タシちゃんと僧侶
ジャンル
教育 人権 社会変革 問題解決 時間 39分
製作年2014年
監督 アンドリュー・ヒントン、 ジョニー・バーク
<エミー賞 2016 受賞作>(Outstanding Short Documentary)
チベット僧侶がヒマラヤ山脈の麓で愛と思いやりを学ぶ孤児院を開き、85人の”父”になった感動のドキュメンタリー。
孤児を預かることは、親になる決断。その子の命を救うこと。
父親の記憶が子ども時代にないダライ・ラマ14世の教えを学んだ僧侶ロブサン・プントソックは孤児たちの”父”になる決意をする。
About the film
ヒマラヤ山脈の麓で、僧侶ロブサン・プントソックはダライ・ラマ14世の教えを学んでいた。ダライ・ラマ14世からの依頼で彼はチベット仏教を西欧に広めるため、宗教教育者としてアメリカに暮らしていたが、8年前に故郷に戻り、孤児や恵まれない子どもの救済に乗り出す。プントソック僧侶は、孤児院、ジャムセ・ガッサルをヒマラヤ山脈の麓に設立。85人の孤児または親に捨てられた子どもたちを保護し、慈愛の心を持ち、生きていくことを教えている。
5歳のタシちゃんは、新しく孤児院にやって来たばかり。彼女のお母さんは最近亡くなり、アルコール依存症のお父さんに追い出れてしまったのだ。ここで、過去のトラウマから傷ついており、気難しいタシちゃんは、他の84人の新しい友だちとの生活に馴染もうとする。タシちゃんをプントソック僧侶や、この孤児院の新しい友だちたちは癒やし、受け入れることができるだろうか?この映画はタシちゃんとプントソック僧侶、そして他の子ども達との愛と友情を描いたドキュメンタリーだ。
More info
ダライ・ラマ14世からの依頼でチベット仏教を西欧に広めるため、宗教教育者としてアメリカに暮らしていた僧侶ロブサン・プントソックは、8年前故郷に戻り、貧困に苦しむ子ども支援に乗り出した。彼は、85人の孤児または親に捨てられた子どもたちが暮らし、慈愛の心を持ち生きていくことを学べる孤児院ジャムセ・ガッサルをヒマラヤ山脈の麓に設立した。
プントソック僧侶は、父を知ることなく過ごした自らの不遇な子ども時代を反面教師に、同じような境遇にある子どもたちに、同じような苦しみを感じずに生きれるよう、孤児院の子どもたちの父となった。
人里離れた山々の生活は厳しく、人々は貧困に苦しんでいる。プントソック僧侶は、新しく子どもを預かってほしいという願いも、簡単には受け入れることができないでいた。映画撮影中にプントソック僧侶は以前、入院を断った11歳の子どもが自殺してしまうという現実に直面しなければならなかった。
近隣の村では、別の男の子の父親が亡くなり、家族からどうしてもその子を預かってほしいと懇願される。しかし、受け入れれば、他の子ども達の支援が行き届かないことになる。受け入れるか否か。難しい選択に迫られていた。
そんな孤児院に新しくやってきたばかりの5歳のタシちゃん。彼女のお母さんは最近亡くなり、アルコール依存症のお父さんに追い出れてしまい、ここに入ったのだ。過去のトラウマから傷つき、気難しいタシちゃんは、ここで他の84人の新しい友だちとの生活に馴染もうとする。プントソック僧侶や、この孤児院の新しい友だちたちはタシちゃんを癒やし、受け入れることができるだろうか?この映画はタシちゃんとプントソック僧侶、そして他の子ども達との愛と友情を描いたドキュメンタリーだ。
Data
原題 |
Tashi and the Monk |
製作年 |
2014年 |
製作国 |
インド |
制作 |
Andrew Hinton |
配給 |
ユナイテッドピープル |
時間 |
39分 |
Cast & Staff
監督 |
アンドリュー・ヒントン、 ジョニー・バーク |
製作総指揮 |
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プロデューサー |
アンドリュー・ヒントン |
原作 |
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脚本 |
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音楽 |
ダン・ウェインバーグ、 ジェローム・アレクサンダー |
撮影 |
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編集 |
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キャスト |
タシ・ドルマ
ロブサン・プントソック
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上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
今回で3回目の上映会。夏休みが始まった土曜日開催ということで、子どもと一緒に参加する方が多い事を予想して上映時間が短く同じくらいの子どもが出てくる映画としてこちらを上映しました。
やはり参加してくれたのは皆さんお子様と一緒に参加の方だったので、同室の少し離れた所に大きなダンボールや折り紙、パズルなど遊べるものを用意しておきました。
始まってすぐはみんなママ達の側にいましたが、そのうち段ボールにお絵描きをしたり折り紙をしたり…気づいたらママからみんな離れて遊んでいました。
たまにママのところに戻って一緒に映画を見たりもしながらあっという間の39分でした。
参加したママ達からは参加する前は子連れでちゃんと観られるか心配だったけど、しっかり観られてよかったと言ってもらえました。
映画を観た後のシェア会では「タシちゃんの表情の変化が印象的だった」「未来の日本の姿を見ているようだった」「明るいテーマではなかったけれど子どもたちの表情が良くて暗くならなくてよかった」など色々な話ができました。
これからも知らなかった事を知る、考える、話せる仲間作りのきっかけになる上映が出来たらいいと思います。
映画は短い中に感動の要素がちりばめられていて素晴らしかったです。テーマ、タイトルが伝わりにくいのか、参加者が非常に少なかったのが残念でした。
映画視聴後には参加者の間での対話を行いました。映画の内容から発展して、「自己犠牲」と「慈善活動」について深い話をすることが出来ました。
とても良かったという感想が多かった作品です。
子どもたちの表情が素敵でした。
背景にある貧困問題について、上映後にいろいろとお話ができました。今、あの施設はどうなっているのだろう?あの子たちはどうしているのだろう?そんなお話が出ていました。
日本の子どもの貧困についても参加者から話題提供があり、短編だったので久しぶりにゆっくり話す時間が持てました。
とても簡潔にこの取り組みについてまとめられていて、わかりやすい映画だった。
子どもたちに関する悲惨な事故や事件が多くなったと思われる日本。
大人が慈しみ、庇護しないと子どもたちの人生や命までもおびやかされることがこの作品を見て、ひしひしと感じました。
親に限らず、子どもたちに関わる人の愛で子どもたちは変わると改めて思い、変わったタシちゃんの姿に、参加者は男女問わず涙していました。