ヴィック・ムニーズ / ごみアートの奇跡
ジャンル
人権 生活医療 社会変革 問題解決 その他 時間 98分
製作年2011年
監督 ルーシー・ウォーカー 共同監督: ジョアン・ジャルディン、カレン・ハーレイ
第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート作品!
そして世界30以上の賞を受賞!世界中が感動した現実を動かした真実のストーリー!
現代芸術家ヴィック・ムニーズが故郷ブラジルに戻り、世界最大のごみ処理場で働く若者たちの人生をアートで変えていく「芸術で世界を変える」感動のドキュメンタリー。
(c)Vik Muniz Studio
About the film
有名な現代芸術家であるヴィック・ムニーズが活動拠点ニューヨークのブロンクスから故郷ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ郊外にある世界最大のごみ処理場「ジャウジン・グラマーショ」へと旅をする。
そこで彼は、“カタドール”といわれるリサイクル可能な素材を拾い集める人々のポートレイトを写真におさめていく。そしてごみ山で集めたガラクタで、カタドールたちの巨大ポートレイトのモザイク画を制作していく…。
一瞬でも彼らを別の世界に連れ出すことが出来れば、彼らの人生を変えることができるのではないか?ムニーズは、制作した作品を世界的に有名なオークションで販売し、そのお金をカタドールに全額寄付して次々と人生を変えていくが…。アートが現実社会を変える、人を変えていく壮大な試みが、今、明らかになる。
30以上の賞を受賞!世界中が感動した現実を動かした真実のストーリー
監督は『カウントダウンZERO』や『津波そして桜』(第84回アカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞ノミネート作品)のルーシー・ウォーカー。本作も、第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門でノミネートされている。
More info
3年かけて撮影された本作は、有名な現代芸術家であるヴィック・ムニーズが活動拠点ニューヨークのブロンクスから故郷ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ郊外にある世界最大のごみ処理場「ジャウジン・グラマーショ」へと旅し、アートで社会変革を試みるドキュメンタリー映画だ。そこで彼は、“カタドール”といわれるリサイクル可能な素材を拾い集める人々のポートレイトを写真におさめる。そしてごみ山で集めたガラクタで、カタドールたちの巨大ポートレイトのモザイク画を制作していく…。一瞬でも彼らを別の世界に連れ出すことが出来れば、彼らの人生を変えることができるのではないか?ムニーズは、制作した作品を世界的に有名なオークションで販売し、そのお金をカタドールに全額寄付して次々と人生を変えていくが…。アートが現実社会を変える、人を変えていく壮大な試みが、今、明らかになる。監督は『カウントダウンZERO』『津波そして桜』(第84回アカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞ノミネート作品)のルーシー・ウォーカー。
第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート
2010年国際ドキュメンタリー協会 IDA最優秀ドキュメンタリー賞
2010年サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー観客賞
2010年ベルリン国際映画祭 パノラマ観客賞
2010年ベルリン国際映画祭 アムネスティ国際映画賞
2010年アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀ドキュメンタリー観客賞
ほか30以上の賞を受賞!
Data
原題 |
WASTELAND |
製作年 |
2011年 |
製作国 |
イギリス・ブラジル |
制作 |
|
配給 |
ユナイテッドピープル |
時間 |
98分 |
Cast & Staff
監督 |
ルーシー・ウォーカー 共同監督: ジョアン・ジャルディン、カレン・ハーレイ |
製作総指揮 |
ペドロ・コス |
プロデューサー |
アンガス・エインズレイ、ハンク・レヴィン 共同プロデューサー: ピーター・マーティン |
原作 |
|
脚本 |
|
音楽 |
モービー |
撮影 |
ペドロ・コス |
編集 |
ドゥドゥ・ミランダ |
キャスト |
ヴィック・ムニーズ
ファビオ・ギヴェルディエル
イジス・ロドリゲス・ガロス
ホセ・カルロス・ダ・シルバ・バイア・ロペス(ズンビ)
セバスチャオ・カルロス・ドス・サントス(チャオ)
バルター・ドス・サントス
リーデ・ラウレンティーナ・ダ・シルバ(イルマ)
マグナ・デ・フランサ・サントス
スエーレム・ペレイラ・ディアス
|
上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
WBCの準決勝と同日開催にもかかわらず、上映会に参加してくださった方、ありがとうございました。
作品は、ドキュメンタリーと思えないほど、波乱万丈、まさにドラマのような展開で終始映画に入り込んでしまいました。
ごみ処理場のリアルな日常、そこで働く人々の人生模様、職業へのパッションを持ちながらも、貧困や社会的な格差に苦しむ様子。同じ地球でこんな日常があるのだという現実を突きつけられました。しかしながら、まるで別世界を見ている感覚でした。
アートプロジェクトが介入して以降、ポートフォリオに選ばれた人々の環境がどんどん変化していく様子は衝撃的でした。経済的地位・社会的地位の格差があまりにも露骨に描かれていました。
総じて、ごみ問題、貧困・格差、ジェンダー、あらゆる要素をはらみ混沌とした世界の中でのアートによる一つの社会実験を見届けることができました。一見の価値ありです。
当日はアップサイクルアートのワークショップを組み込んでみました。映画の影響もあってか、参加者の方々はクリエイティブな作品を生み出していました。
とても良い映画だったので人数が少なくて残念でした。
アートで人の意識が変えられるんだという事。
アート以外でも人と人が関わる事で変えていけるのではと思いました。
貧しい人ほど思いやりがあるのかと思っていたら
奥さんの取り分を搾取する人もいた。
料理人の女性が絶対に飢えさせない。と言っていたのが印象的でした。
最初タイトルからのイメージで、ごみを使ったアート作品のお話だと想像していたが、実際はもっと深い、人間の本質的な美しさを扱った作品だった。
完成されたアート作品はもちろん素晴らしかったが、作品のモデル一人一人の人物像が丁寧に描かれているのが、完成された絵画作品そのものよりも、描かれているモデルとなっている人、その人自身が作品なんだと感じた。
ゴミ捨て場でリサイクル品を拾い集める仕事が悪いわけではないが、人として尊厳が薄らぐ実感があると思う。
アートに出会って、新しい人生が開けた人々に拍手。
仲間を懐かしんで、元の暮らしに戻る選択もあり。
どんなことでも、自分で選ぶ権利がある、というのがすがすがしい。
Rolling20'sシネマ ヴィック・ムニーズ / ごみアートの奇跡
アートが人を変えるのを観させてもらって、もう一度アートの世界に戻りたくなった。
「変容させることがアートの本質だ」から始まって、変容を見せてもらった。映画の上映会で知らない人たちとシェアタイムで話し合っていると自分も変容していく感じがした。
この人たちが元の生活に戻れなくなっていいのかと議論するところがあったが、結果的にみんなに変化が訪れた。
モデルになることで人が変わることを見せてもらった。オークション会場から戻ると、ゴミ処理上には元の生活があって、変わらずやり続けている人がこの世界でコツコツやり続けていることを感じた。
ゴミ処理場の人達は一生懸命働いているのだからごみ処理場のの責任ではなく、ゴミを捨てる側の責任が問われなければならないと思う。
本当は、チャンスが与えられれば自分の能力を発揮できるかもしれないのに、そのチャンスさえなく、ゴミを拾うしか生活のすべがない人々の存在をまざまざと見せつけられ、胸が痛くなります。
そして、アートによって、自分の持つ潜在能力に気づいて、生き生きとしてくる彼ら。
素晴らしい作品でした。