解決方法を聞きに行く。持続可能な未来のために、私たち一人ひとりがどう行動するべきか問うドキュメンタリー。

Data

原題 The Green Lie 製作年 2018年
製作国 オーストリア 制作 e&a film
配給 ユナイテッドピープル 時間 97分

Cast & Staff

監督 ヴェルナー・ブーテ 製作総指揮
プロデューサー マーコス・ポーゼー、エリッヒ・シンドレカ 原作
脚本 ヴェルナー・ブーテ、カトリン・ハートマン 音楽
撮影 ドミニク・シュプリッツェンドルファー、マリオ・ホッチル 編集 ガーノット・グラスル、ローランド・ブッジー
キャスト ヴェルナー・ブーテ カトリン・ハートマン ノーム・チョムスキー ラージ・パテル ヴィンセント・ハンネマン ディーン・ブランチャード スコット・ポーター ソニア・グァジャジャラほか

Review(2)

20/05/07 14:45

ユナイテッドピープル さんのレビュー
役立ち 学び 人生変わる
社会を持続可能な方向に導くために考案されたはずの「グリーンな」認証。その本来の意図を軽々と踏みにじる企業の利益至上主義。いわゆる一般的な生活者の目線とユーモアを大切にする監督の姿勢もあって、ニュートラルな心の状態を保ちながら深刻な実態を追体験できる優れたドキュメンタリーだ。正直に言って、エシカルな消費行動や認証ラベルの意義などについての普及活動をしてきた私は、不誠実な企業による裏切りとも取れる行為の数々に目眩がするほどのショックを覚えた。

それでも尚、私はこれからも、さまざまな認証を参考にして生活をおくるだろう。なぜなら、この地球上のたくさんの場所で起きていることに想いを馳せるとき、認証という仕組みがなければ世界はもっと酷いことになっていると感じるからだ。今の社会システムが次のステージに進むための手段としての可能性を持つ認証制度そのものを批判するだけでは、持続可能な社会づくりに貢献することにはならない。悪いのは認証そのものではなく、その仕組みを悪用する既得権益者と、認証を盲目的に信じる私たち生活者だ。私たち全員の幸せにとって欠くことの出来ない持続可能な社会を実現するには、一人ひとりが自分自身の目を、耳を、感覚を研ぎ澄ませて、真実に迫る努力をするほかないということを、改めて突きつけてくれるありがたい作品だ。

― 末吉里花
エシカル協会代表

***

危機を乗り切るためにユーモアが大切であることを、僕はグリーンランドや南米パタゴニアのフィヨルドや氷河を人力で旅した仲間から学んだ。僕にはない資質を持ったその友人は、状況が深刻になればなるほど独特のセンスを発揮して皆を笑わせた。今、人類は未曾有の危機を迎えている。状況を深く知れば知るほどシリアスにならざるを得ない。でも多くの人々は暗いニュースは好きではないし、耳に痛い話は本能的に避けようとする。大切なことは問題解決への近道を見つけることで、多くの場合、怒りよりもユーモアの方が状況を良くすることに繋がる、というのが今のところの僕の考えだ。そう言う意味でも、この映画の意義は大きい。

― 辻井隆行
元・パタゴニア日本支社長

***

“グリーン・ライ”を終結させるためには、大量消費主義と闘う原動力を、魂の底から掘り出さなければならない。わたしたちは、今この瞬間から選ぶことができる。このままウソをつき続けて金を得るのか、それとも、使命に従い自らの命を全うするのか。

― 井出留美
食品ロス問題ジャーナリスト

***

SDGsの影響で、遂に大企業もサステナビリティを掲げるようになったが、すべてを鵜呑みにしてはいけない。この映画が暴くその事実を知って「消費する恐怖」がより高まった。さあ、あなたはこれからどうする?

― 四角大輔執筆家・森の生活者

***

その他レビュー
https://unitedpeople.jp/greenlie/rv

24/06/09 18:46

ひろんた村母屋 さんのレビュー
元気 学び
皮肉が効いておもしろい。じゃあ、こうしましょう!と唯一の正解のようなものも用意されていない。現実らしく、もやもやとどうすれば分からないまま。だからこそ、考える。

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します

世界の一員としての自分
asobu 2021年10月16日
上映前から持続可能性に意識のある方の割合が多かった印象ですが、上映後は改めて自分がよいと思っていたものもそうではないかもしれない。より深く見れるようになった。
普段の買い物の選択が変わりそうという声が上がりました。

JICA九州 2021年10月16日
2021年度第7回目となる今回のJICA協力隊ナビでは、映画「グリーン・ライ エコの嘘」の、オンライン映画上映会を行い、10名の方にご参加頂きました。SDGs(持続可能な開発目標:以下SDGs)という言葉が良く聞かれるようになった昨今、それを掲げ取り組む企業や、フェアトレードマーク、環境ラベルなどが記載された製品も身近で見られるようになりました。映画「グリーン・ライ エコの嘘」は、“持続可能な社会”の実現を世界が掲げ、取り組む中で、承認マーク/ラベルが記載された製品の背景にある現実に迫っていくといった内容の映画でした。大手企業、中小企業、大学教授、研究者、活動家、開発途上国のプランテーションのオーナー、現地住民、自然環境などなど、ありとあらゆる観点から多角的にその物事について描かれており、我々1人1人がこの社会の現実をどう受け止め、行動するかの問題提起がなされ、SDGsという物を本当に自分事として置き換えた時、自分自身には何が出来るだろうかと考えさせられる時間となりました。

ここで、ご参加頂いたみなさまの声を紹介します。※一部抜粋
・今回もいろいろと考えさせられました。 ありがとうございました。(20代女性)
・映画の上映ということで大変楽しかったです。集合型で試聴だと後の話も盛り上がったのかとも思いましたが、家で試聴できたこともとってもよかったです。高校生や大学生などにも見せたいです。でもじゃあどうすればいいか、というところは自分達に問われていると思うのでそこからですね。ヨーロッパと日本の「環境」に対する意識や基準も若干違うように思います(多文化の「人権」についてもですが、違いますよね。農薬の基準とかも)。グローバルという世界がつながっている時代を歩んでいる中で、地域の課題に目を向けつつも世界規模にも意識を持っていく機会を作ることも大事だと思いました。(40代女性)
・最後、答えは出ませんが感想などシェアできる機会があったのはよかった。人数があまり多くなかったようなのでもったいないなと感じた。いつも考えられたイベント等を計画していただき有難い。 (40代男性)

音声トラブル
田才 諒哉 2021年10月10日
オンライン上映中、音声が断続的に途切れていました。参加者に確認したのですが皆さん途切れていたとのことで音声無しの字幕だけで視聴することとなってしまいました。

参加者が10名を超えました!
はじめて参加者が10名を超えました。

RSKラジオ「SDGsMusic」×コラーニングスペース すまいる 第4回SDGs映画オンライン上映会『グリーン・ライ~エコの嘘』を無事実施することができました。ご参加の皆様、ありがとうございました。ゲストスピーカー岡野雅通様のお話は8月回上映の『ザ・トゥルー・コスト』ともつながり、「知る」ことの大切さをあらためて認識させていただきました。ご参加の皆様による感想シェアタイムも有意義な時間となりました。