性暴力、犯罪には社会問題、貧困、性教育、根が深すぎて、でもエネルギーがあるなら、力があるなら、動けるなら、できる人ができることを、感受性のある人だけでいいから動きなさい、と受け止めました。
一人の医師の勇気ある行動が世界を動かし4万人以上の性暴力被害女性を治療した──
2018年ノーベル平和賞受賞!コンゴ人婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師の命がけの治療を追ったドキュメンタリー。
本作は、暗殺未遂にあいながらも、医療、心理的、そして司法的な手段を通して、婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師が性暴力の生存者を献身的に治療する姿を映している。それに加えて、生存者の衝撃的な証言、加害者の不処罰の問題、希望に向かって活動する女性団体、そしてこの悲劇の背景にある「紛争鉱物」の実態も描かれている。
参考リンク:
デニ・ムクウェゲ医師について(コンゴの性暴力と紛争を考える会)
http://congomm2016.wixsite.com/asvcc/dr-denis-mukwege
映画邦題について(コンゴの性暴力と紛争を考える会)
http://congomm2016.wixsite.com/asvcc/jp-title
「女を修理する男」(キャッチ!ワールドアイ) キャッチ!世界のトップニュース「特集・ワールドアイ」 NHK 解説委員室 解説アーカイブス
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/900/254409.html
News
- 2021/08/05
- 10月11日は国際ガールズ・デー!映画『女を修理する男』を上映しませんか?
- 2019/09/02
- ノーベル平和賞受賞者、デニ・ムクウェゲ医師が来日!
- 2018/12/10
- 関口 宏さん(司会者・俳優)からの『女を修理する男』映画コメント
- 2018/10/19
- デニ・ムクウェゲ医師 ノーベル平和賞受賞記念上映キャンペーン!
- 2018/10/05
- 【祝!デニ・ムクウェゲ医師 ノーベル平和賞受賞!】映画『女を修理する男』 デニ・ムクウェゲ医師の命がけの治療を追ったドキュメンタリー
About the film
コンゴ民主共和国で性的被害にあった女性達を治療するデニ・ムクウェゲ医師は、2012年に脅迫を受け一時は海外へ。しかし翌年には命の危険を冒して再びコンゴに戻る。そして命がけの治療を再開する───
More info
<「女性と少女にとって世界最悪の場所」とも描写されるコンゴ東部>
コンゴ戦争が勃発してから20年が経つ。その間、「紛争鉱物」の実態に関する認知は高まり、国際社会はその予防策に取り組んできた。しかしコンゴ東部の状況は改善されないまま、この地域に住む人々の苦しみは続き、大勢の女性、少女、そして男性が性暴力の被害にあっている。紛争鉱物、グローバル戦争経済と組織的な性暴力は相互関係にあるが、その事実はほとんど知られていない。
本作品は、暗殺未遂にあいながらも、医療、心理的、そして司法的な手段を通して、婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師が性暴力の生存者を献身的に治療する姿を映している。さらに、生存者の衝撃的な証言、加害者の不処罰の問題、希望に向かって活動する女性団体、そしてこの悲劇の背景にある「紛争鉱物」の実態も描かれている。
<「ムクウェゲ医師は私にとって父親のような存在」とある患者は話す>
ムクウェゲ医師は1998年、コンゴ東部のブカブにてパンジー病院を設立し、これまで4万人以上のレイプ被害者を治療し、精神的ケアを施し続けてきた。また、国連本部をはじめ世界各地でレイプ被害に関する演説を行い、女性の人権尊重を訴えてきた。その活動が国際社会で評価され、これまで国連人権賞(2008年)、ヒラリー・クリントン賞(2014年)、サハロフ賞(2014年)などを受賞した。ノーベル平和賞受賞者の有力候補にも数回挙がっており、2016年5月のタイム誌に、「最も影響力のある100人」に選ばれた。2018年にはノーベル平和賞を受賞。
※一部刺激の強い描写もございます。12歳以下のお子様のご鑑賞は、
保護者の方、主催者の方の自主的なご判断をお願いいたします 。
監督:ティエリー・ミシェル 作家:コレット・ブラックマン、ティエリー・ミシェル
脚本:ティエリー・ミシェル、コレット・ブラックマン、クリスティーン・ピロ
2015年/ベルギー/112分 配給:ユナイテッドピープル
字幕:八角幸雄/監修:米川正子
総括:コンゴの性暴力と紛争を考える会
協力:クラウドファンディングの支援者、日本映像翻訳アカデミー
Data
原題 | La Colère d'Hippocrate | 製作年 | 2015年 |
---|---|---|---|
製作国 | ベルギー | 制作 | |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 112分 |
Cast & Staff
監督 | ティエリー・ミシェル | 製作総指揮 | |
---|---|---|---|
プロデューサー | 原作 | ||
脚本 | ティエリー・ミシェル、コレット・ブラックマン、クリスティーン・ピロ | 音楽 | |
撮影 | 編集 | ||
キャスト | ティエリー・ミシェル |
Review(5)
18/03/09 22:32
18/12/08 13:07
18/12/18 17:33
上映終了後、参加者がしーんと静まり返ったほどです。みなさん、言葉にできないような重いものを深く感じとりました。
◆まずは知ること。
◆知ったら、一次情報に頼るのでは、自らその先を調べてみる。
◆シェアする。意見する。
◆自分たちがこの最悪な問題に関わっているという自覚を持つこと=自分たちの使っている身近なモノ(携帯のレアメタル)が、コンゴの鉱山の労働やレイプなどの問題と関わっているということ。
◆消費者として、モノがどこで採取されどこで作られているのか、その背景を知って、大切にする。
アフリカへ直接行って何かをすることができなくても、上記のようなことを考えることが大切だと思いました。
23/10/17 15:21
女性や子ども、時には赤ん坊さえもレイプ被害に遭うという異常な状態をまず知り、
そして、それは性欲から生まれるものではなく、性的テロリズムであり、その問題と自分たちが実は地続きであることを知りました。
ユナイテッドピープルさんの映画は、見終わった後、その課題のあまりの大きさと入り組んだ関係性に絶望したくなるものも多い。でも、上映会はその絶望を抱えて、そこからどうして行けばいいのかを話し合えるのが本当にいいところだと思います。
映画の主人公のムクウェゲさんが2023年12月の大統領選挙に出馬されると報道で知りました。
どうか無事に選挙を迎え、大統領になって国や国際世論を動かして欲しい!
頑張ってムクウェゲさん!
18/05/21 13:32
来てくれた方たちも、言葉もなく見入っていた。
また、助産師の女性が、上映後の感想を聞いているときに泣き出してしまったが、
彼女は一方で女性たちの強さや、自分の仕事への意欲がより高まったようだった。
また、高校生男子や女子大生も、とても真剣に見入ってくれ、いつになく充実した上映会となった。
とても重要な示唆をも含んだ映画であり、おおきな会場で独立した上映会を考えたいと思った。」
(上映会主催者より ユナイテッドピープル代理投稿)
上映会主催者の声
性暴力、犯罪には社会問題、貧困、性教育、根が深すぎて、でもエネルギーがあるなら、力があるなら、動けるなら、できる人ができることを、感受性のある人だけでいいから動きなさい、と受け止めました。
オンラインで30名の皆さまと一緒に映画『女を修理する男』を観ました。
情勢が不安定なコンゴ東部で
自らも命を狙われながら、性暴力に合った被害者を治療し続け、
司法にも訴え続けた婦人科医、デニ・ムクウェゲ医師。
絶望的な状況の中、あきらめずに患者に向き合う姿に
多くのことを学びました。
耳をふさぎたくなるような残酷な話も多く、
現代に起こっていることとは信じがたい内容でした。
・国外で起こっていることだからと目を背けたり
無関心でいることは加害者であることと同じこと
・戦争は人を悪魔にする
・穏やかで優しい社会にしたい
など、上映後はそれぞれ感じたことを共有。
シリアスなテーマでありながら、自由に話し合い、
他の方の視点での感想から気づくことも多く
有意義な上映会となりました。
みなさまからいただいたカエテク宣言を一部ご紹介します。
\私たちのカエテク宣言/ ~映画を見て「変えていきたい」と思ったこと~
――――――――――――
●行動!
●今日知った内容についてもう少し深く学び、この問題について人に説明できるようになりたいです。
●社会貢献について今の現状を知る機会をたくさん持とう!
●もっと世の中のことに広く目を向けていきたいと思います。
●市民の意識革命で弱者に住みやすい社会を、ジェンダフリーに。
●性暴力を見て見ぬふりしない!
●無関心が一番リスクとなることを自他ともに確認する。
●”カエテクシネマという場所があること”
”世界で起こってること”を伝えられる人になる。
――――――――――――
世界に起こっている問題を身近なこととして考える
きっかけにすることができたと感じました。
・シェアタイムでは、参加者が自分にできることは何なのか真剣に考える時間となり、コンゴの紛争鉱物に関わる日本企業を知りたいという声が上がった。
資源のあるところには紛争が起きやすく、紛争があるところには女性への性暴力が起きやすいと感じました。
まずは知ることが第一歩ですので、映画を通して、このような事実があるということを参加された皆様に知っていただけたのはよかったですし、国際ガールズデーを知っていただくよい機会にもなりました。
少なくとも年に一度は、世界の過酷な状況にある女の子に想いを馳せ、そこにある問題をみんなで共有し、考えていきたいです。
また、ここ日本でも、痴漢、盗撮、セクハラ、レイプなど、あらゆる性暴力が蔓延し、存在するのが当たり前になっているかのようですが、これらの性暴力を根絶させるため、自分の身近なところからアクションを起こしていきたいです。
日本人が普段知り得ない情報であり、身近に感じにくいテーマだからこそ、一人一人が映画で得た衝撃を心に刻むことが大切だと感じることが出来ました。
大学の講義の一環で鑑賞しました。机上で性暴力について学んではいましたが、実際の映像を目の当たりにすると、ただひたすら言葉を失いました。もし自分が被害者の一人だったら…
20年以上続くコンゴ紛争。その中で年齢や性別を問わず、老若男女が性暴力の被害に遭っており、コンゴは「女性にとって世界最悪の場所」とも言われています。今なお続いているコンゴ紛争を、私が今の今まで知らずにいたことにも衝撃を受けました。作品中で、被害にあった多くの少女たちが将来に希望を見出せずなき苦しんでいる姿を見ると、他人事としては到底受け取れませんでした。
作品中には実際の状況を「ありのまま」に伝えているため、所々に過激な映像もあります。しかしながら、問題をきちんと受け止めることができるという観点から、大変意義のある作品だと思います。
多くの情報がありふれている今日、まず重要なのはそこにある問題をきちんと「問題」として認識することだと思います。是非一度手に取っていただくことを強くお勧めします。