・労働力っていったいなんなのだろう。・
・作品中に「ラウンドアップ」「モンサント」が出てきて、ああまたかと思った。
・普段の買い物に罪悪を感じてしまうが、新しいものを求めるというのも人間の真理としては当然なのだと思う。
・安いものを買ってはすぐに買い換える罠にはまっている。でも、高いものはなかなか買えない。
・すべての業界でデフレが起きていて、もっと安くもっと安くになっている。
・ラナプラザ、カンボジア、バングラデシュ、インドなどで起きていることを知り、私たちにもできることがあればどんどんしていきたい。
・着物関係の仕事をしているが、糸は日本製がないので、どうしても安い海外のものを使わざるを得ない。これでは生産者にお金が落ちていかない。
・もうかっているのは一部の経営者だけ。いろいろなものが安く買えるのはいいが、泣いている人もいる。
・システムに飲まれてしまって「消費者」になっている。私たちが賢くならないと。
・月160ドルを求めるデモがあったが、そんな生活ギリギリの水準ですらもらえないことに驚いた。
・国の経済成長のために安く働くことがまかり通っている。企業側が人権を考えなければいけない。
・先進国が途上国に対してマウントしている状況だ。
・昔は日本にも「女工哀史」があったが、今は自分から遠いところで辛い仕事をしているので、罪悪感を感じないのではないか。
・全体があまりにも巨大化しすぎて逆に見えなくなっている。
・「見えない」「知らない」ことが大きい。関心のない人たちにも伝えたい。
・若い人たちの方がエシカル消費に敏感になっている。
・最近は「エシカル就活」ということばも出てきた。
・こういう映画を地上波で放映しないのはスポンサーがつかないからかも。
・資本主義はより利益を求めるが資源はそうはいかない。
・先日「ダムネーション」という作品を観たが、洋服もダムも作れ作れでやってきて、
今はいらないという分岐点にきているのではないか。
・「足るを知る」ことが本当に大事。
・「食べ物は捨てるな」と育てられたからご飯一粒まで大切にするが、洋服は直せば着られるのに捨ててしまう。これは教育の要素も強いのかもしれない。
・洋服は流行もあるから新しいものがすべていけないというわけでもない。他人からよく見られたいというのは一般の人なら誰でももつ心理だと思う。
どこのブランドのどの服を選択するかは私たちの自由。しかしその何気ない、無意識な意思決定の背景で血が流れていることを、私はこの映画で初めて知った。
安い服を買い回してクロゼットを膨らますこと、着倒すまで着ないで廃棄することを見直そう、ではない。
低価格の服の企画、生産、流通の事業が、グローバル化した世界でどんな構造で成立しているか、華やかなファッション業界の裏側の知られざる真実についてドキュメンタリー映画を通して伝え、問題提起しているのがこの映画【ザ・トゥルーコスト ファストファッション~ 真の代償~】だ。
私の昨今のテーマで、過日のミニ講演でもお話しした【豊かさと幸せのものさしが変わった】ことに通じる主題であり、本当に深く染み入る映画だった。消費(しすぎる)社会への警鐘。
だからこれはファッション業界を題材にしてはいるが、そこだけの話ではないと言える。
是非、11/14から公開の渋谷のアップリンクへ