配給会社ユナイテッドピープル代表の関根健次さんを迎えた上映会を開催しました。関根さんからは映画の力、「知ること」「共感すること」で世界を動かす力になるという印象的な言葉も発信されました。上映中はすすり泣く方や、初めて知りました、という感想も多く頂きました。
いまだジャーナリストはガザに入ることが出来ない(イスラエル監視下の従軍記者を除く)ガザの状況下では外国からの記者が自由に取材したり報道できたりすることが不可能です。
ファトマさんのように中から発信できるジャーナリストの存在が大切なわけですが、中からの情報のみではイスラエル側から「真実でない」と言われてしまいます。
ジャーナリストが自由に取材できない事自体が問題で、僅かな網を潜り抜けて発信された情報、とりわけ戦争とは無縁なガザに生きる人たちの声に作品を通して触れることは大切だと思います。
「知らなければ無かったことになる」ことがないよう、機会を見つけて情報を共有できる場を作り続けたいと思います。
会場内での質問なども紹介します。
Q)ファトマさんがイスラエル軍の攻撃で亡くなった状況について。標的とされピンポイントで亡くなったのか、そうでなかったか。
A)カンヌ出品が決定した翌日というタイミングやフォレンジック・アーキテクチャーの報告等を踏まえると、ほぼピンポイントで狙われたと考えている(*)。ファトマは婚約中、妹は妊娠中だった。
※ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ「フォレッシング・アーキテクチャー」報告
Q)日本に暮らす自分たちに出来ることは?
A)地理的にも心理的にも遠い立場にいる日本だからこそできることはたくさんある。
まずは知ること。知らなければ無かったことになる。
・外務省では中立的な立場で和平を勧める国際和平調停ユニットを最近立ち上げている
・個人的に支援(送金)することもできる※SNSで繋がりを持つ
・NGOに寄付をする(パルシック、パレスチナ子どものキャンペーンなど)
https://www.parcic.org/index.html
https://ccp-ngo.jp/
・民間、ジャーナリズムなど出来ることを探してみるとたくさんある。
Q)もしファトマさんが生きていたらカンヌ映画祭に出席できたか?
A)おそらく出席できたのではないか?現在もガザから出ることは出来ないが、国際的な映画祭であることや映画祭開催国のフランスが絡むことから、出席は可能だったと思う。
そのほか、印象的だった言葉など
・「ガザにいる人の悲鳴が聞こえない」。
→映画を通して「知る」ことで小さな叫びを聞き出し、知って共感できることが大切。
・アメリカに留学中という学生の方が身の回りの状況を報告してくれました。
大学には3人のパレスチナ人がいて一人はガザ出身だそうです。彼らは自分が発言することで自身に危険が及ぶことを警戒して何も話してくれないそうです。
一方、関根さんのお話では、反対に「話したい!聴いてほしい!」という人もいる、ということで「ダニー・ジンDANNY JIN」というミュージシャンを紹介してもらいました。
https://www.youtube.com/@DANNYJINHojiCha
パレスチナの人は1948年の「ナクバ」の記憶が残っているので土地を離れることに強い抵抗感を持っている、というお話もありました。
一方で外へ出たくても封鎖によって出られず攻撃にさらされざるを得ない人もたくさんいます。
同じ地球上で、差別によって今現在も人が大量に殺されていて、ジャーナリストも入れず、中の人たちの悲鳴もかき消されそうな状況下で、スマートフォン越しで紡がれたこの作品がたくさんの方の目にとまりますように。
世界中を旅したかったファトマさんの写真は、今、出雲市の「フェアトレードfuku-mimi」に滞在中。入場無料。
ぜひ、ファトマさんがカメラ越しに見たガザの写真に会いに来てください。



















