食の もったいない を美味しく楽しく解決!舞台は「もったいない精神」の国、日本 。
“もったいない精神”に魅せられ、オーストリアからやって来た食材救出人で映画監督のダーヴィド。日本を旅して発見する、サステナブルな未来のヒントとは。
【コメント】
必要、不要、無駄なモノをまざまざと知らしめられたコロナ禍。
来たるアフターコロナの新世界。
我々の新たなフードライフラインの基準は
この”もったいない精神”である事を願っています。
これ以上地球を怒らせない様に。
― 斎藤工 (俳優・映画監督、本作アンバサダー、ナレーション、吹き替え担当)
ほか多数 https://www.mottainai-kitchen.net/review/
【文部科学省選定作品(学校教育教材・社会教育教材)】
©UNITED PEOPLE
About the film
“もったいない”。
元々は仏教思想に由来する言葉で、無駄をなくすということだけではなく、命あるものに対する畏敬の念が込められた日本独自の美しい言葉だ。そんな“もったいない”精神に魅せられ日本にやってきたのは、食材救出人で映画監督のダーヴィド・グロス。ところがもったいない精神を大切にして来た日本の食品ロスは、実は世界トップクラス。その量毎年643万トンで、国民一人あたり毎日おにぎり1個分。一家庭当たり年間6万円のまだ食べられる食べ物が捨てられている。ダーヴィドはコンビニや一般家庭に突撃し、捨てられてしまう食材を次々救出!キッチンカーで美味しい料理に変身させる“もったいないキッチン”を日本各地でオープンする。
More info
福島から鹿児島まで4週間1600kmの旅。ダーヴィドと旅のパートナーニキを助けてくれるのは、もったいないアイデアを持つ日本のシェフや生産者たち。フレンチシェフがネギ坊主まで丸ごと使うもったいない料理、野山が“食材庫”という82歳で医者いらずのおばあちゃんが作る野草の天ぷら、0円エネルギー、自然の蒸気を使った蒸し料理など、もったいない精神に満ちたアイデアに出逢う。次第にダーヴィドは“もったいない”の先に、食品ロス解決のヒントだけではない、たくさんの幸せを見つけていく。さあ、2人と“もったいないキッチン”の旅に出かけよう!
文部科学省選定 学校教育教材 高等学校学生向き 公民
文部科学省選定 社会教育教材 青年向き/成人向き 国民生活(環境・資源・
エネルギー)
通知日:令和2年7月8日
Data
原題 |
|
製作年 |
2020年 |
製作国 |
日本 |
制作 |
ユナイテッドピープル |
配給 |
ユナイテッドピープル |
時間 |
95分,35分 |
Cast & Staff
監督 |
ダーヴィド・グロス |
製作総指揮 |
松嶋 啓介 |
プロデューサー |
関根 健次 |
原作 |
|
脚本 |
ダーヴィド・グロス |
音楽 |
高橋 英明 |
撮影 |
ダニエル・サメール |
編集 |
神保 慶政 |
キャスト |
ダーヴィド・グロス
塚本ニキ
井出留美
髙橋 巧一
青江 覚峰
ソウダルア
岩元 美智彦
白石 長利
萩 春朋
真珠まりこ
若杉 友子
篠原 祐太
渡邉 格
たいら 由以子
たかはし かよこ
瀨﨑 祐介
横田 岳
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上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
10月30日「食品ロス削減の日」の前日にふさわしい上映会でした!
奈良県で2回目の上映会は生協のお店「コープいこま」さんの集会室をお借りして開催しました!
組合員の方を中心にたくさんお集まりいただき、上映会終了後はお店から賞味期限が近いお菓子を提供いただだいて「もったいないお茶会」も実施し、感想や意見の交換を行いました。
会場を活かして、食品ロスを減らすための生協の取り組みを伺う時間も取り、「コープいこま」の店長さんから現場の声も聞けた充実の上映会でした!
今回は「0円キッチン」と「もったいないキッチン」を同時に連続上映しました。どちらも個別に上映会の開催実績はありましたが、続けて観ることで共通点や違いが浮き彫りになりました。
どちらかと言えば「0円キッチン」の方が胸に響いてくるように感じたのはなぜでしょうか。それは、身近な日本ではない世界の話の方が想像力が働くということなのか、あの特製キッチンが持つ魅力のためなのか。あるいは「もったいないキッチン」が、どうしてもキレイにまとまり過ぎているというか、ハイソな人たちの話という風に見えてくるからなのか。開催者としてはそんなことを考えました。
食料の適正な分配さえ実現できれば、世界の食糧が不足することはないというのは数字の上での話なのかも知れません。例えばアフリカやインドのように爆発的な人口増加に追いつくためには、昆虫食のような新たな対策が必要なのかも知れません。しかし食べ物のことはあまりにも身近すぎるのか、マクロな視点とミクロな視点が乖離してしまいがちだとも感じました。
上映終了後には、身近なフードロスの問題をやわらげるために、コンポストの話をしました。生ゴミは気になるけど、コンポストは虫や臭いが心配という参加者に、LFCや段ボールコンポストを実際に使っている身としてのアドバイスなどをしたところ、興味を持ってもらうことができました。その場で調べてみたところ、お住まいの自治体ではコンポストのための資材を無料配布していることも分かり、さっそく試しにやってみよう!ということになりました。
食べ物を無駄にしない、という心がけは、食べ物が足りないのは失礼に当たるというおもてなしの文化との衝突が起こります。であるならば、ひとまずは、人が食べられるものを焼却処分するのでなく、堆肥化して生命の循環を繋いでいくことが差し当たりの現実的な対策なのかな、と感じました。
映画を見て感じたこと
●企業の方のSDGsバッジのむなしさ
●岩元社長の話にもったいないを再発見
●農家出身なので嬉しかった
●皆が同じ考えだと問題も解決するが難しい
●食べることの大切さ感謝を生活の軸において根を張った人生に
●廃棄されるものの多さに驚いた
●日本が褒められる旅立ったようですが、評価が低い食品ゴミ部門にはもっと突っ込んでほしい
●今までの食品ロスに反省
●食材のむだを利用して使用することの大切さ
●映像で見える形でむだな食材をみられとても切ない
●便利さとひきかえにたくさんの無駄をうみだしている社会の構造を無意識にさ支えている私たち
明日から行動したいこと
●キッチンから素直に「もったいない」と素直に発言してみよう
●もったいない行動をしないように気をつけたい
●スーパーやコンビニがもっとネットワークやシステムにづくりに参加してほしい(※要望ですね。。。)
●冷蔵庫をいっぱいにしない
●食材を大事にすること
●自宅でコンポストを実践して畑をつくりたい
食品ロス削減月間に合わせて、上映会を実施。
参加者からは、
「つくりすぎないために、地消からはじめて行くことが大事だと思った」
「便利さが優先されすぎて、手間がかかることをやらなくなったことで、『もったいない』が増えている。手間をかけてみることが大事なんじゃないか」
「食卓を囲むという行為が減っているのではないか?食卓を囲むと食の重要性や向き合い方が変わるのでは?」
といった感想をいただきました。
いま世界中で起こっている多くの紛争、気候変動、感染症拡大のなかで、食べること、生きることが危機的状態になっている人々、その中でも最も弱い立場にいる子どもたちの状況について、心を痛めています。自分たちにできることをするためにも、自分たちの暮らしを大切に、誠実に生きていくことが重要なことを強く感じました。
参加者の感想から
捨てることはたやすいけれど、それをどう「活かすか」を考えたい。
「もったいない」は単に食品ロスの削減だけに留まらず、地球のすべてのものを有効に活用し、持続可能性を高めていくことだと学びました。
食は生命を頂くことを強く感じました。
日本の食糧廃棄量の多さに驚きました。命をいただいていることを忘れずに生きたいです。食事は人と人とをつなげます。
映画まだしか参加できませんでしたが、見せていただいて、改めて自分の食生活を考え直さないといけないと思いました。
賞味期限、消費期限の絶対王権を今日からやめます。(女性・30代以上)