ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~

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Rolling20'sシネマ

開催日
2020/04/12
AREA
岩手

「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起する、ファッション業界の闇に焦点を当てた、これまでになかったドキュメンタリー

Rolling20'sシネマで前回紹介した映画「サティシュの学校~みんな、特別なアーティスト」でファッションのことが語られる、次の場面からこの映画につなげます。

辻信一> ファッションの世界では、新しさとオリジナリティーを競っていますが?
サティシュ> 「オリジナル」という言葉の元々の意味を取り戻さなければなりません。オリジナルとは「根ざしている」という意味です。オリジンはその根っこのこと。だから「オリジナル」とは文化、伝統、古代からの知恵や価値観に根差していること。木のように根を持つものは全て自らを更新し、毎年実を結びます。去年と同じ実、でも新しい命。
 だから、大事なのは新しさというより、生き生きしていることなのです。私たちは今一度、古い知恵や伝統をファッショナブルにしなくてはなりません。ファッショナブルは生き生きとしていること。そう、古代からの知恵と伝統に根ざしている。
 一方、工業的な大量生産でつくられたものは生き生きとしていません。なぜなら、すべては複製されたもの(コピー)だから。一つの同じデザインを元にどこでも同じシャツが製造される。そして、全てのショッピングセンターや店で、同じ物が同時に売られる。そこに喜びはありません。新しく、ファッショナブルなものを創っているという現代世界の思い込みは、愚かさの極みです。コピーに新しさはありません。
 一方、手で作られたものは生き生きとしている。想像力と手を使うことが、物を生き生きと輝かせるのです。

辻信一> でも有名なアーティストたちは、豊かな想像力でファッションを生み出すと言われていますが?
サティシュ> 現代の消費社会では想像力がハイジャックされ、商品化されてしまった。一握りの頭の良いデザイナーたちだけが、想像力を持っているという考え、それも消費社会の、商業主義の産物です。ハイジャックされた想像力、それを私はアートと呼ばず、商品と呼ぶ。アートはギャラリーや博物館に閉じ込められています。アートを開放するのです。
 アートは家、道端、店、どこにでもあるべきです。想像力に富む社会では、誰もが想像力豊かで、創造性にあふれている。そこでは、アートは専門家だけのものじゃない。商品でもない。話すように、歩くように、誰もが歌い、踊り、作り出せるはず。
 自然界に、この木はあの木よりも良いなどということはない。オークはアッシュより、リンゴは柿より、マンゴーはバナナより良いとか・・・。全ての果物は独自の価値をもっている。だから言うのです。アーティストというのは特別な人ではない。誰もが特別なアーティストであり、またそのように生きるべきだ、と。
主催:ドキュメンタリー映画上映ネットワーク一関
共催:一BA(いちば)

日時:2020年4月12日(日)
【会場2】上映14:30~(開場14:00)なのはなプラザ3F 研修室3
     一関市大町4-29 電話0191-21-2148
https://www.ichimachikyo.jp/FacilityInfo.php
【会場1】上映10:30~(開場10:00)前田道場(少林寺拳法一関東部道院)
    一関市千厩町千厩字前田45-5 電話090-6222-8634
【会場3】上映18:00~(開場17:30)一BA(いちば)
 一ノ関駅西口から徒歩1分・一関市上大槻街1-5 電話0191-48-3838

Data

上映日 2020/04/12 ~ 2020/04/12 登録者 Rolling20'sシネマ
会場 なのはなプラザ
岩手県一関市大町4-29
募集人数 10名
料金 大人・一般:1,100円、中高生・学生:500円、小学生以下:無料 問合せ先 ドキュメンタリー映画上映ネットワーク一関 代表 菅原佐喜雄
携帯:090-6222-8634
メール:s-sakio●mtg.biglobe.ne.jp (●を@に)
https://www.facebook.com/s.sakio