世界の平和が脅かされる中で、重いテーマの上映が続いていましたが、久しぶりに食と農業をテーマにした作品を選びました。10年以上前の作品ですが、色褪せることなく見どころの多い作品でした。従来作物の復活を描く中で、様々な気づきがあり、上映後の感想共有もとても有意義でした。
参加希望者と月1回のプロギング(北欧発祥のランニングとゴミ拾いのアクティビティ)も実施しました。外国人で賑わう日本を代表する商業地、銀座、日本橋を駆け抜け、今回は人形町、兜町を通りながら戻り、日比谷でゴミ拾いをして終えました。
おいしくて、そして心に効くドキュメンタリー映画
在来作物と種を守り継ぐ人々の物語
(c)映画「よみがえりのレシピ」製作委員会
【製作意図】
在来作物は何十年、何百年という世代を超え、味、香り、手触り、さらに栽培方法、調理方法を現代にありありと伝える「生きた文化財」である。しかし高度経済成長の時代、大量生産、大量消費に適応できず、忘れ去られてしまった。社会の価値観が多様化する現代に、足並みを合わせるように在来作物は、貴重な地域資源として見直されている。在来作物を知ることは、食と農業の豊かな関係を知ることにつながる。地域に在来作物がよみがえり、継承されていく姿は、豊かな食を味わい、楽しむ姿であり、地域社会の人の絆を深め、創造する姿である。この動きを日本全国、さらには世界中で起きている食や農業の問題への処方箋(レシピ)として、伝えていきたい。
栽培者自身が種苗を管理し守ってきた在来作物(ざいらいさくもつ)は、世代を超えて地域に受け継がれてきました。しかし品種改良された作物より収量が少なく、病気にも弱いことから市場で評価されず、多くは消失してしまいました。そんな時代に独自の料理法で在来作物の存在に光を当てた“山形イタリアン”「アル・ケッチャーノ」の奥田政行シェフ。野菜の個性的な味・食感・香りを生かした料理には、新鮮な魚介や肉と、地域の風土や物語も盛り込まれます。また焼き畑農法を研究する江頭宏昌先生は「ここにしかない価値」を秘める在来作物が地域再生の起爆剤になると確信しています。さらなる主役は、手間を惜しまず種(たね)を守り続ける農家の人たち。その笑顔と心意気を感じることで、何気ない日々の生活が少しだけ違って見える、そんな魅力が『よみがえりのレシピ』には溢れています。
原題 | 製作年 | 2011年 | |
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製作国 | 日本 | 制作 | 映画「よみがえりのレシピ」製作委員会 |
配給 | 映画「よみがえりのレシピ」製作委員会 | 時間 | 95分 |
監督 | 渡辺智史 | 製作総指揮 | |
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プロデューサー | 原作 | ||
脚本 | 音楽 | 鈴木治行 | |
撮影 | 堀田泰寛 | 編集 | 渡辺智史 |
キャスト |