当日は、ジュゴン保護キャンペーンセンターのボランティアの方にも想いを語っていただき とても有意義な学びの時間となりました。
沖縄では絶滅したと思われていた伝説の生き物、ジュゴン。
このジュゴンが棲む海で、いま何が起きているのか。
News
- 2018/07/10
- 映画『ZAN~ジュゴンが姿を見せるとき~』夏の特別上映キャンペーン!
- 2018/05/09
- 映画『ZAN ~ジュゴンが姿を見せるとき~』鹿児島ガーデンズシネマで上映!!
- 2018/02/15
- 五感でダイアログ被災者応援企画★たまぷらで、みる・きく・かたる3.11
- 2018/01/15
- 映画『ZAN ジュゴンが姿を見せるとき』大坂そして神奈川での上映!
- 2017/12/15
- 映画『ZAN ~ジュゴンが姿を見せるとき~』の大坂・シアターセブンでの上映が2018年1月13日(土)~1月26日(金)予定となります。

About the film
沖縄に生息する絶滅危惧種のジュゴンを見ようと訪れた先は辺野古。そこで目の当たりにしたのは、圧倒的な自然の美しさと、それを脅かす米軍基地建設だった。
沖縄でジュゴンを探す旅に出た木佐美有が見た辺野古・大浦湾の自然の豊かさと米軍基地建設に向けた様々な立場の人びとの声。ジュゴンとはどのような生き物なのか。辺野古・大浦湾にはどのような生物が暮らしているのか。基地建設について、自然保護団体、研究者、抗議活動に参加する市民、地元地区の住民は何を思っているのか。そして、私たちは何を守らなくてはいけないのか。沖縄の豊かな自然の中での様々な発見、体験を通してジュゴンが暮らすこの海と共に生きていくことの大切さを考えるドキュメンタリー。
More info
監督は受賞歴のあるクリエイティブディレクターとして20年以上、広告制作業務に携わってきたリック・グレハン。2012年、日本初となるエシカル、サステイナブルというコンセプトを掲げたクリエイティブエージェンシー、イメージミルを設立し、ドキュメンタリー番組制作、企業、NGOのショートフィルム制作やブランディング業務を行ってきた。北アイルランド・ベルファストにて、政治活動に参加する家族の下で育ったリックはアクティビストとしての顔も持つ。自分の故郷で直面してきた問題と沖縄が抱える問題の間に共通点を感じながら、ジュゴンと辺野古を題材にした本作品の制作を決めた。
Data
原題 | 製作年 | 2017年 | |
---|---|---|---|
製作国 | 日本 | 制作 | imageMILL(イメージミル株式会社) |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 73分 |
Cast & Staff
監督 | リック・グレハン | 製作総指揮 | リック・グレハン |
---|---|---|---|
プロデューサー | 木佐美有 | 原作 | |
脚本 | 音楽 | HAIOKA | |
撮影 | リック・グレハン デビッド・ウー | 編集 | リック・グレハン デビッド・ウー 木佐美有 |
キャスト | 木佐美有 安部真理子 石垣優 岩本俊紀 海勢頭豊 浦島悦子 島幸子 鈴木雅子 中井達郎 西平伸 波照間永吉 東恩納琢磨 細川太郎 吉川秀樹 吉田正人 ほか |
上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
一般社団法人ソーシャルギルド 2021年09月20日
編集・演出がとてもシンプルで、改めてジュゴンについてしっかり学べる映像録といったドキュメンタリーです。沖縄基地反対運動や自然保護に関わる人々の様子についても、抗議そのものではなく人の想いや暖かさにフォーカスされており、まずは現状を知るという点において、安心して観ることができました。当日は、ジュゴン保護キャンペーンセンターのボランティアの方にも想いを語っていただき とても有意義な学びの時間となりました。
一般社団法人SDGs未来ラボ 2021年08月22日
2021ウナギネマvol.9『ZAN ~ジュゴンが姿を見せるとき~』ジュゴンが暮らせる自然を破壊してしまって、
水族館でなければジュゴンに会えない。
そんな未来はいらない。
もともと沖縄周辺には多数のジュゴンが生息していました。
戦後の食糧危機などもあり、食用として乱獲。
同時に、ジュゴンの食べる海草の生える浅い海を
乱開発することで生息が困難になる事情も重なり、
現在ではわずか3頭が確認されるのみとなってしまいました。
そんな中で、辺野古で新しいジュゴンの発見が。
ところが国は、生息に問題なしとして、米軍基地建設を急ぎます。
ブイ設置のために投下されたコンクリートで押しつぶされたサンゴ。
建設反対を訴えて強制排除される人々。
基地と共存共栄してきた周辺の住民は、条件付きの容認という立ち位置。
基地をなくして経済的にやっていけるのかと問いかけてきます。
本音は反対でも、大きな声では言えない現実がそこにあります。
誰も基地が来てほしいとは言っていない。
何をしても来るのなら、せめて条件をつけたほうがまし。
戦争の道具としての基地を残したい人なんていないと思うという言葉が突き刺さります。
沖縄では、昔から何かあるとジュゴンが現れると言います。
危機的状況になるとジュゴンが現れて、何かを訴える。
昔話では、ジュゴンの助言で津波から大勢が助かりました。
いまジュゴンは私たちに何を伝えたいのでしょうか。
もしかしたらとてつもない大津波が間近に迫っているのに、
私たち人間がそれに気づいていないだけなのかもしれません。
みのおcinemo上映実行委員会 2020年07月23日
いつになくシンとした館内、上映会は始まった。観客は2人だけという中、寂しさ半面/コロナの影響を感じつつ、対策としてはちょうど良い人数だったように思われる。(貸し切り感)近隣住民の方たちが参加していた。以前より沖縄には縁があるメンバーだったため、辺野古における新基地建設問題など充分知っていたが、環境問題という視点ではかなりインパクトが大きかったようだ。参加者の一人は「自然が壊したものはすぐに元通りになるけど、人間が壊した自然は中々戻す事ができない」という作中の言葉に深く共感していた。
挿入されている女性の歌声が深く染み渡ってきたという感想を持つ人もいた。 ♪月ぬ美しゃ〜〜
たまたま地球上で高い知能、文化を持っているだけの人類が、人類の都合だけで大自然を破壊していいのか、地球にダメージを与えていいのか、誰もが疑問に思っていることを改めて声に出して共有するきっかけを作ってくれる映画でした。