申し込み119名。実際の参加は82名でした。
上映後に「映像でいのちを守る!」をテーマに、英進館専任世界史講師の青木裕司さんからはパレスチナ問題の経緯の解説。福岡インディペンデント映画祭国際担当の西谷郁さんからは映画の力、映画祭開催の意義等についてお話がありました。
途中からスペシャルゲストとしてガザにご家族がいる藤永香織さんを会場よりお招きしました。25年前に僕をガザ地区に誘ってくれた方です。現在は旦那さん、お子さんたちと離れ離れですが、福岡で闘病中です。ガザで避難中の息子さんたちのメッセージを代読しました。
終了してご家族への支援にもなる香織さんの著書「ハヤーティ・パレスチナ―夢をつなぐカフェ」(復刻版)を買った方が30名。完売、足りなかったです。なんと3人に1人以上が手にしました。
★メッセージはこちらです。
藤永香織と申します。パレスチナ・ガザ地区に家族がおります。今日は、ガザの家族からのメッセージを読ませていただきます。
「日本の皆さん、こんばんは。僕たちはマッスーシーとムハンマド。今はハンユニス郊外に逃げています。
近隣はドローンが飛ぶくらいですが、ラファヘの攻撃音が聞こえてくる毎日です。これまで、爆撃音に怯えながら、明日も生きていられますようにと祈り、朝、目が覚めたら生きていることにホッとする。
こんな生活が8か月以上も続いています。
ガザの人間というだけで、僕たちは殺されても仕方がないのでしょうか。僕たちは死にたくありません。殺されたくありません。
一日も早く停戦してほしい、どうか皆さんの助けが必要です。僕たちがこれ以上殺される前に、どうか助けて下さい。」
電話が繋がった時、彼らの声のすぐ後ろにドローンの飛行音が大きく迫って聞こえることがあるのですが、今にも子どもたちが撃たれるのではとドキドキします。
逆に、近所の子どもたちが遊びまわる甲高い声が聞こえると、活き活きとした命のざわめきが電話の向こうに満ちているようで嬉しくなります。
けれど、今この瞬間にも命を奪われている人がいるかもしれないと思うと、胸が苦しくなります。
彼らが殺されていい理由など、どんなに探しても見つかりません。
もう、誰にも死なないでほしいです。イスラエルの人質も含めてです。そのためにも、一日も早い停戦が必要です。
どうか、ガザに寄り添って下さい。あなたの助けが必要です。
あなたの関心が、あなたの行動が、ガザの誰かの命を救うのです。 一刻も早い停戦の実現の為に、どうかあなたの力を貸してください。
そして、カラフルなハワイの映像との対比で、「まるでアメリカがすごく良い国みたいじゃん!」とも。なんとももどかしいです。