新着映画レビュー

「またいつ壊れてしまうかわからない束の間の平和を生きる日常。限られた自由と抑圧の中で、その運命と向き合う以外に選択肢のない人々の想いが激しく伝わってくる秀作。」

─ 吉田美紀
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA) ガザ地域事務所職員

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「封鎖と紛争にさいなまれるガサ。でもそこに生きるのは生身の人間。海で泳いで、おしゃれして。私たちとどこも違わない人。そんな「人」が、パレスチナ紛争下を生きる苦しみ、恐怖、悲しみ、そして希望へのもがき。ウクライナ戦争が起きた今年にこそ、紛争下の「人びと」に目を向け、日本ができることを考えたい。」

─ 土井香苗
国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)日本代表

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「「ガザ」という二文字の向こう側で確かに存在する途方も無い数の不条理、虚無、喪失、葛藤、そして人々を生かす絆や信念に触れられる、貴重な作品です。遠くても出来ることがあると信じて動く、その第一歩目に。」

─ 並木麻衣
日本国際ボランティアセンター(JVC)広報担当

「ガザ 素顔の日常」

ユナイテッドピープルさん 23/05/18 09:34

感動 役立ち 学び 泣ける

生態系を破壊する無法状態の乱獲は、漁船という監獄に閉じ込められた奴隷によって支えられている。その魚は私たちの食卓にもあがっているかもしれない。SDGsを掲げるなら、まずこの映画を見て、現実を知らねばならない。

── 斎藤幸平
『人新生の「資本論」』著者

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世界有数の水産物輸出国・タイ。それは奴隷労働による「安価な労働賃金」が支えているのかも? タイの水産物輸出先第2位・日本の私たちは、まずは現状を知ること。状況は変えられる!という希望の映画でもあります。

── 枝廣淳子
幸せ経済社会研究所所長

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洋上は監視の目の届かぬ無法地帯で、世界中から集められた奴隷たちが、覚醒剤を使って長時間労働をさせられている。密着ドキュメント映像によって、我々は海の上の地獄を体験できる。この魚を食べているのは我々だ。

── 鈴木 智彦
フリーライター /『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』著者

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あまりにも非道な奴隷労働で獲れた魚を無自覚に口にしていたことにゾッとした。下手なホラーより背筋の凍るような現実が突きつけられる。魚介消費大国日本に住む我々が見るべき一作。

── 榎森耕助(せやろがいおじさん)
お笑い芸人YouTuber

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「当たり前」を生きていると、私たちは知らないうちに問題に加担する当事者になる。この映画は、海の奴隷の真実を明らかにしてくれた。問題を知る、ということは、言い換えれば、解決への一歩を踏み出したことになるのだ。奴隷撲滅に動くパティマさんの姿に希望を見出した。
── 末吉里花
一般社団法人エシカル協会代表理事

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私たちの食卓上のおいしい魚が、奴隷たちの苦しみで獲られているとしたら…。映画は背筋も凍る現実を突きつける。でも希望はある。奴隷労働はNOとはっきり言おう。私たちだけが、日本の輸入会社を、日本の政府を動かせる。映画を見て、現実を知って、声をあげて、人を救おう。

── 土井香苗
国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)日本代表

「ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇」

ユナイテッドピープルさん 23/03/09 15:20

 ロシアのウクライナ侵攻は絶対許されないものですが、この映画を観ると、ロシアを刺激して戦争をさせる方向に持って行った力があるのではと思ってしまいます。戦争をビジネスとする存在、死の商人は、恐怖と不安をあおって敵を作りたがります。そうしなければ生き残れないから。
今、米国は台湾有事を煽っており、日本は巻き込まれそうです。そうなったら死の商人は喜ぶことでしょう。
映画の冒頭と最後に挿入された映像に救われた思いがしました。第一次大戦の硬直した前線でクリスマスに武器を捨て、互いに駆け寄り抱擁しあった兵士達、初めに武器を捨てて敵に身をさらした兵士の勇気を思います。現実の歴史を知ると暗い気持ちになってしまいますが、私はこの兵士の勇気に学びたいです。
この映画は恐怖と不安をあおる者の存在を教えてくれました。煽りにのせられず、冷静になって平和を求めたいです。


「シャドー・ディール 武器ビジネスの闇」

吉田うららさん 23/02/18 21:17

学び

畑の大好きな人がたくさん集まりました!
本作品は市民が耕作できる農園のない東京都北区民にとってはとても刺激的な作品です。畑が大好きで地元で農にかかわりたい人々がたくさん集まり、私たちのこれからの活動に希望をいただきました。

「都市を耕す エディブルシティ」

グリーンリンクさん 22/12/21 14:35

元気 役立ち

海とクジラの大好きな監督クレイブ・リーソン氏がメガホンを持ちながら,自ら出演し、話す映像から始まった。
クジラ愛が高じて,巨体が生きる海への関心へと広まり、出会ったクジラの1頭が打ち上げられ、苦しむさまを目の当たりにすることを契機に,真実探求の旅が広がる。
監督を通じて話は展開するも、それぞれの専門家が数々登場する。
船で運ぶ小型無人探査機で、深海まで潜り調査をしたりするので、資金も莫大なものだろうと察する。
5つの海や大都市,風光明媚な観光地、欧米が輸出したプラスチックを燃やしたりしてゴミの山で暮らす、スモーキーマウンテンなど世界各地に飛び、現地の人に聞き取りをしてプラが燃える気体の採取や動物の死体からもデータを集積。
本来ならあってはならない,人の営みで出来た、プラ袋のゴミの数々で内蔵を覆い被せられたことによる死。
解剖し、何百枚,何十㎏ものプラ袋が出て来る。
生き物のいのちが蹂躙されるさまを、まざまざと見せつけられる映画だった。

「プラスチックの海」

y5804jp@yahoo.co.jpさん 22/07/08 18:35

感動 役立ち 学び

この映画は、フードロスを減らすため、そして食品を無駄にすることに対する意識を変えるために、こんなことができるんだ、という新しい発見を私に教えてくれました。全体的にとても楽しい雰囲気の映画なので、楽しみながらこの問題に取り組んでいるというのが伝わってくるし、出演している人たちも生き生きとしているので、映画としてもとても良い作品だと思いました。これからも続きを楽しみにしています。

「もったいないキッチン」

マッキーさん 22/07/08 16:49

感動 元気 学び

自らを危険に晒してまで奴隷労働者たちの救出に奔走するパティマさんには本当に頭が下がる。あそこまで人のために行動できるのすごい…

攫われてタダ働きさせられる時点で酷い話なのに、労働者が生きたまま箱に入れられて沈められた話やロープが絡まって首が切断されてしまった話を聞いて、人間は一体どこまで残酷なことが出来るんだ…と思った。こういった出来事を目の当たりにすると早く人類滅亡すればいいのに…と思ってしまう。

「ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇」

さん 22/07/08 11:46

学び

【ユナイテッドピープル代理投稿】
 映画まだしか参加できませんでしたが、見せていただいて、改めて自分の食生活を考え直さないといけないと思いました。
賞味期限、消費期限の絶対王権を今日からやめます。(女性・30代以上)




「もったいないキッチン」

ユナイテッドピープルさん 21/11/30 15:05

学び 人生変わる

憲法九条、このままでは宝の持ち腐れ、豚に真珠、猫に小判ニャン。
自衛隊ー>保安隊ー>警察予備隊ー>国際救助隊(サンダーバード)

「コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~」

nora nekoさん 21/08/01 12:26

感動

「故郷を焼かれ、家族を殺され、命がけで脱出する彼らが求めるのは、人間の尊厳。まったく人ごとじゃない。先進国に住むぼくらは、難民を生み続ける非情なマネーシステムに加担してるのだから。」

四角大輔
執筆家・森の生活者

「レフュジー 家族の絆」

ユナイテッドピープルさん 21/06/29 10:01

感動 泣ける

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