いのちあるものは、田畑に生かされていることに気づいた。ここでしっかりと生きていこう。ー川口由一
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自然農とは何を意味するのでしょう? それは、こんがらがった糸をほどくように、農耕という営みの大もとへと辿り直すことにちがいありません。農業を超えて、川口由一さんの物語はすべての人に開かれています。それは、人が人として生きる意味を、人がひとつのいのちとして生きる意味を、そして人が個々の自分を生きるということの意味を語ってくれます。今こそ、川口さんの言葉に耳を傾け、その生き方に溢れている美しさや愉しさを見つめてみましょう。そこには、大転換期を幸せに生きるための智恵が詰まっています。ー辻 信一
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いのちあるものは、田畑に生かされていることに気づいた。ここでしっかりと生きていこう。ー川口由一
「自然農の田畑に立って、いのちあるお米と向き合うと、まことの喜びに出会えます」自然農とは農業のやり方を言うのではない。「自然とはなにか」「いのちとはなにか」を考え学ぶ概念であり、自ずから然らしむる“いのちの営み”に寄り添う生き方そのものだと川口さんは言う。永く自然農を実践してきた川口さんの言葉と、自然農によってつくりだされた田畑の美しさや豊かさは、自然と生きる歓びや、農にかかわる楽しさを教えてくれるだろう。
いのちの道へ-川口さんの言葉
・自然農への転換は、生き方を問い直すことからはじまる。
・太陽の恵みを、風の恵みを、空気を、水を、すべての自然の恵みをもらって、ここで生かされてるんだな…。
・生きるのに必要なものをもたらしてくれるのは、いのちの営みのなかでつくりだされる自然の恵みしかない。
・自力のところでは100% 自分を全うし、他力のところでは100% 生かされる存在。
・地球に存在するすべてのいのちは一体。
・いのちがいのちの営みのなかで、いのちの姿をあらわすことに感動がある。
・どこにしあわせがあるのかを悟ったならば、生かされるなかで、平和に生きることができる。
・自然農とは「いのちの道」「人の道」「わが道」を同時に生きること。
Data
原題 | 製作年 | 2011年 | |
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製作国 | 日本 | 制作 | ナマケモノ倶楽部 |
配給 | 株式会社素敬 ゆっくり小学校 | 時間 | 60分 |
Cast & Staff
監督 | * | 製作総指揮 | |
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プロデューサー | 馬場直子 | 原作 | |
脚本 | 音楽 | ||
撮影 | 本田茂 | 編集 | 本田茂 |
キャスト | 川口由一、辻信一、キムナムヒー |
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上映会主催者の声
・仰っていることは正しい、おそらく。
・自分や自分の家族を賄う自給自足の生活ならば可能だが、多くの人たちの食料を賄うのは限りなく難しい。
・すぐに変えるのは難しいが、次世代ではこれが当たり前になるように教育が重要。
・欲のあるのが人間だが、その欲を良い方向に向けたい。
協生農法も自然農法も、自然の中で動植物が相互作用するバランスがすばらしくよくできていて、下手に人間が科学技術で近視眼的・局所的にコントロールしようとするのは愚かである、というところは共通しており、自然の素晴らしさを尊び謙虚になるということにおいて川口さんの哲学はすばらしいという意見が多数ありました。
一方で、川口さんは自然に対して利己心を捨てる信念が強く、庶民の誰もがそこに向かうべきというのはちょっと無理がありそうに思いました。自然農の先駆者である福岡正信氏もそこまでストイックにはなっていなかった(むしろ「惰農」を標榜していた)と思います。
また、川口さんが鎌で雑草取りをしていたり、足踏み脱穀機やとうみといった江戸時代の道具を使っていたのも手間をかけすぎていて現実的ではないという意見も出ました。それだと江戸時代の生産性に戻ってしまうので、自然のバランスは大事にしつつ、面積あたりの収量や設備投資額だけでなく手間も含めたコストパフォーマンスを上げていく農法が必要であると感じました。
いずれにしろ、こういったテーマを教育現場でも積極的に取り上げて考えていくことも大事である、というコメントもありました。
川口さんの生き方に触れる映画で
川口さんの本やYouTubeなどで知ってくださっている皆さんが酸化されました。
参加された方は子育て中のお母さんたちから
フリーランスのお仕事をしている方、
農業の経験をしてもしていなくても
「土」から「生きる」がテーマで
皆さん関心のあることだと感じました。
土を耕さない農法や手作業、
いきなり全部は実現できなくても
そこの在り方というものを見つめていきたいと
感想もありました。