告知も充分でなく、寒い雨の降る金曜日で誰も来てくれないのではと気を揉んでいましたが、
仕事終わりやたまたまタイミングが合うなど時間を作って何人かの方が来てくださりホッとしました。
上映した「バベルの学校」は、フランスの公立中学校にある適応クラス(様々な事情で世界各国からやってきたフランス語を母国語としない生徒たちのクラス)の1年を撮影したドキュメンタリーです。
生徒たちの変化や生の語り(これこそがナラティブです!)が観る人の心に様々な思いを生み出します。
個人的には反抗的なセネガルから来た女の子、言葉と裏腹に全身から本音が溢れ出していてたまらなかったです。様々なバックボーンを抱えて集まってきた生徒たちと向き合う先生の姿に、自分の活動や経験がオーバーラップしました。本編ではほんの少しだけど、先生の粘り強く受容的な態度と対話に頑な心もほぐれていったんだろうなと感じました。
上映後のシネマダイアローグはそれぞれの経験や知識から、また日本の状況や岐阜の状況を踏まえた様々な話題で話が広がり、時間がまだまだ足りないと感じるほどでした。
一部の方とスタッフでその後もディープな教育談義や今後の新しいアクションに繋がるような話で盛り上がり夜が更けていきました。
映画を媒介としてコミュニケーションが広がり、深まる。シネマダイアローグの可能性を実感しました。会って、話す。やっぱりいいですね。
文化や宗教という壁を越え、彼らはお互いをわかろうと不器用に衝突を繰り返している。
たまにふとみせる寂しげな表情に、移民としての辛い過去を垣間見て、胸がつまるようでした。
たどたどしく、それでもひたむきに。
自分を主張していこうと懸命にもがく彼らに、強さをもらいました。
人は、こうも強くあれるものかと感じさせてもらいました。
そして、彼らそれぞれを見据え、あらゆる偏見、差別の類いを度外視して、個人として生徒に向き合う先生の姿に教育者の鑑をみました。
最後のシーンは、涙をこらえられませんでした。
必見です。