ナディアの誓い - On Her Shoulders

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【オンライン無料上映会・講演会】映画シンポジウム:アジアを知る『ナディアの誓い ‐ On Her Shoulders』

開催日
2021/02/20
AREA
東京都

開催日時:2021年2月20日(土)14:00-17:00
開催方式:オンライン(事前登録制Zoomミーティング)
プログラム:

14:00 開会
 趣旨説明(後藤絵美・東京大学)
 映画紹介(濱中麻梨菜・東京大学大学院)

14:15 『ナディアの誓い On Her Shoulders』の上映

15:50 休憩

16:00 パネルディスカッション
 語られる「ナディア」(鳥山純子・立命館大学)
 『ナディアの誓い』をどう観るか(岡真理・京都大学)
 「ナディア」を観る私たち―現象学からのアプローチ(小手川正二郎・國學院大學)

17:00 閉会

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日本国内居住のどなたでもお申し込みいただけます。

参加ご希望の方は登録フォーム ( https://forms.gle/yqbQtdQbGKbtR2hK6 )より前日までにお申し込みください。
※ZoomのURLを当日正午までにe-mailアドレスにお送りします。
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美容院を開くことを夢見ながら、イラク北部の小村で暮らしていたナディアの人生は、2014年の夏、武装組織ISISの襲撃によって大きく狂いはじめた。ヤズィディ教徒であるという理由で、村の男たちは虐殺され、女性と子供は連行された。他の多くの女性たちと同様に、ナディアも、母や兄たちを失い、自身はISIS戦闘員の奴隷として売買され、交換された。慎ましいながらも満ち足りたかつての暮らしぶりと、すべてを突然失い、残忍な暴行に耐えるしかなかった日々、そこからの脱出までの彼女の経験は、手記『THE LAST GIRL』(東洋館出版社、2018年)にも綴られている。

本作は、ISISの捕縛を逃れ、ドイツに移住した後のナディアの日々を描いたドキュメンタリー映画である。彼女は世界に向けて、自身の被害経験を語り、同胞や同じ被害に苦しむ人々への救援を求めた。そうした活動の中でわかったのは、過去に受けた暴力について語ることは、いくつもの新たな暴力を呼び寄せるということであった。記憶の再現による痛みや苦しみ、セカンドレイプ、被害証言の消費、「あなたが発信しなければ誰が発信するのか」という重圧。彼女の肩にはあまりに多くのものがのしかかっている。

必死な思いで発信されたその声に、私たちはどう向き合い、いかに応答することができるのか。本シンポジウムではこの問いを考えてみたい。

Data

上映日 2021/02/20 ~ 2021/02/20 登録者 ASNET
会場 東京大学日本・アジアに関する教育研究ネットワーク(ASNET)※オンライン
東京都
募集人数 100名
料金 無料 問合せ先 東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク(ASNET)事務局
asnet@asnet.u-tokyo.ac.jp