第4の革命 - エネルギー・デモクラシー
ジャンル
環境 科学技術 社会変革 問題解決 時間 83分
製作年2010年
監督 カール-A・フェヒナー
再生可能エネルギーへの100%移行は可能!
2010年ドイツで13万人が感動!ドイツを脱原発に導いた作品!
東日本大震災後の日本の再生可能エネルギーへのエネルギーシフトのためにドイツより日本に紹介した作品で、2012年から日本全国で数百回の上映運動が続いています。本作は10か国の再生可能エネルギーの導入事例を4年の歳月をかけて取材し、世界的に「第4の革命」といわれる再生可能エネルギー革命が起きていることを訴える。
今こそ一点集中型のエネルギー産業から小規模分散型へとシフト
していく時。これを実現させるためにはみなさんひとりひとりの力が必要です。
この映画を広め、一緒に日本・地球の未来を作っていきましょう!
- 飯田哲也(環境エネルギー政策研究所 所長)
About the film
爆発的な風力発電導入を実現した、ドイツの1990年の電力買い取り法、そして2000年にドイツで制定され、その後太陽光発電の導入の起爆剤となった「再生可能エネルギー法」。これら2つの法律を制定させた中心人物こそ『第4の革命 – エネルギー・デモクラシー』のメイン出演者である、ヘルマン・シェーア氏である。この映画はシェーア氏の提案により4年がかりで完成。2010年、ドイツで最も観られ、その後のドイツのエネルギー政策に影響を与えたドキュメンタリー映画である。
太陽エネルギー、風力、水力、地熱エネルギーは、世界中の誰でも平等に利用できる自然エネルギー源だ。そしてこれらのエネルギーは持続可能で、お金もかからず、尽きることなく長い間利用することができる。国際的なムーブメントを起こし、世界をエネルギーシフトしていくためには、再生可能エネルギーの可能性についての知識を広めることが必要不可欠だ。この知識を人々に分かりやすく伝えるために、このドキュメンタリー『第4の革命 - エネルギー・デモクラシー』は製作された。
この映画では、著名な環境活動家やノーベル賞受賞者、政治家らによって、これから30年以内に100 %再生可能エネルギーへのエネルギーシフトが可能だということを、様々な角度から分析し、紹介する。 この映画は、再生可能エネルギーへの認識を高め、新しいエネルギー時代への夜明けへと人々を導くだろう。「新しいエネルギー時代」へようこそ!
More info
ドキュメンタリー映画「第4の革命 - エネルギー・デモクラシー」は、再生可能エネルギーへとただちに転換せよ、という力強いメッセージだ。ここでは気候変動の影響などといった、人々を怖がらせるシナリオが展開するのではなく、世界中の勇気づけられる実例や、それに取り組む人々を紹介することによって、どうすれば石油、天然ガス、石炭そして原子力から、風力、水力、太陽光への完全なシフトがうまくいくかが描かれている。巨大勢力である大企業の抵抗に立ち向かって。
ここで大切なのは、エネルギー源を替えるだけでなく、根本的な構造変化を起こすこと。つまり、大企業の巨大な精製所や大型発電所で熱や電気を作るのはもうやめて、各家庭や村や地域向けに、分散的に作るようにするということだ。取引対象はもはや資源ではなく、テクノロジーになる。なぜなら、化石燃料とは逆で、風や太陽や水というのはすべての者に無償で与えられるものだからだ。ただし、そのエネルギーを使えるようにするには先端技術が必要だ。
「今のエネルギーシステムはおしまいだ」とヘルマン・シェーアは言う。彼は再生可能エネルギーのための世界協議会(WCRE)の代表であり、オルタナティブなノーベル賞といわれるライト・ライブリフッド賞を受賞、ドイツ連邦議会議員でもある。この映画の主要登場人物の1人だ。「エネルギー自給の新しいシステムが突破口へとさしかかっている。」このシステムによって、エネルギー供給がもっと自立した民主的なものへと変わり、世界の人々にもっと公正さがもたらされるだろう。経済はそれに合わせ(ざるを得なくな)るようになる。シェーアは言う。「産業革命以来の最大の経済構造変化が、我々の目の前にある。」
これは農業、産業、IT革命に続く第4の革命だ。
Data
原題 |
THE 4TH REVOLUTION - ENERGY AUTONOMY |
製作年 |
2010年 |
製作国 |
ドイツ |
制作 |
フェヒナーメディア |
配給 |
ユナイテッドピープル |
時間 |
83分 |
Cast & Staff
監督 |
カール-A・フェヒナー |
製作総指揮 |
ソリン・ドラゴイ(RSC)(1998年および2008年ドイツ撮影賞) |
プロデューサー |
イルヤ・マルテンス |
原作 |
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脚本 |
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音楽 |
ナタリア・ディットリッヒ (2008年ロルフ=ハンス・ミュラー賞) |
撮影 |
ソリン・ドラゴイ(RSC)(1998年および2008年ドイツ撮影賞) |
編集 |
モーナ・ブロイアー(2005年ドイツ映画批評賞最優秀編集部門、2008年ドイツ編集賞)、ダービット・グルーシュカ |
キャスト |
ヘルマン・シェーア
ムハマド・ユヌス
イーロン・マスク
ビアンカ・ジャガー
マクシミリアン・ゲーゲ
マティアス・ヴィレンバッハー
マリア・スカイラス=カザコス
プレベン・メゴー
イブラヒム・トゴラ
施正栄(シ・ジェンロン)
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上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
太陽光、風力、再生エネルギー
この先に新たな理想的な世が待っているように聞いて久しいため、10年以上前の作品を今さら観ても、と考える人は多かったようです。私もそのひとりでした。
それなのに何故選んだのかといえば、地元地域に「PPAでカーボンゼロシティ」 が提案されているのに、全く関心持たれていないようなので、遡って、理想のエネルギーについて見直したく思ったからでした。
「どうやら10年前から後退していたらしい…」
自身の損得や大きな事業を想定して、できない理由を並べていたようです。地域には太陽の光、山や風の他にも財(材)はいっぱいある。
目を輝かせた方々が、多分、近々行動されことと思います。
まずは、初夏までに再上映です。
福島原発事故以前の貴重な再エネ転換ドキュメンタリー
再生可能エネルギーへの転換加速への取り組みとして小規模ホールで上映会をしました。
【成果】
各国のエネルギー実情とローカルな取り組みやアイディアなど、とてもたくさんの事例が盛り込まれており、とても良い作品。来場者からのアンケートでもそのような意見が多く見受けられた。
【課題】
映画の内容としては、キャッチで謳われている「ドイツを脱原発に導いた作品」が、どうしても「脱原発に至ったドイツの足跡」と受け取られる方が多かった。確かにドイツ人の気質として「ドイツ脱原発への機運を高めた作品」には間違いないだろうが、視聴する側に伝えることが目的のため、点検試写を終えた段階で少しポスター等広報物の工夫をしたほうがよかった。
【総評】
気候変動については、すでに人類の取り組みによってどうにかできる段階を超えてしまったともいわれていますが、このような作品を通して学んだことを地域の方々としっかり共有して自分ができる取り組みを実行していくきっかけにしていきたい。
2022ウナギネマvol.6『第4の革命 - エネルギー・デモクラシー』
化石燃料や原子力に頼らなくても、十分に必要なエネルギーを手にすることができる。
そう確信させてくれる映画でした。
でも、そうならないのはなぜなのか。
様々な思惑が複雑にに絡みあっているからに他なりません。
いま手にしているカードを手放すことができない人。
目先のことしか見えず、未来を見つめようとしない人。
やろうと思えばできる条件はそろっているのに、実行しようとしないのはなぜ?
でも、そんな社会をつくっているのは他ならない私たちなのです。
誰もが笑顔で未来を語ることができる世の中をつくるために、いまできることをしていきたい。
ひとりの消費者として社会に積極的に関わることは、決して小さな力ではありません。
しかし、社会全体のシステムを変えることの方が、より強力に変革を推進することができます。
政治が動くことは、やはり持続可能な未来を実現するためには不可欠です。
その政治家を支えているのは、私たち一人一人の票なのです。
誰もが笑顔で暮らすことができる未来を一緒に目指す人に、かけがえのない一票を投じていきたいものです。
初めての開催でした。
おおくまCINEMOの開催趣旨とユナイテッドピープル社、CINEMOを紹介した後、上映しました。
11年前の映画で再生可能エネルギーへの世界の取り組みがこれほど進んでいた事に驚きの声が多くありました。
もう一つは、紹介されてる地域で11年前の取り組みから現在何処まで発展しているか?を知りたいとの声も多くありました。
6月上映予定の「パワー・トゥ・ザ・ピープル」は電力の供給方法もグローバルからローカルに向かっている事を紹介している映画であることをお伝えして興味を繋ぎました。