『ザ・トゥルー・コスト』製作総指揮ヴィンセント・ヴィットリオ プロデュース作品
"私たちは社会課題を解決するアメリカ、ミレニアル世代の社会起業家"
貧困や環境破壊などの問題解決のために事業を行う
新時代の社会起業家たちの挑戦を追ったドキュメンタリー
About the film
貧困、不平等、そして環境破壊といった社会課題をビジネスの手法で解決しようとチャレンジしている社会起業家たちがいる。映画『ザ・ニュー・ブリード』は、アメリカで勢い盛んな社会起業家たちを捉えたドキュメンタリーだ。この映画には3人の魅力的なミレニアル世代が、どのように事業を立ち上げたのかを描いている。
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カリフォルニア州コスタメサを拠点とするアパレル企業、ノウンサプライの共同設立者であるコールは、ウガンダとペルーの女性たちに教育、指導、安定した収入を与えることで、貧困から抜け出す力を与えている。ルイジアナ州ニューオーリンズを拠点とするボンフォークの創設者であるジャンナは、販売する靴下が1足売れるごとに必要としている人に靴下を1足寄付している。そして、カリフォルニア州ベンチュラにあるプラスチックリサイクル会社ブレオの共同設立者であるベン、デイヴィッド、ケビンは、チリ沖で廃棄された漁網を回収し、スケートボード、サーフボードのフィン、サングラスなどの機能的な新製品に生まれ変わらせている。社会起業は、ミレニアル世代にとって有力なキャリアの選択肢となっている。
映画には、コメディアン、ミュージシャン、学者が登場し、社会起業家ムーブメントを多角的な視点で浮き彫りにし、植民地主義、不平等、貧困の歴史などを、楽しげで分かりやすい方法で伝える。この映画自体が社会事業であり、映画の収益は世界中の恵まれない環境にある若い映画制作者の映画機材やトレーニングに使われる。
Data
原題 |
The New Breed |
製作年 |
2020年 |
製作国 |
アメリカ |
制作 |
ステイ・ゴールド・スタジオズ |
配給 |
ユナイテッドピープル |
時間 |
80分 |
Cast & Staff
監督 |
ピート・ウィリアムズ |
製作総指揮 |
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プロデューサー |
ピート・ウィリアムズ、ヴィンセント・ヴィットリオ |
原作 |
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脚本 |
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音楽 |
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撮影 |
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編集 |
ジェイク・カーペンター |
キャスト |
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上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
未だベンチャーや社会起業家という言葉が浸透していない地域(よく言えば必要のない?)での上映会。
作品冒頭にあるインタビューのように「社会起業家とは?」という問いかけに対して、ここではどんな回答が得られるのだろうと思った。そのくらいこの地域からは縁遠い(と自分は感じる)世の中の作品中の、グローバルムーブメント。
登場人物3組の活動家のアクション背景にはさすが、アメリカとの環境と行動力、ソーシャルインパクトの波及力があると思った。
自分のアクションに自信を持ち、信念を語る若者たちの目の輝きが突き刺さった。
アメリカとは環境や価値観が違うが、ここ日本の小さな地域でも、グローバルな規模での活動、起業とまでいかずとも、誰かが行動するための背中を押してあげられる作品だと思った。
身近なことから、誰かのために立ち上がる。やがてはそれが大きなうねりとなり社会の仕組みを変えていくかもしれない。
まずは私が。
映画というグローバルな流れを垣間見させてくれるメディアの価値をこのローカルで広げていきたいと思う。
人を助けて(社会課題を解決して)カネを儲けるというと聞こえは悪いが、儲かる仕組みがないと続かないのも事実だ。その儲かる仕組みは徹底して付加価値を付けることだと考えると、世の中の全ての仕事が社会課題の解決に繋がるように思えた。
一方、この手の映画は作り方とか構成がパターン化していて、既視感が否めず、どれも同じような印象になるのが気になった。
まちまるごと下五キャンパス第3回『ザ・ニュー・ブリード』
子どもも大人も一緒に学ぼう社会課題とSDGsと題して、地元の町内会(下目黒五丁目自治会)と一緒に企画・開催しました。参加した地域の小学生から大人までが社会課題を体感した会になりました。
参加者アンケートからは、
「”物を与える”ではなく”機会を与える”という言葉が印象にとても残りました。」
「自分の想いを仕事にして社会に役立てながら自身の喜びや生きがいになっている姿がいいなと思いました。」
「最先端の取り組みを近所の方々と知ることができて、今後が楽しみです。」
「映画を通して社会課題と起業家への理解の解像度が上がりました。自分の活動に活かしたいと思いますし、この地域で貢献できる活動があれば参加したいと思います。」
上映後の講演会では、合同会社ネイバーフード代表の方に講演を頂き、地域の中で一緒に社会課題を解決していきたいという雰囲気が広がりました。
上映後、WAHAHAシネマをやっているメンバーの高井英子さんが、ルワンダの女性たちと結んだ実際の社会起業の取り組みを紹介。寄付でない支援の仕方をみんなで話し合った。世界からの支援が飽和状態のアフリカを助けるというよりは、むしろ周りの人々を察して元気にするアフリカ人の能力に目を向けることが大切だなどの意見が出た。
素晴らしい映画で、たくさんの方に見ていただきたかったのですが、他の映画に比べて集客が特別難しかったです。
まだまだピンとこないテーマなのでしょうか。
3人の社会起業家を軸に、時系列で彼らとビジネスの成長を描くドキュメンタリー。
彼らを取り巻くエコシステムも丁寧に描かれている。
起業した想いや、課題をクリアしてビジネスを拡大させたり、環境の変化に伴ってビジネスモデルを転換している姿などが描かれている。応援したい気持ちになる。
また、世界の富のあまりの不均衡についても映画の中で折に触れて説明がされている。
そんな中でたたかう3人の起業家がとても頼もしい。
元気をもらえる映画。