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女を修理する男

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監督:ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル
監督:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、スティーブン・ゴーリック、ジョン・ページ
監督:マイケル・マシスン・ミラー
監督:ビル・ギャラガー

女を修理する男

ジャンル 平和 政治経済 人権 生活医療 社会変革 問題解決
時間 112分 製作年2015年  監督 ティエリー・ミシェル

一人の医師の勇気ある行動が世界を動かし4万人以上の性暴力被害女性を治療した──
2018年ノーベル平和賞受賞!コンゴ人婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師の命がけの治療を追ったドキュメンタリー。

本作は、暗殺未遂にあいながらも、医療、心理的、そして司法的な手段を通して、婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師が性暴力の生存者を献身的に治療する姿を映している。それに加えて、生存者の衝撃的な証言、加害者の不処罰の問題、希望に向かって活動する女性団体、そしてこの悲劇の背景にある「紛争鉱物」の実態も描かれている。

参考リンク:
デニ・ムクウェゲ医師について(コンゴの性暴力と紛争を考える会)
http://congomm2016.wixsite.com/asvcc/dr-denis-mukwege

映画邦題について(コンゴの性暴力と紛争を考える会)
http://congomm2016.wixsite.com/asvcc/jp-title

「女を修理する男」(キャッチ!ワールドアイ) キャッチ!世界のトップニュース「特集・ワールドアイ」 NHK 解説委員室 解説アーカイブス
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/900/254409.html

Screening Information

上映会 開催者募集

About the film

コンゴ民主共和国で性的被害にあった女性達を治療するデニ・ムクウェゲ医師は、2012年に脅迫を受け一時は海外へ。しかし翌年には命の危険を冒して再びコンゴに戻る。そして命がけの治療を再開する───

More info

<「女性と少女にとって世界最悪の場所」とも描写されるコンゴ東部>

コンゴ戦争が勃発してから20年が経つ。その間、「紛争鉱物」の実態に関する認知は高まり、国際社会はその予防策に取り組んできた。しかしコンゴ東部の状況は改善されないまま、この地域に住む人々の苦しみは続き、大勢の女性、少女、そして男性が性暴力の被害にあっている。紛争鉱物、グローバル戦争経済と組織的な性暴力は相互関係にあるが、その事実はほとんど知られていない。

本作品は、暗殺未遂にあいながらも、医療、心理的、そして司法的な手段を通して、婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師が性暴力の生存者を献身的に治療する姿を映している。さらに、生存者の衝撃的な証言、加害者の不処罰の問題、希望に向かって活動する女性団体、そしてこの悲劇の背景にある「紛争鉱物」の実態も描かれている。

<「ムクウェゲ医師は私にとって父親のような存在」とある患者は話す>

ムクウェゲ医師は1998年、コンゴ東部のブカブにてパンジー病院を設立し、これまで4万人以上のレイプ被害者を治療し、精神的ケアを施し続けてきた。また、国連本部をはじめ世界各地でレイプ被害に関する演説を行い、女性の人権尊重を訴えてきた。その活動が国際社会で評価され、これまで国連人権賞(2008年)、ヒラリー・クリントン賞(2014年)、サハロフ賞(2014年)などを受賞した。ノーベル平和賞受賞者の有力候補にも数回挙がっており、2016年5月のタイム誌に、「最も影響力のある100人」に選ばれた。2018年にはノーベル平和賞を受賞。

※一部刺激の強い描写もございます。12歳以下のお子様のご鑑賞は、
 保護者の方、主催者の方の自主的なご判断をお願いいたします 。

監督:ティエリー・ミシェル 作家:コレット・ブラックマン、ティエリー・ミシェル
脚本:ティエリー・ミシェル、コレット・ブラックマン、クリスティーン・ピロ
2015年/ベルギー/112分 配給:ユナイテッドピープル
字幕:八角幸雄/監修:米川正子
総括:コンゴの性暴力と紛争を考える会
協力:クラウドファンディングの支援者、日本映像翻訳アカデミー

Data

原題 La Colère d'Hippocrate 製作年 2015年
製作国 ベルギー 制作
配給 ユナイテッドピープル 時間 112分

Cast & Staff

監督 ティエリー・ミシェル 製作総指揮
プロデューサー 原作
脚本 ティエリー・ミシェル、コレット・ブラックマン、クリスティーン・ピロ 音楽
撮影 編集
キャスト ティエリー・ミシェル

Review(5)

18/03/09 22:32

佐藤明恵 さんのレビュー
学び 人生変わる
「全ては認識することから」

大学の講義の一環で鑑賞しました。机上で性暴力について学んではいましたが、実際の映像を目の当たりにすると、ただひたすら言葉を失いました。もし自分が被害者の一人だったら…

20年以上続くコンゴ紛争。その中で年齢や性別を問わず、老若男女が性暴力の被害に遭っており、コンゴは「女性にとって世界最悪の場所」とも言われています。今なお続いているコンゴ紛争を、私が今の今まで知らずにいたことにも衝撃を受けました。作品中で、被害にあった多くの少女たちが将来に希望を見出せずなき苦しんでいる姿を見ると、他人事としては到底受け取れませんでした。

作品中には実際の状況を「ありのまま」に伝えているため、所々に過激な映像もあります。しかしながら、問題をきちんと受け止めることができるという観点から、大変意義のある作品だと思います。

多くの情報がありふれている今日、まず重要なのはそこにある問題をきちんと「問題」として認識することだと思います。是非一度手に取っていただくことを強くお勧めします。

18/12/08 13:07

RYO さんのレビュー
役立ち 泣ける
女性に対する残虐な様をまざまざと見ることになり、法治国家の大切さを痛感する。法によっていいこと悪いことを外から規制されないとやらかしてしまうのが人間なのだと。動物から脱皮できないのだと。これは自分も含めての人間の弱さなのだと。

18/12/18 17:33

PETHICA さんのレビュー
感動 学び 泣ける
歴史ではなく、今、現在、この時代に起きている、ということで衝撃的な映画でした。

上映終了後、参加者がしーんと静まり返ったほどです。みなさん、言葉にできないような重いものを深く感じとりました。

◆まずは知ること。
◆知ったら、一次情報に頼るのでは、自らその先を調べてみる。
◆シェアする。意見する。
◆自分たちがこの最悪な問題に関わっているという自覚を持つこと=自分たちの使っている身近なモノ(携帯のレアメタル)が、コンゴの鉱山の労働やレイプなどの問題と関わっているということ。
◆消費者として、モノがどこで採取されどこで作られているのか、その背景を知って、大切にする。

アフリカへ直接行って何かをすることができなくても、上記のようなことを考えることが大切だと思いました。

23/10/17 15:21

宮崎ソーシャルシネマ さんのレビュー
学び 人生変わる 泣ける
宮崎県延岡市で先日上映会を開催しました。

女性や子ども、時には赤ん坊さえもレイプ被害に遭うという異常な状態をまず知り、
そして、それは性欲から生まれるものではなく、性的テロリズムであり、その問題と自分たちが実は地続きであることを知りました。

ユナイテッドピープルさんの映画は、見終わった後、その課題のあまりの大きさと入り組んだ関係性に絶望したくなるものも多い。でも、上映会はその絶望を抱えて、そこからどうして行けばいいのかを話し合えるのが本当にいいところだと思います。

映画の主人公のムクウェゲさんが2023年12月の大統領選挙に出馬されると報道で知りました。
どうか無事に選挙を迎え、大統領になって国や国際世論を動かして欲しい!
頑張ってムクウェゲさん!

18/05/21 13:32

「これは、かなり衝撃的な映画だった。
来てくれた方たちも、言葉もなく見入っていた。
また、助産師の女性が、上映後の感想を聞いているときに泣き出してしまったが、
彼女は一方で女性たちの強さや、自分の仕事への意欲がより高まったようだった。
また、高校生男子や女子大生も、とても真剣に見入ってくれ、いつになく充実した上映会となった。
とても重要な示唆をも含んだ映画であり、おおきな会場で独立した上映会を考えたいと思った。」

(上映会主催者より ユナイテッドピープル代理投稿)

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
衝撃的な映画でした
本や+α 2019年03月30日
この映画を試写した時、あまりに日本での生活とかけ離れていて、観た人がどう思うか?知りたくなかった、自分とは関係ない、というような拒否反応を感じる人もいるのではないかと思い、正直少し心配していました。

実際、「ショックすぎて感想が出ない」「思っていたよりもずっと重かった」「自分の中で処理するのに時間がかかりそう」という感想がたくさん出ました。感想シェア会の時に涙する方も…

でも、「観て良かった」「もっと知りたいと思うきっかけになった」とも言って頂けて、やはり上映して良かったなと思いました。

コンゴの歴史や鉱物と紛争の関係など少し事前に説明をしてから観てもらったほうが分かりやすかったようでした。

~他人事を自分事に~性暴力の背景にあるもの
コンゴの紛争下で起こる性暴力と日本でそして、ここ富山でも起こっている性暴力の共通する背景を映画上映後、富山の女性産婦人科医 種部恭子先生とアフリカ研究で東大大学院に通うAction for Future Toyama代表大平和希子さんの対談を行った。参加者のアンケートより、性暴力の背景にあるのは支配とコントロール、被害者を責めるのは間違っている。被害者は何も悪くないと意見が多かった。 寒い日で、空調の不具合というアクシデントがあったが、参加者のほとんどが上映会&講演会に満足という回答がされていて、開催して本当に良かったと思う。映画の中のデニ・ムクウェゲ医師よりエンパワメントされたように思う。

自分ゴトとして捉えることの重要性を改めて認識
ご参加された方の大半が、目をそむけたくなるシーンが沢山あり
とても思い作品だったと仰っていました。
ただ、同時に自分達の生活との関連性も認識され、知る人を増やすこと、携帯電話の安易な買い替えしない、など自分にできるこを考えて下さいました。上映会前にムクウェゲ医師とコンゴで連携している認定NPO法人テラ・ルネッサンスの小川理事長から、コンゴの人々が野蛮だからこのような事態になっているのではなく、ヨーロッパ人が持ち込んだ奴隷貿易により「恐怖での支配」が横行するようになった、と伺ったことも参加者にお伝えしました。

今、同じ地球上でおこっている現実
カンボジア支援団体ですが、この映画はどうしても多くの人に見て頂きたい。と思い、開催させて頂きました。

映画上映前に、レアメタルの話、そして2018年のノーベル平和賞を受賞したもう一人の女性のお話もさせて頂きました。
上映後は、私たちにできることは小さなことでも何かきっとある。世界を変えていくのは、祈るだけでなく、一人ひとりの行動なのでは・・・。とお話し、
アンケートには、「自分にできること」をみなさんに書いて頂きました。

見るだけで終わらせる映画にしたくない。と思ったからです。

たくさんのメッセージを読ませて頂き、上映してよかった。と心から思いました。
微力だけど、無力じゃない。

そう信じてます。