「幸せの経済学」

本作は、経済成長至上主義がもたらす現代社会の矛盾を問い直し、「本当の豊かさ」を求めるドキュメンタリー映画です。

舞台はヒマラヤの秘境ラダック。近代化の波は、彼らの伝統的な生活様式を一変させ、物質的な豊かさと引き換えに、コミュニティの崩壊やアイデンティティの喪失をもたらしました。

監督ヘレナ・ノーバーグ＝ホッジは、グローバリゼーションの負の側面を浮き彫りにし、その解決策としてローカリゼーションを提唱します。地域社会の力を取り戻し、人と人、人と自然との繋がりを再構築することこそが、持続可能で幸福な社会への鍵だと説きます。

映画では、日本の小川町やキューバなど、世界各地で実践されているローカリゼーションの事例を紹介。行き過ぎたグローバル経済からの脱却と、持続可能な暮らしへの移行は、私たち自身の問題として深く考えさせられるでしょう。

「豊かさ」の定義とは何か。私たちの未来のために、本作を通して共に考えてみませんか。

映画の後は、感想シェア会を行います。