お金も物も僅かなこの島には 老いることを忘れた老人たちが 活き活きと暮らしているらしい。
長寿で有名なギリシャの離島、イカリア島へ経済危機で希望を失った若者たちが移住した。 大都会から離島に移住し、人生を再出発した若者たちのドキュメンタリー。
「新しい時代の懐かしいキーワードを発見できる映画だ。」
枝廣淳子(幸せ経済社会研究所所長、環境ジャーナリスト)
「島の人々の一言一言には計り知れない学びと発見がある。」
食環境ジャーナリスト 金丸弘美
News
- 2020/04/07
- 映画『ハッピー・リトル・アイランド』cinemo新規メンバー登録で期間限定無料試聴!
- 2015/08/10
- 本日DVD発売!『ハッピー・リトル・アイランド ―長寿で豊かなギリシャの島で―』
- 2015/07/17
- DVD発売記念!上映費用半額!!
- 2015/03/13
- 『ハッピー・リトル・アイランド ―長寿で豊かなギリシャの島で―』感想が届きました!
- 2014/11/26
- 11月29日(土)大阪・第七藝術劇場にて上映!『ハッピー・リトル・アイランド ―長寿で豊かなギリシャの島で―』
(c)ANEMON
About the film
ギリシャの離島、イカリア島。この島の住人は世界のどこよりも長生きで幸せと言われている。
都会から移住した若者たちが島の老人たちから人生を楽しむコツを学んでいく。
ギリシャは2010年頃からの経済危機で3人に1人は貧しく、若者の半分は無職となった。職を失い、希望を失った「ロストジェネレーション」と呼ばれる若者たちの多くはギリシャを離れ、海外に逃れたいと思うようになる。そして一部は僅かな希望を抱き、田舎を目指して移住した。
IT関連の仕事をしていた35歳のトドリスも彼女のアナとギリシャの離島でどこかミステリアスな島、イカリア島に移住した。自給自足的で経済危機とは無縁なイカリア島で彼らは飛び切り元気で長寿な老人たちと出会い、人生を楽しむコツを学んでいくが・・・
More info
ギリシャは2010年頃からの経済危機で3人に1人は貧しく、若者の半分は無職となった。職を失い、希望を失った「ロストジェネレーション」と呼ばれる若者たちの多くはギリシャを離れ、海外に逃れたいと思うようになる。そして一部は僅かな希望を抱き、田舎を目指して移住。人生を再出発させようと行動を始めていた。
IT関連の仕事をしていた35歳のトドリスも、不況で治安も悪化した大都市アテネが故郷とは思えなくなり彼女のアナと、どこかミステリアスなギリシャの離島、イカリア島に移住することになる。イカリア島は長寿で有名な島で、人々は幸せに暮らしているという。イカリア島の暮らしは都市生活とは全くことなり自給自足的。トドリスは畑付きの家を買い、畑を始め、島の生活に馴染もうとするが…
監督のニコス・ダヤンダスも自らイカリア島に暮らしながら、新たな生活を始めたばかりのトドリスやアナの悩みや学びを追いかけ、どんな社会状況であろうと長寿で幸せに生きるイカリア島の老人たちの幸せの秘密迫っていく。
Data
原題 | LITTLE LAND | 製作年 | 2013年 |
---|---|---|---|
製作国 | ギリシャ | 制作 | ANEMON |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 52分 |
Cast & Staff
監督 | ニコス・ダヤンダス | 製作総指揮 | |
---|---|---|---|
プロデューサー | レア・アポストリデス、ユーリ・アヴェロフ | 原作 | |
脚本 | 音楽 | ||
撮影 | 編集 | ||
キャスト |
Review(5)
14/10/10 09:39
16/02/24 11:31
16/03/30 17:02
また、イカリア島の人々みんなが共通して持っている「必要最低限のもので満足する」という考えはこれからの社会問題を解決する上で必要不可欠な考えだと思いました。
映画トゥルーコストと繋がる気がしました。
16/10/26 02:45
上映会の際の参加者も、偶然にもほとんどが移住者の方でした。
見終わった後の意見で多く出たのは、
「この映画の先が大事だよね。」という意見です。
それは、自分自身が移住者として、
まさに映画と同じような経験を経たからこそ出る言葉なのですが、
この映画で収められているのはまだ“通過点”であり、
「その先の暮らしをどうするか?」というところを、
日々移住者たちはそれぞれに答えを見い出そうとしています。
現在都会に住んでいて、いつか移住をしたいと思っている方がこの映画を見ると、
背中を押してくれる良い映画だと思います。
既に移住して田舎暮らしをされている方には、
少し物足りないと感じるかもしれません。
ただ、同じ移住者同士で何人か集まって鑑賞すると、
各々の歩んできた経験をなぞりながら、話に花が咲くでしょうし、
それぞれが悩んでいることへのヒントも見つかるかもしれません。
この映画の良さが最も引き出せる上映会のやり方は、
都会で移住を考えている方々に向けた上映会において、
現に移住して田舎暮らしをしている方を1~2組よんで、
上映後にトークセッションをするという上映会のやり方かなと思いました。
17/09/21 03:00
〇足るを知る人達の目がキラキラしていてよかったです。若者が結果を早く求めすぎるというのはそうだなと思いました。
〇"貧しさ”と“豊かさ”って何だろうと改めて考えさせられる映画でした。
〇自分の生活に重ねた時に見つめ直さなければいけない所があると気付かされました。(主に考え方)
〇時給自足をしたいなと思いました!人生を自分らしく過ごすために自分に必要なものは自分で作ることが出来るようになりたいと思いました。また、自分の住んでいる地域と似ているところもあり、住んでいる地域の良さを感じました。
〇“足るを知る”ということで幸せを感じられるかどうかが変わるなーと思った。頼ること、助け合うことは生きる上で大事なことだけど、みんなすぐ忘れちゃうな。
Rebornレビュー
参加者で持ち寄ったお菓子や秋の果物を頂きながらの上映会でした。お裾分けの果物や野菜がふんだんに手に入るこの地域では、映画の中の素敵なやり取りがまさに日常的に行われる土地でもあります。
国は違えど、都会から、破綻している経済社会から避難し、新天地で改めて、よく生きるということに真摯に向き合う姿に、大きな共感を覚えながら鑑賞しました。
上映会後のフリートークでは、受け入れ側の地域の方々の言葉や表現、やさしさにも目が向けられていたのが印象的でした。移住者目線だけではなく、受け入れ先目線でこの映画をみると、また違った魅力が出てくるのかもしれません。
日々暮らしている中で喜びを分かち合うこと、楽しみながら行うことが描かれており、移住者の苦悩もちらほらかいま見えました。
移住先で新たな取り組みを始めたい人だけでなく、移住者の受け皿を作りたいと思う田舎暮らしの方にもお勧めしたい映画です。
上映会主催者の声
「コペンハーゲンに山を」と
「ハッピー・リトルアイランド」の2本立てで開催しました。
国も年代も手段も違うけれど、どちらの作品も、明るい未来を思い描く人々が、それぞれの置かれている状況や文化の中で、それぞれのコミュニティー形成されていく、その対比を興味深く観ることができました。
<参加者の感想>-----------------
2つとも興味深く、今の下川にマッチした映画でした。
ーーーーー
環境を変えるのは、先ず自分の考えを変える事と思いました。
ーーーーー
ゴミ焼却場のデザインを公募するって発想が日本にはないよなぁと思います。特に地方はコストコストコスト…初期投資の大きさばかりに目がいって、安いけどムダの多い施設になりがち。
蜂を飼いたいです。
ーーーーー
どちらも、「大人な社会」を感じました。
「ジャストラ研究会」にも参考になると思いました。
あと、2本目は「移住ブーム」「田舎暮らし」のなかて移住を考える人に見て欲しいなぁと思いました。
ーーーーー
コペンハーゲンに山をは、色々な葛藤とチャレンジを描いていて、ジャストラ視察報告会でみたものの奥が見えてよかった!ハッピーリトルアイランド、年配者たちの生きる姿勢に感じ入りました。これから世界中の人たちの生きる見本になるような生き方なんだなと。
ーーーーー
アテネの今が日本の未来に見えて不安になった。イカリア島に行きたくなった。
ーーーーー
必要最低限で満足するとの言葉が、心にしみました。
ーーーーー
①ごみの処理と発電が同時にできれば問題解決につなげられそうだと思いました。
②田舎暮らしの理想と現実のことがわかりやすかった。
ーーーーー
色々考える内容だった。
ーーーーー
『コペンハーゲンに山を』は、もっとゴミ処理場のサステナブルな側面を紹介していると思っていたのですが、見た目とスキー場と予算の話がメインで、夏でもスキーをできるようにするためプラ系を使っているように見えて、マイクロプラスチック出しまくりでは?とサステナブルな側面から疑問を持ちました。
その後、偶然モエレ沼公園の情報を見て、ゴミ処理場つながりという点で北海道にも事例があったんだなとあらためて気づきました。
https://moerenumapark.jp/environment/
『ハッピー・リトル・アイランド』は、地域おこし系の優良事例紹介とは違って、簡単に感想をまとめられない、映画的な映画で味わい深い作品でした。
ーーーーー
生まれたときから江田島で暮らしている方、
一度は島から出て、Uターンされた方、
外から移住された方、
これから都会から地方へ移住を考えている方、
立場が違う皆さんで意見交換できました。
移住者を受け入れる風土、助け合い。
満足度と幸福感。
皆さんにとって、暮らす上でのヒントにもなったようです。
参加した方の感想からは「幸せ」「助け合い」の言葉が多かったです。
一部をご紹介します。
------------------------------------------------
・人と助け合うことで幸福感を感じる。これが長寿につながる。
・コミュニティーの必要性が分かった
・島の人々の無理をしない生活が、今後のヒントになると思った。
・人との助け合いがいろんな困難を乗り越えられる
・自分がこれから何をしていくか考えようと思った。
------------------------------------------------
など。
これからの生き方のヒントになりそうな映画と評判でした。
他にも、若者が桃源郷のように思った島での暮らしも、結局一人では何もできず、周りになじめて助け合える人だけが成功するという点が印象的だったという人、
健康があってこその幸せという人、
それぞれ違った視点での感想を聞くことができました。
トルコの方が近いぐらいで、決して裕福な島じゃないのに、
イカリア島には年老いても人生を楽しむ達人が沢山いるんです。
ギリシャの経済危機があろうと、
彼らがずっと人生を楽しんでいられる理由は、
どこか達観した考え方にあるのかもしれません。
ないものを数えるのではなく、あるものを数えること。
欲しいものではなく、必要なものを基準に物事を考えること。
そして、人生を楽しむこと。
そう、もしかしたら、進んで人生を楽しもうと思考するから、幸せに近づくのかもしれません。
とてもシンプル。
幸せになろうとするから、幸せに近づき、幸せになる。
何か、大切な事に気づかせてくれるドキュメンタリーです。